取得してすぐに実践できる!おすすめの食事管理の資格を分野別に紹介

一般社団法人臨床栄養医学協会

執筆者一般社団法人臨床栄養医学協会
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当臨床栄養医学協会では、生化学及び生理学に基づく栄養学に関する正しい知識の普及と、ビジネス化推進を行います。
「知識を得る」「資格取得」だけではなく、必要な経験・実績を積むことでビジネス化をサポート致します。

取得してすぐに実践できる!おすすめの食事管理の資格を分野別に紹介

様々な分野において食事におけるその重要さが見直されてきています。

どのような食事を摂るのか、食事を取り巻く生活自体をどう整えるか、などにより体調やパフォーマンスが変わってくることが広く知られるようになってきました!

 

そのような現状において、食にまつわる資格や講座も急激に増えてきています。

食事管理についての資格があふれている今、どのような資格を取得するべきか?

この点を見極めないと、せっかく受講や資格取得が叶ってたとしてもうまく活かせなかったり、食事管理に失敗してしまう可能性があります。

 

この記事では食事管理の資格を選ぶにあたって注意したい点や、多種多様に増えている資格を分野別に絞って解説していきます。

失敗談もありますので、ぜひ資格選びの際に参考にしてみてください。

最後まで読んでいただいた後には、適切な資格選びはもちろん、取得後の自分の姿を想像してわくわくしている自分に気づくかもしれません!

 

食事管理の資格を選ぶ上で注意すべきポイント

食事管理の資格を選ぶ上で注意すべきポイント

食事管理に関する資格を検索すると非常に多くの資格や講座がヒットします。

その中から自分の取得したい資格を選んだとしても、必ずしもその資格が自分にとって最適なものであるとは限りません。

ここではまず資格の種類を選ぶ上で失敗しないためのポイントを紹介していきたいと思います。

 

講座のスタイルや受験資格などを把握しておく

食事管理の資格には様々な種類があります。

資格の取得には試験に受かる必要がありますが、その試験の受験形式が特定の会場でなのか、在宅での受験が可能なのかの違いがあります。

 

また、試験の受験資格に関しても誰でも受験資格があるものもあれば、指定の講座を受講していないと受けられないものもあります。

食事管理の資格では後者のことが多く、指定する通信講座の受講が必須になっている場合があります。

特に受験資格が決められていない資格の場合は独学での受験も可能です。

 

せっかく自らの将来を見据えて資格を取得するのですから、食事管理の資格の内容だけでなく、まずは資格取得に必要な条件や受験のスタイルなど基本情報を押さえておくことが大切です。

 

受講目的により選ぶ資格は変わってくる

食事管理の資格は数多くありますが、大きく分けて3つの分野に分けることができます。

 

スポーツ選手やアスリートを食事の面からサポートするアスリート指導者向けの資格。

減量やボディメイクを希望する人の食事管理をサポートするダイエット指導者向けの資格。

医療機関や福祉施設、学校や地域社会において食事の管理をサポートする食事指導者向けの資格。

 

誰に対して食事管理をするのかによって主に大きくこの3分野に分かれます。

さらに、この3分野の中でも対象者や受験する人の状況によって選ぶ資格は分かれます。

 

例えばアスリート指導者向けの資格を探す場合、サポートする対象者はプロ選手なのか、アマチュアなのか、はたまたジュニア選手やスポーツをしている我が子なのか。

選ぶべき資格の内容は全く異なってきます。

 

また、以下のような場合でも選択する資格は異なってきます。

  • 食事管理に興味があって基本的な知識から学びたいと思っている人
  • ある程度の知識を持っていてステップアップしたいと思っている人

 

どのような目的でだれに対しての食事管理を行うのか、目的と対象者を明確にしてから資格を選ぶ必要があります。

 

専門家や権威ある団体による監修講座や資格

実際に食事管理の資格を調べてみると、似たような資格名のものが多くあり、上記の点を考慮したうえでもなかなか自分に適した資格を選び出すのは難しいかもしれません。

 

食事管理の資格には、国家資格のものと民間資格のものがあります。

もしステップアップや転職のために勉強したり資格取得するのが目的であれば、どちらの資格を取るのかも重要なポイントになりますし、民間資格であればどこの団体でどのような専門家が監修しているか、という点を前もって確認しておくことは大切になります。

 

採用担当者が選考の際に、その資格の発行元がどこなのかを重視する職場もありますので、資格を選ぶ際は信頼性の高い団体や専門家が監修するものであるかを確認することも頭に入れておくと良いでしょう。

 

分野別で見る食事管理におすすめな資格

分野別で見る食事管理におすすめな資格

食事管理を行う場面は様々ですが、前述したように資格としては大きく3つに分けることができます。

  1. アスリート指導者向けの資格
  2. ダイエット指導者向けの資格
  3. 食事指導者向けの資格

それぞれについて、紹介していきます。

 

アスリート指導者向け

アスリートをサポートする食事管理の資格には様々な種類のものがあります。

また、サポートする対象も受講する人それぞれです。

ここでは、

  • スポーツをする家族のサポートができるような基礎的な内容から学べる資格
  • プロのアスリートのサポートを目指せる資格
  • 資格取得後のアスリートなどへの指導方法+ビジネスに活かせる資格

の3本に絞ってご紹介します。

 

①スポーツフードスペシャリスト

この資格は、日本最大級のオンライン通信資格サイトの「Formie」が認定を行っています。

スポーツをする家族を食事面からサポートしたい人や自分の食事管理としてスポーツ栄養の知識を得たい人におすすめの資格です。

 

講座の受講が必須ですが、全てWeb上で完結し、試験もWebでの受験となります。

勉強期間は約1か月で難易度もかなり簡単といわれています。

また、資格取得にかかる費用が他のアスリートサポートの資格に比べて格安なので、基本から学びたい方は受講しやすいのではないでしょうか。

 

講座内容としては、スポーツ選手の食生活と栄養の基礎知識を身につけることができます。

資格取得後は自分や家族の食事サポート以外にも、ジムでの栄養管理としてのトレーナーや料理教室での活躍も期待できます。

参考:スポーツフードスペシャリスト資格取得講座

 

②アスリートフードマイスター

この資格は、一般社団法人日本アスリートフード協会が認定を行っている資格であり、アスリートのパフォーマンスを最大化するために、最適な食プログラムを提供できることが目的となってます。

ステップアップとしてアスリートを食事面からサポートしたい方におすすめの資格といえます。

 

また、トップアスリートの妻や芸能人が取得していることでも有名であり知名度の高い資格です。

1級から3級まであり、条件として順に取得する必要があります。アスリートサポートの資格に比べると価格設定は高めで、1級まで取得するとなるとかなりの高額となります。

 

コスパ良く資格取得したい場合は、SARA「スポーツフード資格取得講座」を選ぶという手段もあります。

2つのコースが選択でき、プラチナコースを選ぶと、「アスリート栄養食インストラクター」の資格も同時に取得できる仕組みとなっています。

資格取得後は、ジムでの栄養管理としてのトレーナ―や料理教室の講師のほか、執筆活動やセミナー・講演などの仕事の依頼なども期待されます。

参考:アスリートフードマイスター

 

③スポーツ栄養医学指導士

この資格は一般社団法人臨床栄養医学協会が認定を行っています。

全講義がオンラインで行われ、当日参加できなくてもすべて録画配信で学ぶことができます。

また、実践としてロールプレイイングやケーススタディを学ぶこともできます。

 

この資格受講の最大のポイントは何と言っても、「スポーツ栄養に関する知識を深く学べることに加え、ビジネスについても学ぶことができる」という点です。

資格取得後にその資格を活かして仕事に就いたり新境地を開くにあたって、「資格を持っている」というだけではなかなかチャンスは訪れません。

 

「資格取得はあくまでスタート」

自ら動くために、ビジネスに結び付ける知識や実践方法は必須となります。

その点まで含めて学び、受講後も手厚いフォローを受けられたりコミュニティも準備されているので非常に有意義な内容の資格講座です。

参考:一般社団法人臨床栄養医学協会 スポーツ栄養医学指導士コースのご案内

 

ダイエット指導者向け

ダイエットにおいて食事管理は欠かせないという意識は年々高まってきており、それに併せて資格の種類も増えてきています。

ダイエットするにあたって食事にまつわるどのような点を重視しているかにより、資格の内容や取得できる期間も少しずつ異なっています。

 

ここでは短期取得可能なものと、講座受講必須のもの、受講後さらに学びの場が設けられているもの、の3種類のダイエットサポートの資格をご紹介します。

 

①JOPHダイエットアドバイザー

この資格は、日本肥満予防健康協会が実施しており、無理なく健康的にダイエットを行うためのバランスのよい食事・運動・意識両方などの知識を習得できます。

医療機関の検診・指導ノウハウから構築された正しいダイエットに関する実践学を学べる講座であり、日本肥満予防健康協会認定のダイエットスクールを開講することも可能となっています。

 

1日の講座を受講して修了レポート提出により資格取得ができるので、ハードルが低く気軽に挑戦できる点も魅力です。

ダイエット指導者のほかにも、健康に関するアドバイスを行う方やエステティシャン、美容師、健康食品販売員、スポーツインストラクタ―などにもおすすめの内容です。

参考: 一般社団法人 日本肥満予防健康協会

 

②ダイエットインストラクター

この資格は、健康的で理想的なダイエットを目指す人に対して適切なアドバイスを行うスペシャリストを目指したもので、一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)が実施しています。

正確なダイエットの知識を、食・心理・運動の3つの側面から学ぶことで、単に「痩せる」というだけでなく健康的かつ論理的なダイエット方法を習得できます。

 

ダイエットを試みる自己の食事管理やダイエット指導者のほかにも、医療や福祉関係の仕事の方、美容・健康セミナー講師を目指す方にもおすすめの内容です。

ただし、受験の条件として「キャリカレの通信講座」を受講する必要があり、約3か月間の受講の後に受験という流れになります。

参考:資格のキャリカレ

 

③臨床栄養医学指導士

この資格は一般社団法人臨床栄養医学協会が認定を行っています。

全講義がオンラインで行われ、当日参加できなくてもすべて録画配信で学ぶことができます。

生化学や生理学を基に科学的根拠のある内容となっているため栄養について基礎から応用まで深く学ぶことができます。

 

この資格は何と言っても圧倒的な知識を詰め込んだ充実した講義内容が特徴です。

また、疑問点は24時間いつでも質問することができます。

資格取得後は協会に設けられているオンラインサロンに入会し、ダイエットや美容、ビジネスなどさらなる資格を取得できるなど、学びを深めることができます。

 

資格取得のみではなく、その後に仕事として学びを活かせるようビジネスについても手厚いサポートが用意されていることもうれしい点です。

参考:一般社団法人臨床栄養医学 臨床栄養医学指導士コースご案内

 

食事指導者向け

医療機関や福祉施設、学校や地域社会において食事管理をサポートする、いわゆる食育系の資格は今や100種類以上あるともいわれるくらい多種多様であり、民間資格だけでなく国家資格もあります。

 

もちろん、国家資格である「管理栄養士」の取得が就職やステップアップには有利ですが、取得するまでに年月や労力をかなり費やし、国家試験という難関を突破しないと取得できない非常にレベルの高い資格です。

ここでは、家庭において食事管理をサポートできる基礎的な内容の資格と、仕事上でステップアップするのに役立つ資格の2つをご紹介します。

 

①食育実践プランナー

この資格は、食育の知識を習得できる内容として1~4級に分かれており、「通信講座ユーキャン」の協力のもとに一般社団法人日本味育協会が主催しています。

講座を通して食育とは何か、食事や栄養のバランスの考え方、食品表示や添加物についてなど、安全で健やかな食生活を送るために必要な正しい食の知識を基礎から身につけることができます。

 

また、調味料の活かし方や美味しく感じる味の組み立て方など、調理の実践的な知識やテクニックについても学ぶことができます。

健康的な食生活を送りたい方や体に良い料理の作り方を知りたい方には最適の資格と言えます。

参考:生涯学習のユーキャン 食育実践プランナー講座

 

②食生活アドバイザー

この資格は、「栄養と健康」や「食文化と食習慣」といった食育系資格で習う基礎分野はもちろんのこと、「食マーケット」や「衛生管理」「食を取り巻く社会生活」など、食に関連した広範囲にわたる知識を身につけることができます。

一般社団法人FLAネットワークが主催しており、食と生活にまつわる検定試験事業の運営をしていることでも有名な団体です。

 

講座で学ぶ知識は、食品メーカーや飲食店、小売業や学校、病院や介護の現場など多様な現場で役立ちます。

また、食に関わる多くの企業で資格取得が推奨され、資格手当の付与や昇進昇級にもつながる可能性もあります。

これから食に関する仕事に就きたい人だけではなく、既に現場で活躍している飲食店や食品従事者、栄養士や調理師などの資格保持者がステップアップとして取得する資格としてもおすすめです。

参考:生涯学習のユーキャン 食生活アドバイザー(R)講座

 

食事管理をする際の失敗談

食事管理をする際の失敗談

ここまで食事管理の資格を見てきて、自分に適した資格が少しずつイメージできてきたのではないでしょうか。

最終的な決断をする前に、私が食事管理をする上で経験した失敗と、そこから資格取得による現在の状況をお話しします。

 

仕事で夕食の時間が遅くなりそのまま寝るという日々を送る中で、「遅い時間に夕食をとりすぐ寝るのは良くない」という情報から、通常夕食で食べるような食事をしてはいけないと思うようになりました。

 

そこから夕食は消化の良いヨーグルトとキウイフルーツやバナナ、手作りのマフィンという内容に変え、「たんぱく質もビタミンも摂れているし、マフィンで炭水化物も摂れている」と安心していました。

しかし、何年もほぼこのメニューを継続していると、それまでオールAであった健康診断で肝機能に要注意がつくようになり、更に甲状腺は要精密検査の指示が出ました。

 

下半身の脂肪も気になりだし、運動しても改善しない状態でした。

そんな中、「生化学及び生理学に基づく栄養学」と謳われた栄養の講座を受講する機会があり、体の仕組みや栄養素について体系的に学ぶことになりました。

 

これまでの自分の食生活を振り返り、浅くて根拠の薄い栄養知識のために体にどれだけの負担をかけていたのかと後悔しました。

今では根拠ある栄養学に基づいた食生活を送れているため健康診断はオールAに戻り、悩んでいた下半身の脂肪も減りつつあります。

さらに、受講して得た知識と資格を活かして「栄養指導」の仕事を行うことにもつながりました。

 

資格取得のための講座はたくさんあります。

しかし、特にアスリートやダイエットなどのサポートや食事管理をする栄養指導などは「対象者の人生」という大きな責任が伴う大切な仕事です。

 

資格を活かして実際に活動するにあたり、知識が網羅されているだけでは不十分なこともあります。

学べる知識が表面的なものでなく中身があるのか、学んだ知識を活かせる内容となっているのか、学ぶうえでの疑問点を解消する手厚いサポートはあるのか、など最終的に決定する前に今一度確認しておきたいところです。

 

まとめ

食事管理の仕事について見てきましたが、自分の思い描く将来像とマッチする資格は見つかりましたか?

食にまつわる資格があふれている現状での資格選びは難しく、中には費用が高額なものもあり非常に慎重になります。

 

しかし、信頼のおける団体や根拠ある内容の勉強をした末に獲得した資格を取得できることや、取得後に思い描いていたような活躍ができることを想像するとわくわくしてきますね。

ぜひ食事管理に関する資格を勉強・取得したうえで、その資格を活かして活躍できるよう動いてみましょう。

 

一般社団法人臨床栄養医学協会

執筆者一般社団法人臨床栄養医学協会
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