主婦として毎食ご飯を作っている中で、
- 栄養について学んで家族の健康を守っていきたい!
- スポーツをしている我が子やパートナーもしくは自分自身のパフォーマンスに貢献したい!
そんな思いから栄養学を学んでみたいと思われる方も多いと思います。
ただ、主婦として家事や育児を行いながら勉強ができるのだろうか?
そんな悩みや不安もよぎります。
ですが、実は主婦こそ栄養学を学ぶのにぴったりな職業です。
そして、栄養に関する勉強や資格、通信講座は、今現在選ぶのにも迷うほど豊富になっています。
この記事では、栄養学を学びたいと思っている主婦の方がどのように勉強したらよいのか?
その方法だけでなくおすすめの通信講座や、さらにその勉強で培った知識や技術を活かすためのポイントなどについても詳しく解説しています。
栄養について学びたいけれど、今一つその一歩が踏み出せないでいる方は、最後まで読んでいただくことで、その一歩が踏み出せるようになると思います!
目次
主婦にこそピッタリ!栄養学のすすめ
主婦の仕事内容は数えきれないほどたくさんあり、その中でも食事作りの占める割合は大きいです。
そのため、家族の健康を守るという立場から、「この食事内容で良いのだろうか?」「もっと栄養バランスの整った食事を作りたい」など悩みや疑問も生まれます。
- 栄養についてしっかりとした知識が欲しい
- 自信をもって家族にご飯を提供したい
など栄養学を学びたいと思われている主婦の方は多いでしょう。
一方で、終わりのない家事や育児をこなしながら勉強する時間が作り出せないのでは?
栄養学は覚えることがたくさんあって自分には無理なのでは?
と半ばあきらめの境地の方も多いと思います。
ですが、主婦こそ栄養学を学ぶのに適している職業です!
覚えることができるのか?と不安になるくらいの多くの知識を詰め込む必要がある栄養学。
もちろん、机上で必死に覚えるのは大変なことです。
しかし、実践を交えることで覚えやすかったり、身に付きやすいことは、これまでの学生時代のことを振り返ると納得できるのではないでしょうか?
主婦の一日の大半を占める食事作りの時間はまさに栄養学の実践です。
栄養について学ぶ学生よりも、より身に付きやすいことは想像できますね。
また、時間の心配をされている方も多いかと思いますが、今は学びのスタイルも様々です。
どのような勉強方法を取るかにもよりますが、通信講座などは在宅・オンラインなどで学ぶスタイルが今は主流のため、自分のペースで学ぶことができます。
自分の中で曜日や時間帯を決めてコツコツ勉強するよう計画を立てられるなら、栄養学の勉強は継続できます。
一見主婦は勉強や資格取得には難しい職業に思えますが、工夫次第では特に栄養学の資格取得に関しては勉強に向いているのです。
主婦が栄養学を勉強するメリット
主婦が栄養学を学ぶのにピッタリであることと同時にメリットもあります。
ここでは3点について見ていきましょう。
家庭ですぐに役立てることができる
一般的に「栄養学の勉強」というと栄養素などが思い浮かぶと思います。
しかし、栄養学は栄養素だけでなく、食生活全般について学ぶことにもなります。
食材の選び方や子供の食事作りなど、多岐にわたる内容となっており、実際に家庭で役立つ知識や技術などのノウハウもたくさん学ぶことができます。
日々の買い物や料理など身近なところで正しい食育を実践していくことが可能となりますので、学びながら即実践し、確実なスキルとして身につけることができます。
また、例えば家族が健康診断を受けて「コレステロールや中性脂肪が高い」という結果であった場合に、どのような点に気を付けて食事を作ればよいのか、ということも自分で判断できるようになります。
子育てしながらでも勉強できる
栄養学の勉強に二の足を踏んでいる主婦の中には、「子育て中だから」という理由の方も少なくないと思います。
月齢や年齢が低いほど目や手が離せないことが多く、勉強に集中できないと思いがちです。
しかし、例えば民間の栄養に関する通信講座にはオンデマンド方式のものも多く、自分の空いた時間で勉強することができます。
毎日子供を寝かしつけた後や、昼寝中の〇〇分間、など自分の中での1日のスケジュールを立てて計画的に勉強を進めていくことは可能です。
また、養成施設などにて通学する場合は、保育園や幼稚園に預ける、という選択肢もあります。
家族の合意は必要ですが、将来的に栄養学を活かして仕事をしていきたいと思われている場合は、この機会に先を見据えた話し合いをしっかりと行っておく必要があります。
活躍の場が多く、再就職もできる
ここ最近、健康ブームということもあり、食に関する仕事も多岐にわたっています。
栄養について学び、更に資格取得している場合は、就職の際に有利になるケースもあります。
今は主婦として家庭を守る立場であっても、将来仕事に就く可能性もあるかもしれません。
その際に資格取得していると、仕事の選択の幅は広いですし、日々こなしている食生活の内容であれば就職の際に有利となります。
主婦が独学で栄養学を勉強する方法と注意点
主婦が独学で栄養の勉強をする方法はいくつかあります。
「主婦」と言っても様々なスタイルがあり、家族や時間などからの制約などもありますので、いかに自分に合った勉強方法を見つけるかは大切な点となります。
ここでは3種類の方法について詳しく見ていきます。
どのタイプが自分に合うのか、想像しながら読み進めてみてください。
自分でテキストや媒体を使用して勉強する方法
最もベーシックなタイプがこのスタイルになります。
書店の健康コーナーや資格取得コーナーには、様々な健康に関する書籍や参考書が並んでいます。
特に資格取得コーナーには、特定の資格を目指す参考書がまとめてありますので、自分の勉強したい内容が決まっている方は探しやすいのではないでしょうか。
また、最近ではSNS上でも健康に関する勉強ツールは非常に多くなっています。
例えばYouTubeにはたくさんの栄養に関するチャンネルがあり、プロが解説しているものでも無料で閲覧することができます。
純粋に栄養学の勉強がしたい、と思われている方は、自分に合った書籍やSNSを選び、スケジュールの中で計画的に勉強していく方法が良いでしょう。
栄養学の勉強をしながら資格取得を目指す、もしくは資格取得して就職につなげたい、と思われている方は、事前に自分の取得したい資格内容を見極め、取得したい資格を決めておく必要があります。
「試験を受験して合格したら資格が取得できる」という流れの資格であれば、テキストや参考書を独学で進めていくのみで良いです。
しかし、資格によっては「既定の講座を受講する」ことが要件となっている場合がありますので、自分の勉強したい内容や取得したい資格、資格を取得するための条件などを前もって調べておくことは大切です。
資格取得講座(通信講座)を受講する方法
栄養学の勉強をした先の資格取得を目的とする場合が、この勉強方法です。
多くの資格取得講座は、主催団体の指定する講座を受講して試験を受験する、という流れとなっています。
今や栄養学を勉強できる通信講座は把握するのが大変なほどたくさんあります。
その中から自分の勉強したい講座や取得したいと思う資格を選び、勉強を進めていきます。
講座により勉強方法や方式が異なります。
- 在宅で学べるか?
- パソコンは必須か?
- 受講期間は定められているのか?
- 試験までに勉強が間に合うか?
- 予算内で資格取得できるか?
- 資格取得後に資格を活かせるか?
など、受講を決める前に確認すべき点がいくつかありますので、しっかりと見極めて選んでいきましょう。
養成施設に通学する方法
ここまでの内容から、栄養学の勉強と言っても様々な勉強方法があり、取得できる資格もたくさんあることがお分かりだと思います。
民間の栄養に関する通信講座はもちろんですが、栄養に関する資格であり、就職するにあたって有利なものと言えば、やはり国家資格である「栄養士」や「管理栄養士」です。
管理栄養士の受験資格は栄養士のみに限られます。
その栄養士の資格を取得するには、厚生労働大臣によって指定認可を受けた栄養士養成課程のある大学や短大、専門学校などの養成施設にて一定期間学ぶ必要があります。
試験などは必要なく、卒業することで免許の取得となります。
この栄養士養成施設は夜間部や通信教育での過程はなく、日中通学する方法のみです。
どの施設も授業は平日ほぼ毎日あり、校内・校外での実習の受講も必須とされます。
そのため、子育て中での受講の際は子供を預ける先を確保してからの受講が必要となります。
また、独学や通信教育と比べると、学費などの費用面もかなり大額になります。
就職などの際には有利な資格ですが、事前の準備や覚悟が必要とされます。
主婦におすすめの栄養学が学べる資格講座3選
3-2「資格取得講座(通信講座)を受講する方法」の際にも記載しましたが、今や栄養学に関する民間通信講座は把握しきれないくらい数多くあり、調べるだけでも大変です。
ここでは、栄養学を学ぶ初心者から中級、さらに仕事に活かしたい、というそれぞれの要望におすすめの資格を3つご紹介します。
食生活アドバイザー®
この資格は、「食」と「生活」に関わる様々な事業を展開する「一般社団法人 FLAネットワーク協会」が主催しています。
栄養素や生活習慣病など栄養に関することはもちろん、衛生管理や食文化、食に関する市場、食品学、環境問題などについて勉強でき、主婦として学んで損はない内容です。
試験は2級と3級の2種類あり、1級は存在せず受験資格は特に設けられていません。
食に興味のある人であればだれでも受験が可能です。
受験料は3級が5000円、3級が7500円の設定です。
試験は毎年6月の最終日曜日と11月第4日曜日の2回行われています。
試験方式は3級がマークシート、2級がマークシートと記述式となっています。
独学による合格率は3級が約65%、2級が約35~40%程度と言われ、安易に資格取得できるという合格率ではありませんが、合格を目指す人向けにFLAネットワーク協会主催の対策講座があります。
1日で集中して学習する速習コースと、受講と受験がセットの2日間通学コース(全5会場)があります。
どちらも模擬問題集で出題傾向を把握して理解を深めていくことで、合格率は格段に上がっています。
資格自体は独学で勉強して受験することが可能ですが、通信講座も存在します。
独学が難しい方は通信講座を受講してそのまま受験するという流れもおススメです。
FLAネットワーク協会公認の通信講座はユーキャン、産業能率大学、JMAMの3社が実施しています。
参考:一般社団法人 FLAネットワーク協会 食生活アドバイザー®
スポーツフードアドバイザー
この資格は、一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)が主催するもので、アスリートの栄養管理に必要な専門知識を持つアドバイザーであることを証明する信頼性のあるものです。
アスリートの栄養管理に必要な基礎知識はもちろん、栄養素とエネルギー・運動の関係、ライフステージ別の栄養と食事、目的別の食事指導、試合のための食事とレシピ、種目別の食事レシピなど、専門かとして必要な能力を学びながら身につけることができます。
一流のスポーツ選手やスポーツチームはもちろん、成長期の子供や幅広い年代のアスリートに対して食事面から提案やサポートを行えるスペシャリストとなることができます。
資格取得後はスポーツチームのコーチやスポーツジムのインストラクター、学校のクラブ活動における指導者や料理教室の講師などでの活躍が期待されます。
これらは主婦にとって割と身近な存在でありますし、アスリート志望の子供をお持ちの方はご家庭の中でも十分にその知識を活かすことができます。
認定試験を受けるためには、協会の認定教育機関等(キャリカレ)が行う講座を受講し、全カリキュラムを終了する必要があります。
1日30分間、3か月間の全カリキュラムの受講が修了したら、認定試験へと進むことができます。
認定試験の受験料5600円(税込)の支払いを確認の後に、検定試験問題が送られてきます。
その解答用紙を協会へ送付し、合格した場合は約1か月で資格合格認定証が送られてくる仕組みとなっています。
万が一不合格の場合でも何度でも受験は可能です。
臨床栄養医学指導士
臨床栄養医学指導士は、生化学及び生理学に基づく栄養に関する正しい知識の普及とビジネス化推進を行う一般社団法人 臨床栄養医学協会が認定するものです。
協会が主催する認定講座を3か月間受講し、認定試験に合格した末に資格が付与されます。
豊富に存在する栄養学に関する通信講座とこの通信講座の大きな違いは、「知識や資格取得だけではなく、必要な経験と実績を積むことでビジネス化をサポートする」という点です。
通信講座の内容はアーカイブ動画の視聴を自分の自由なスケジュールの中で進めていくという方法です。
総セミナー時間は100時間以上あり、一気に栄養の知識を付けていきます。
また、Zoomにてリアルセミナーや質問会も設けられているため、動画視聴を進める中での疑問点などを直接解決することができます。
さらに、講座を修了し認定試験に合格した後もサポートサービスが充実しており、さらなる資格の取得やビジネスに関するセミナーの受講やビジネスサポートを受けることができます。
通信講座は年4回開講されており、3つのコースから選択することになります。
受講料金もコースによって異なっていますが、認定試験料金などを含めた金額となっています。
参考:一般社団法人 臨床栄養医学協会 臨床栄養医学指導士コースご案内
学んだ栄養学を主婦が活かしていくには
栄養学について独学で学んだり、様々な栄養学に関する通信教育や養成施設で学ぶことで、栄養学についての知識や技術は間違いなくつきます。
その身につけたものをどう活かすべきでしょうか?
もちろん、主婦として日々の食事の準備や買い物、家族への食育などすぐに生かすことができますので、学びながら活用することが望ましいです。
ですが、せっかくの学びをそこだけに収めるのではなく、もっと広く活用していきたいという想いを抱く主婦の人も少なくないでしょう。
せっかくの学びを広く活用するのに早いのは、仕事に結び付けていくことです。
今や栄養分野でのビジネスマーケットは拡大傾向にあります。
栄養士や管理栄養士だけではなく、民間資格を取得している場合は有利となります。
たとえ資格を有していなくとも、勉強による知識や技術に加え主婦としての経験を活かして就職することも可能です。
その際に重要となるのは「栄養」という専門知識だけではなく「ビジネス」についての知識やテクニックも必要とされます。
逆に言うと、専門知識がいくらあっても、ビジネスを知らないと仕事として成功していくのは難しいのです。
専門分野について学ぶことは難しくありませんが、ビジネスについて一から学ぶことは、基本がない場合は難しく手を出しにくい印象さえあります。
もし栄養学を学ぶだけでなく仕事としてつなげていきたいと思われるのであれば、栄養という専門知識を学ぶと同時にビジネスについても学んでおくことを強くお勧めします。
上で紹介した「臨床栄養医学指導士」はビジネスについてのサポートも手厚いので、将来的にビジネス化していきたい方には特におすすめの通信講座です。
まとめ
ここまで主婦が栄養学を学ぶ方法やおすすめの通信講座などについて見てきました。
栄養学を学びたいという思いを抱えているだけでは、無理な理由を挙げてしまい、なかなか一歩が踏み出せませんが、実際に勉強方法やスタイル、資格の種類などを見ることで少し気持ちが変わってきたのではないでしょうか?
栄養に関する勉強は家庭内ですぐに実践できますし、将来的に仕事に結び付けていくこともできます。
何より自分の学びが家族に反映されて、日々の取り組みが自然と家庭全体の健康に繋がるのは、主婦にとってこの上なく幸せなことですね。
是非、ご自身が栄養学にどのようなことを求めているのか見極め、将来の希望に向かって一歩踏み出してみてください。
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