糖質制限にラカントは使ってもいい?使い方と注意点を徹底解説!

一般社団法人臨床栄養医学協会

執筆者一般社団法人臨床栄養医学協会
(この著者の記事一覧はこちら )

当臨床栄養医学協会では、生化学及び生理学に基づく栄養学に関する正しい知識の普及と、ビジネス化推進を行います。
「知識を得る」「資格取得」だけではなく、必要な経験・実績を積むことでビジネス化をサポート致します。

糖質制限でラカントは使っていいのか、効果的なのかと迷っている方は多いと思います。

ダイエットしているのにラカントは甘味があるので食べてもいいのか考えますよね。

実際に私が栄養指導を担当しているお客様からも、糖質制限でラカントを使っていいのかという質問が多いです。

正直に言うと、糖質制限でラカントを使っても大丈夫です。

ただし、使い方にはコツがあるので、間違った使い方をすると体調を崩すことがあります。

この記事では、ラカントを使ってもいいと言われても疑わしい方もいると思いますので、本当にラカントを使っても大丈夫なのか、その理由を解説します。

また糖質制限でラカントを使う際の注意点やデメリットをお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

 

糖質制限にラカントは使って大丈夫!

 

ラカントは甘いから太るのでは?と思う方もいると思いますが、糖質制限中でもラカントは使っても大丈夫です!

 

ラカントと砂糖大さじ1杯のカロリー、栄養の違いはこのようになります。

  • ラカント
    0kcal、糖質99.8g
  • 砂糖
    391kcal、糖質99.3g

     

    このように、ラカントと砂糖は糖質は同じようにあるものの、ラカントはカロリーゼロなんです。

     

    また、ラカントは以下の2つからできています。

    • ラカンカエキス
      果物。砂糖の300~400倍の甘さがあると言われる。
    • エリスリトール
      とうもろこしなどを発酵させて得られる甘味料。

    これらは天然のもので添加物ではないので、体にとって安全です。

     

    さらに、ラカントにも糖質は含まれているものの、一般的な糖質と異なり血糖値に影響を与えません!

     

    一般的な糖質は体に吸収される際に、グルコースというものに分解されます。

    これが吸収されて血中に入ると、血糖値が上がるのです。

    血糖値が上がりすぎると、それを下げようとインスリンを大量に分泌してバランスを良くしようと働きます。

    長期間糖質制限をしている方が糖質を摂ると血糖値が乱れやすく、体調不良や食欲の乱れ、食後の眠気などの低血糖症状が生じやすいです。

     

    一方でラカントは糖質ゼロではないものの、砂糖などの一般的な糖質と違い、腸で吸収されずにそのまま体の外に出されます。


    そのため、血糖値に影響がないラカントは糖質制限ダイエットにおすすめです!

    ラカントは糖尿病の患者様の血糖値コントロールにも良い影響があると期待されている文献もあります。

    こちらも参考にしてください。

    参考:糖尿病患者における甘味料「ラカントS」の血糖値、インスリン値に及ぼす影響

     

    ラカントのメリットデメリット

    ケトジェニックダイエットのメリット・デメリット

    ラカントは糖質制限に最適でメリットもありますが、知っておくべきデメリットもあります。

    それぞれ3つずつあるので、それぞれ解説します!

     

    ラカントのメリット

    ラカントの大きなメリットは以下が挙げられます。

    • ゼロカロリー
    • 血糖値に影響しない
    • 自然由来

     

    例えば、糖質制限中には甘いもの(糖質)を取ることが難しいですが、ラカントを使うことで、いつもと同じ甘さのままでカロリーを減らすことができます!

    また、通常糖質を摂ることで血糖値が上がりますが、当然糖質を摂りすぎると血糖値が急上昇、下降します。

    この時に体に吸収されずに余った糖質が体脂肪になります。

    ラカントは糖質ゼロではありませんが、血糖値に影響がないため、太る心配はありません。

    さらに、ラカントの原料は自然由来なため、体への悪影響は心配ありません。

     

    ラカントのデメリット

    ラカントのデメリットとしては以下が挙げられます。

    • 長期的なコスト(砂糖より高い)
    • 冷やすと結晶化して舌触りが悪くなる
    • 摂りすぎるとお腹が緩くなる場合がある

     

    調理の際にも工夫が必要で、ラカントは冷やすと結晶化することから、スイーツなどに使用する場合は、ジャリジャリした食感になることもあるので注意です。

    スイーツに使用する場合は、ラカントシロップの使用をおすすめします。

     

    ラカントの危険性は?

    ラカントは体にとっての危険性がほとんどない甘味料と言えます。

    1章「糖質制限にラカントは使って大丈夫!」で説明した通り、ラカントの原料は天然のもので添加物ではないので体にとって安全です。

     

    ラカントに含まれている糖質は、吸収された後すぐ外に出されるので、血糖値をあまり上昇させません。

    そのため、糖質制限中や、糖尿病と診断されている方でも安全に使うことができます。

    ※実際に糖尿病の方が使用する際は医者との相談のもと使用するようにしてください。

     

    ラカントとラカントsの違いとは?

    ラカントにも種類があり、「ラカント」と「ラカントs」という2種類があります。

    主に4つの違いがあるため、それぞれの違いについて解説します。

     

    ラカント

    ラカントs

    薄い茶色

    風味

    グラニュー糖のよう

    コクがある黒糖のよう

    原料

    ラカンカ抽出物

    羅漢果エキス

    おすすめの使い方

    生クリームなどの色をつけたくない
    飲み物や料理

    煮物などの色の濃い料理

     

    このように、ラカントとラカントsは違いがあり、それぞれでおすすめの使い方も異なります。

    ラカントsは焙煎した羅漢果のエキス。

    ラカントはそこから甘味成分だけ取り出しているので、ラカントsの方が濃い味の料理にはおすすめです。

    原料としては大きな違いはないので、色の薄い料理、濃い料理、味の濃いものや薄いもので使い分けると良いですよ!

     

    栄養のプロおすすめのラカントオススメレシピ3選

    糖質制限でラカントはおすすめですが、実際にどう使ったらいいのか迷いますよね。

    ここからは、ラカントを使ったおすすめレシピを紹介します!

    これらはご飯というよりも小腹が空いた時のおやつとしておすすめです。

     

    ラカントでさつまいもの甘露煮(約169kcal)

    こちらのレシピはダイエットにおすすめのさつまいもです。

    ラカントを使うことにより甘露煮ながらもカロリーを減らすことができます。

    参考:ラカントでさつまいもの甘露煮

     

    さつまいもはダイエット中におすすめの食材です。
    ビタミン、ミネラル、食物繊維が摂れて優秀です!

     

    米粉でふわっふわダイエット蒸しパン(約320kcal)

    小麦粉ではなく米粉を使用した蒸しパンです。

    ラカントを使うことによってさらにダイエット中にピッタリです。

    参考:米粉でふわっふわダイエット蒸しパン

     

    絹ごし豆腐とラカントでガトーショコラ(約1200kcal)


    こちらは豆腐とラカントで作るガトーショコラです。

    ダイエット中はどうしてもスイーツは我慢しなければいけないと思われがちですが、豆腐とラカントを使うことで、1切れ(6等分)でも200kcalしかありません!

    そのため、ダイエット中に甘いものが食べたくなっても罪悪感なく食べることができますよ。

     

    参考:絹ごし豆腐とラカントでガトーショコラ

     

    そもそも糖質制限って効果あるの?

    糖質制限は短期的には痩せます!

    ただ、長期的にはリバウンドしやすいです。

     

    しかし、目的によってはおすすめな人もいます。

    自分の目的によって選べるように解説していきます!

     

    臨床栄養医学協会では、そもそも糖質制限はおすすめしません。

    ただ、短期的には痩せることができるので、どうしても痩せたいという方はこの先も読んでください。

    糖質制限の注意点はこちらの記事にも書いてあるので、こちらも合わせて読むようにしてください。

    知って解決!糖質制限で痩せない7つの理由と3つの正しい解決策

     

    糖質制限がオススメな人

    糖質制限をすることで、短期的には体重を落とすことができます。

    そのため、短期間でどうしても痩せたい方にはおすすめです。

     

    具体的には以下のような目標や状況の方です。

    • 1ヶ月以内に痩せる目標がある場合(2週間後にプールに行く、1ヶ月後に結婚式がある等)
    • ボディビルダーなどの大会前
    • 治療として医師から指導される場合

     

    糖質制限をすると、糖質から分解されたグルコースと水分が体の外に出ていくので、体重が落ちます。

    しかし、糖質制限で落ちた体重は糖分と水だけなので、体脂肪は落ちていません

    また糖質を食べると体重は元に戻りますし、糖質の処理能力も低下してしまうので、どうしても一時的に痩せたい方以外にはおすすめしません。

     

    糖質制限は長期的にはオススメしない!

    糖質制限は長期的にはおすすめしません。

    糖質制限をすることで、短期的には体重を落とすことが可能ですが、その後にほどんの方がリバウンドしてしまうからです。

     

    糖質は体のエネルギー源で、私たちが活動するために必要です。

    糖質制限をすると、耐糖能と代謝が低下して、痩せにくい体になってしまいます。

     

    耐糖能とは、私の体が糖質を処理して、エネルギーにする能力のことです。

    糖質を取らないことで、糖質からエネルギーが作りにくくなり、代わりに脂肪を蓄えやすくなります。

     

    代謝とは、体でエネルギーを作る過程のことで、メインのエネルギー源である糖質を取らないことで、

    代謝も低下して、体が省エネモードとなってしまいます。

     

    せっかく甘いものや美味しいご飯を我慢して痩せてもまたリバウンドするのは辛いですよね。

    長期的にキレイに痩せたい場合は、PFCバランスや栄養バランスなども整えなければなりません。

    こちらの記事を参考にしてみてください。

    はじめてでも分かる栄養学の基礎知識!オススメ栄養学書籍3選も紹介

     

    ダイエットを成功させるには本質的な正しい栄養知識を身につけることがおすすめ!

    臨床栄養医学協会では、本物の栄養学を学べて、一生ものの知識を身につけることができます。

    正しい知識を身につけて繰り返して行うダイエットを卒業した人もたくさんいます!

    ぜひこの機会に見てみてください!

    参考:臨床栄養医学協会

     

    まとめ

    まとめ

    糖質制限にラカントは使っても問題ありません。

    むしろ、甘いものを食べながらカロリーを減らすことができておすすめです。

    糖質制限は短期間に留めて、リバウンドしないように痩せたい方は、食生活から見直しましょう!

    甘いものを食べたい時にはラカントを上手に使いながらダイエットを進めてみてください!

    一般社団法人臨床栄養医学協会

    執筆者一般社団法人臨床栄養医学協会
    (この著者の記事一覧はこちら )

    当臨床栄養医学協会では、生化学及び生理学に基づく栄養学に関する正しい知識の普及と、ビジネス化推進を行います。
    「知識を得る」「資格取得」だけではなく、必要な経験・実績を積むことでビジネス化をサポート致します。

    コメント

    CAPTCHA


    コースについてのご質問、ご相談など
    お気軽にお問い合わせください
    コースについてのご質問、ご相談など
    お気軽にお問い合わせください