全ての人に合う万能食材ってあるの?

一般社団法人臨床栄養医学協会

執筆者一般社団法人臨床栄養医学協会
(この著者の記事一覧はこちら )

当臨床栄養医学協会では、生化学及び生理学に基づく栄養学に関する正しい知識の普及と、ビジネス化推進を行います。
「知識を得る」「資格取得」だけではなく、必要な経験・実績を積むことでビジネス化をサポート致します。

全ての人に合う万能食材ってあるの?

全ての人に合う万能食材ってあるの?

全ての人に合う万能食材はありません

 そして、

全ての人に合う食事も存在しません

これは身体の仕組みを理解すれば当たり前の話です。

 

 

筋肉量・運動量、

耐糖能、

消化吸収能力、

不足している栄養素、

腸内環境、

生活環境、

生活リズム、

ストレス度、

男女差、年齢差、

投薬状況、

体調・体質、

人それぞれ違います

 

それらを考慮せずに「〜は身体に良い」と判断することはできません。

 そして、全てを考慮して食事を選択することは現実的ではありません

 けれど可能か限り、問診・食事・検査データからその人にとってのベターな選択を見つけることはできます。

 

 

一つ例を出します。

炭水化物の摂取はとても重要です。炭水化物の摂取比率は全体の50〜60%程度の摂取が必要であると考えています。

 しかし、全ての人が50〜60%摂取したほうが良いという話ではありません。

人によって耐糖能が違います。(耐糖能とは糖質を代謝する能力)

消化管ホルモンの分泌能力も違います。(GIP、GLP-1などインスリン分泌に関わる)

グリコーゲンとして貯蔵できる量も違います。(筋肉量や運動量、肝臓機能に左右される)

・高タンパク食、高脂質食になっている人

・腸内環境が悪い人

・運動を全くしない人

このような状態で急に炭水化物を増やすと、血糖値を変動させて体調不良を起こす可能性があります。

 

炭水化物はヒトにとって重要な栄養素です。

しかし、炭水化物でさえも、身体の状態によっては毒になり兼ねないということも覚えておかないといけません。

 

得られている情報から、そのヒトに合った食事の選択、それと同時に体調悪化の原因に対してもアプローチが必要です。

「なぜ耐糖能が低下しているのか?」

「インスリン抵抗性があるのか?」など

全て原因があります。

その原因の多くは食事によって改善できます。

 

 

 

 

 

 

お読み頂き有難う御座います

 

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