現在、「鉄欠乏」がものすごく増えています。
「貧血」
「めまい」
「動悸」
「息切れ」
「疲れる」
「怒りやすい」
「うつっぽい」
「肌トラブル」
「嚥下障害」
などの症状をお持ちの方は多いと思います。
これは、油の摂取量が増えている食生活では、当然の結果ですね。
Med Hypotheses.2007;68(3):562-4
鉄欠乏になると、エネルギー産生低下し、パフォーマンスも低下します。
ヘモグロビンの機能低下やミトコンドリアの機能低下が起こるためです^^;
鉄を含む食材を勧められたり、鉄剤を処方された方も多いと思います。
しかし、一時的に改善してもまたすぐ再発した経験はないでしょうか?
単に、鉄を含んだ食べ物を食べるだけでは改善できない理由をお伝えします。
なぜ、カラダの中の鉄が欠乏してしまうのでしょうか?
過去の記事、「アスリートのための油の摂り方 3.酸化した油が悪い理由」を再度読んで頂くと理解しやすいと思います。
現代人は「酸化しやすい油」を摂りすぎています。
そして酸化しやすい油を摂ると、カラダの中で酸化して「過酸化脂質」となり、様々な悪影響を及ぼすことを前回お伝えしました。
油の酸化は、脂肪酸の「水素」を引き抜くことにより始まります。
この水素を引き抜く大元は、活性酸素の中で一番強力な「ヒドロキシルラジカル(•OH)」です。
「ヒドロキシルラジカル(•OH)」が発生するには、「鉄=Fe²⁺」が必要になります。
「鉄=Fe²⁺」は「過酸化水素(H2O2 )」
から電子を奪い、「ヒドロキシルラジカル(•OH)となります。
カラダの中に「PUFA(オメガ3、オメガ6)」が多くあり、
さらに「遊離した鉄(Fe2⁺)」が多くあると、「ヒドロキシルラジカル」が多く発生し、カラダにダメージを与えてしまいます。
それを回避するため、カラダはわざと鉄を減らす(あるいは貯蔵鉄(Fe3+)として溜め込む)防御反応をすると考えられます。
※カラダが炎症状態、腸内環境が悪い時でも同様のことが起こります。
鉄欠乏の方が、
「鉄の多い食べ物」や「鉄剤」を利用しても、一時的にしか改善しないのはこのためです。
一時的に貧血が改善され、調子が良くなったり、パフォーマンスが向上すると思います。
しかし根本的な解決にはなりません。
むしろカラダに悪影響が及ぶ可能性が高いことがわかると思います。
赤身肉やヘム鉄を摂ることで、死亡率上昇・疾患リスク増加するのも頷けますね。
根本的な解決は、
「油の摂取量を適切量にする」
「酸化しやすい油を取らない」
ことですねd(^_^o)
アトピーママは特に意識してくださいね!
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