健康診断の時に、血糖値やHbA1cの数値に問題はなかったでしょうか?
糖尿病が爆発的に増えている現代では、検査で引っかかる方が多くなっています。
「甘いものを食べない」
「食事には気を使っている」
そのような方でも、血糖値が上がってしまう方は多くいます。
なぜ血糖値、HbA1cが高くなっているのでしょうか?
多くの方が「炭水化物などの糖質」を取り過ぎていることが血糖値・HbA1cを高くしてしまう原因だと思っているのではないでしょうか?
この様な誤解をしていては、改善することが難しくなります。
血糖値、HbA1cが上昇は、「耐糖能が低下している」ことが一つの要因です。
耐糖能についてまず説明します。
耐糖能とは、糖質を代謝する能力のことを言います。
※糖質=炭水化物=ご飯やパン
耐糖能が低下すると、カラダの糖質を正常に代謝できずに血液の中で余ってしまいます。
これが血糖値・HbA1c上昇をもたらします。
ではなぜ耐糖能が低下するのでしょう?
その一つの大きな要因が、「油脂の過剰摂取」です。
現代は、1950年頃より脂肪の摂取量が爆発的に増えています。
植物油の普及により、揚げ物や炒め物が増えてました。
食肉も脂肪だらけのものに変わりました。
ファーストフードやコンビニ食品、インスタント食品にも多くの油を使用されています。
脂肪の摂取量が多くなるということは、脂肪をメインにエネルギーを作ることになります。
脂肪ばかりを燃やしてエネルギーを作ると、糖質の代謝がブロックされます。(ランドルサイクル)
糖質が燃えずに、体内に溜まってしまうということです。
これが耐糖能の低下、そして血糖値・HbA1cの上昇を引き起こします。
57g/日の低炭水化物食は、301gの高炭水化物食よりも耐糖能が低下します。
高炭水化物食をしているニューギニア高地人に経口ブドウ糖負荷試験をしたところ、血糖値の変動が少ないことがわかっています。
一方、油脂を多く摂っている米国人は耐糖能が低下しました。
血糖値・HbA1cは、糖質によって上昇することは間違いありません。
しかし、血糖値が上がり過ぎてしまうことは糖質のせいではありません。
糖質の摂取量が減り、脂肪の過剰摂取などにより耐糖能が低下した結果に過ぎません。
「糖質を食べて血糖値が上がったから糖質を控える」
このような結果と原因を見誤ることはしない様にしましょう!
ヒトは、「炭水化物=糖質」を摂ることで進化してきた生き物ということを理解しましょう!
ただ、この投稿を見て糖質の摂取量を急激に増やすことはお勧めしません。
耐糖能が低下した状態で、急激に糖質を摂ることで血糖値の乱高下を起こしてしまう可能性があります。
血糖値を上昇させてしまう原因は、他にも食物繊維の摂取量減少や慢性ストレスなども関わっていますので、次回続きを書いていこうと思います。
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