管理栄養士試験は独学でも合格できるのか、働きながら取得できるのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか?
独学での勉強は、試験対策や参考書の選び方など、課題が多くハードルが高いと感じる方も少なくありません。
ですが、試験に向けて計画を立てて適切なテキストや効率的な勉強方法を行うことで独学でも合格を勝ち取ることは可能です。
こちらの記事では、管理栄養士に独学で合格するためにおすすめのテキストをはじめ、合格に向けた取り組みやポイントについても具体的に解説していきます。
試験対策に役立つヒントを多数紹介していますので、ぜひ参考にしてください!
目次
独学で管理栄養士を目指すオススメテキスト3選
管理栄養士国家試験対策の参考書はたくさんあります。
自分に合った参考書や勉強法はなんだろう?と悩みますよね。
ここでは、管理栄養士国家試験の受験に向けて独学で勉強していた多くの方が、実際に使用していたおすすめの参考書や過去問題などについてまとめています。
いちばんやさしい管理栄養士国家試験合格講座(第3版)
こちらの教材はわかりやすい言葉でまとめられており、先生の講義を聴いているかのような気持ちで勉強することができます。
解説も難しい言葉は使われておらず、入門書として推奨できます。
何から手を付けたら良いかわからない方は、まずこの教材から始めてみると良いでしょう。
クエスチョン・バンク 管理栄養士国家試験問題解説 2025
この書籍は管理栄養士の試験勉強では定番と言われています!
受験生の多くが目にしたことがある、または持っている参考書です。
過去問→解説という順番でまとめられていて、特にイラスト付きなのが分かりやすいです。
文字だらけだとやる気がなくなってしまう方にオススメの一冊ですね。
重要なまとめ項目も、わかりやすくかつ簡潔に表記されています。
解説も丁寧で、図解も豊富に記載されていてとてもわかりやすいのでオススメです。
参考:クエスチョン・バンク 管理栄養士国家試験問題解説 2025
レビューブック管理栄養士 2025
上記のクエスチョンバンクの解説を読んだ後にもっと深く知識をつけたい方にオススメの書籍です。
イラストがとてもわかりやすく、豊富で、視覚的に理解しやすいです。
重要なポイントも表になって分かりやすく説明されているものも多いので、試験対策にはマストな1冊です。
働きながら合格するためのスケジュールの組み方
働きながら管理栄養士国家試験に合格するためにどのようなスケジュールで勉強すれば良いでしょうか?
スケジュール例を元にわかりやすく解説します。
年間計画を立てる
勉強をするにあたって、闇雲に問題集を解いたり、無計画に進めるのは効率的ではありません。
まずは年間の勉強スケジュールを立て、国家試験まで計画的に進めていきましょう。
かといって、細かく計画を立てる必要はありません。
月単位のざっくりとした計画で良いので、組み立ててみましょう。
管理栄養士国家試験は年1回3月上旬に実施されます。
例として、試験を目指して4月から翌年3月に向けて勉強に取り組む場合のスケジュールを、一緒に見ていきましょう。
【4月からのスケジュール例】
・4〜7月:基礎勉強と苦手分野の集中勉強
まずは参考書全てに目を通し、どのような内容かを把握しましょう。
ここでしっかり覚えようとするよりは、全体的に目を通してください。
熟読して覚えようとしなくて大丈夫です。
参考書全体に目を通した後に、現時点で苦手な部分をさらに重点的に読み返します。
ポイントとしては声に出して読むのがオススメです。
自然にアウトプットができて記憶にも残りやすいので、お家で参考書を読める時は試してみましょう。
・8~11月:過去問題と苦手分野を重点的に勉強
参考書で基礎的な知識をつけられたら、過去問題を使って問題を解いていきましょう。
過去の出題傾向に沿って行うことで、勉強すべきポイントが明確にわかるため、効率よく勉強できます。
何度も繰り返し問題を解いて答え合わせ、ひたすら繰り返します。
過去問題を行っていて、範囲別に自己採点をした時に点数が低い分野を重点的におさらいしましょう。
ここでは、改めて参考書の基礎部分をフィードバックすることと、過去問題での克服、という作業を繰り返し行っていきます。
・12~1月:模擬試験を受ける
模擬試験にチャレンジです。
今まで培ってきた知識を実戦で試してみましょう。
この時に、「まだ知識的に不足してるな」と思ってもまずは模擬試験を行ってみましょう。
模擬試験を受ける方法は3つあります。
・実際に会場に行って受験
・指定日時にオンライン受験
・書籍で販売されているテキストを利用
実際の雰囲気などが実感できるので、会場で受験するやり方を強くオススメします。
・2月:暗記を中心に勉強
試験まで1ヶ月となります。
このタイミングでは、苦手な分野に焦点を当てて暗記を進めることが大切です。
基礎を再確認するには期間的に厳しいので、過去問を活用しつつ、特に苦手な部分に集中して時間を使う方が効果的です。
・3月:ついに管理栄養士国家試験
今までの勉強の成果を全てぶつけましょう!
試験直前にどうしても不安で遅くまで勉強、確認をする方もいらっしゃいますが、一番大切なのは体調です。
時期的にもまだ肌寒いので、前日はしっかり睡眠をとり、当日万全な体調で望めるようにしましょう。
仕事の日・休みの日のスケジュールを決める
【仕事の日】
仕事の日は、頑張りすぎず、自分で決めた勉強時間を必ず遂行しましょう。
「毎日⚪︎⚪︎分」や「参考書⚪︎ページやる」などルールを決めるようにすることをオススメします。
試験範囲が広いので、毎日の積み重ねで知識を増やしていきましょう。
試験が近づいたら増やすなどの調整は必要ですが、無理なく長期的に勉強できる時間のほうが、挫折せずに勉強を続けやすくなります。
【休みの日】
休みの日は基本的には自分の集中しやすい時間帯を決めて行いましょう。
朝方、夜型など人によって活動的な時間帯は異なります。
ルールを作ることで自分のリズムを作って習慣化しやすくなります。
一度にたくさん勉強しても集中力を保つには限界があるので、1時間勉強したら必ず休憩を挟むことをオススメします。
試験が近づくと勉強量を増やす必要があるため、時期によって臨機応変にルールを変えていきましょう。
休みの日は環境を変えて勉強をする
常に家で勉強は落ち着いてできますが、テレビなど集中力を下げる要因もあります。
たまに場所を変えてカフェや図書館で勉強するのもオススメです。
環境を変えることで集中力も増したり、リフレッシュにもなりますのでストレスなく続けられる方法を模索していきましょう。
働きながら独学で合格するためのポイント
働きながら、勉強して合格を目指すためには、効率よく勉強を進める必要があります。
限られた時間をいかに効率よく使えるか、ポイントを解説します。
指定範囲の多い科目を重点的に行う
例年出題数が多い科目をまずはしっかりと押さえておきましょう。
管理栄養士試験の問題には、覚えるべきことが多い暗記系の問題がもちろん含まれていますが、それだけではありません。
その年の国の施策や新たな政策など、時期によって変わる内容が出題されることもあります。
そのため、常に最新の情報を把握しておくことが大切です。
また、参考書に記載されているデータや数値は、試験で問われる可能性が高いため、しっかりと記憶に留めておきましょう。
過去のデータに加えて、最新の統計や国の方針なども勉強の対象としておくことが、試験での高得点につながるポイントです。
過去問で実践的な勉強をする
管理栄養士試験の合格を目指す上で、過去問をいかにうまく活用できるかが鍵となります。
毎年、問題は違うものの、出題範囲などは大きく変化はありませんので、直近2〜3年分の過去問は繰り返し行う必要があります。
管理栄養士の問題には、正しいもの・間違っているものを選ぶ問題がよく出題されます。
これらの問題に取り組む際は、1つ1つの問題のどこの部分が違うのか?正しい回答や数値も自分で考えて正解を理解した上で選択して行きましょう。
本番では、微妙な数値の違いなどもあるため、対応力を高めるためにオススメです。
定期的に模擬試験で実力を試す
模試を受けることで、今の自分の知識量、苦手な部分の対策も練ることができます。
管理栄養士の模擬試験を行っている機関をご紹介します。
・日本医歯薬研修協会
全国で30000人以上が受験している、代表的な模試です。
模試のマークシート到着後から2週間程度で結果を返送しており、模試に取り組んだ内容を忘れないうちにフィードバックを受けられます。
この成績表は、試験結果をあらゆる角度から分析しており、豊富なデータから自分の得意分野や不得意分野など、課題を見つけることに役立ちます。
出典:日本医歯薬研修協会
・RDC管理栄養士センター
RDC管理栄養士センターでは、試験の解説も充実しており、自分の苦手分野を再確認、克服することができます。
また、試験の結果と共に返される解説書では、出題の意図や解答のヒントなどを詳しく解説しており、自分の弱点を重点的に復習することができます。
試験の成績表は一目で自分の点数が分かる採点結果となっており、全国の順位や得点、偏差値など詳細なデータを確認することができます。
受験者全体で自分は何位くらいか、平均点以上は取れているのかなども確認することができ、今の自分の知識を再確認できるオススメの試験です。
出典:RDC管理栄養士センター
・東京アカデミー
各種試験の出題傾向や重要論点を押さえており、毎年、非常に質の高い問題が出題されます。
試験の結果と一緒に出題のポイントを示した解説書が配布されるため、復習に役立てることができます。
出典:東京アカデミー
まとめ
ここまで、独学での管理栄養士試験合格に向けての対策等について見てきました。
範囲も広く、勉強量も多いですが、計画的に勉強すれば独学でも合格できる可能性がグッと上がります!
管理栄養士の資格が取れると、仕事の幅が広がるだけでなく、今まで以上に知識も身に付き、さらに自信を持って仕事に取り組むことができます。
こちらの記事をぜひ参考にして合格に向けて頑張ってください!
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