どちらの方が痩せるのかと聞かれたら間違いなく「筋トレ」の方が痩せると答えます。
しかし、有酸素運動(ジョギング・ウォーキング)では痩せないと言っているわけではありません。
もし有酸素運動の方が好きで続けやすのであれば、無理に筋トレする必要はありません。
なぜ筋トレの方が痩せるのかを解説していきます!
筋肉をつける負荷で行うことで筋肉にストレスがかかり、筋肉を合成しようと働きます。
まず筋肉合成にはエネルギーが使われますので、消費エネルギーが増加します。
そして筋肉合成することで大きくなった筋肉は、維持するのにエネルギーが多く必要です。
そして維持していくエネルギーだけではなく、熱産生として消費していくエネルギーも多くなります。
筋トレ時間が短くても、運動後に代謝が大きく増えます。
ウォーキングやジョギングで主に鍛えられるのは遅筋線維であり、全体の筋肉量はあまり変化せず、代謝も大きく上がりません。
そして有酸素運動のやり過ぎは、テストステロンのレベルを下げます。
テストステロンは脂肪細胞を減らす作用や、体脂肪を燃やす作用があります。
筋肉強化されないというだけでなく、体脂肪の減少を邪魔してしまうことにもなり兼ねません。
ダイエット時に運動する意義として、「運動時の消費カロリーによって痩せる」ではありません。
運動後の「耐糖能改善」「代謝向上」「筋肉合成」「筋肉維持」「熱産生」を見込んで行うものです。
だから圧倒的に有酸素運動より筋トレの方が有利です。
運動時の消費カロリーなんてごく僅かですから。
一番重要なのは「継続する」です。
有酸素運動でも筋トレでも継続できなければ意味がありません。
私のオススメは、「有酸素運動や筋トレを無理して行うのではなく、日常生活での運動量を増やす」
ことです。
慣れないことしても続きませんから(^^;;
2つほど論文を紹介します!
10135名を対象にしたコホート研究によると、メタボ解消のためにはジョギングをするよりも、普段から歩く習慣をつけた方が効果的であると報告されています。
BMJOpen.2012Oct8;2(5). pii:e001711.
エアロビクスを行うよりも、生活習慣として身体を積極的に動かすようにした方がダイエットに効果的だったとする研究もあります。
JAMA.1999Jan27;281(4):33540.
無理に運動するのではなく、通勤を自転車or歩く、階段利用、座る時間短縮、電車で立つ、など決まりごとにして実践する方がよっぽど続きやすいですし、減量効果が認められています!
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