今回はリーキーガット症候群の原因について説明していきます。
リーキーガット症候群という言葉を初めて聞いた人は、前回の記事から読んで頂くと理解できると思います。
なぜリーキーガット症候群になるのか?
この原因を一言で言うと、【腸内細菌叢のバランス悪化】です。
腸内細菌が「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」に分類されていることはご存知だと思います。
【腸内細菌叢のバランス悪化】は、この3つのバランスが崩れたり、多様性が低下したことを指すと解釈してください。
「悪玉菌」と聞くと、あまりよくない印象受けますよね^^;
確かに悪玉菌の中に危険な菌もいますが、全てが悪いというわけではありません。
少なくなることで問題となる悪玉菌もいます。
「善玉菌」も同じ。
増えすぎると問題が生じます。
※乳酸菌や食物繊維を摂っても解決せず、悪化する人も多いです
全てはバランスです。
「何が良い、何が悪い」と善悪を決めると本質が掴めません。
全ての存在に意味があります。
腸内細菌は有益な働きをしてくれる重要な存在です。
いろんな働きをしてくれますが、その一つの働きとして
【腸粘膜バリア機能の制御】です。
腸粘膜では異物が侵入しないように、ムチンや抗菌ペプチド、IgA抗体などでバリアを作り身体を守っています。
これらがしっかり働くかどうかは腸内細菌が影響しています。
※他の要因もあります
腸内細菌は、多糖類や食物繊維から【短鎖脂肪酸】を産生します。
腸粘膜は短鎖脂肪酸を利用してムチンや抗菌ペプチド、IgA抗体を産生します。
腸内細菌バランスが崩れると、短鎖脂肪酸が産生量が低下し、バリア機能が崩れてしまうことが報告されています。
簡単に要約すると、
腸内細菌叢のバランス悪化
→短鎖脂肪酸の産生↓
→バリア機能↓
→リーキーガット症候群
※あくまで一例として
「腸内細菌叢バランスが崩れる原因は?」
「何食べれば良いの?」
についてはまたの機会!
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