乳酸は疲労の原因ではない

一般社団法人臨床栄養医学協会

執筆者一般社団法人臨床栄養医学協会
(この著者の記事一覧はこちら )

当臨床栄養医学協会では、生化学及び生理学に基づく栄養学に関する正しい知識の普及と、ビジネス化推進を行います。
「知識を得る」「資格取得」だけではなく、必要な経験・実績を積むことでビジネス化をサポート致します。

一昔前では、

乳酸が疲労の原因

と言われていましたが、現在はそれが間違っていることが報告されています。

その理由と本当の疲労の原因までお伝えします!

 

サッカーの試合は前半と後半があります。

どちらが疲労が溜まっているでしょうか?

当然「後半」ですよね。

後半には倒れこんで脚がつってしまっている選手もいます。

もし乳酸が疲労の原因であるとしたら、

後半の方が乳酸がカラダにたまっている」ことになります。

では、血中乳酸濃度を調べた研究を見てみましょう。

 

サッカーの試合での血中乳酸濃度の変化を表したグラフ。
前半では乳酸濃度が高まるが、後半では乳酸濃度が低くなる。

 

血中遊離脂肪酸は前半では低いが、後半になるにつれて上昇する。

 

疲れているはずの「後半」の方が乳酸蓄積していないことがわかります。

そして【血中遊離脂肪酸】は後半につれて上昇することがわかりました!

これは何を意味しているでしょうか?

 

乳酸というのは【】を利用することで発生します。

前半では【糖】を利用していて運動していたが、

後半では【糖】が枯渇し、

脂肪】をメインにエネルギーを作っていることがわかります。

 

こうなると疲労したり、脚をつる原因になってしまいます

以前もお伝えした通り、

疲労の原因は

H⁺(水素イオン)の蓄積

ミネラルなどの恒常性低下

などです。

 

これらを解消するには

糖(解糖系)からエネルギーを作る必要があります。

運動前にはしっかりと【糖=炭水化物】を摂取し、インターバルでも消化しやすい【糖】を補給してパフォーマンスを維持しましょう!

 

お読み頂き有難う御座います

 

 

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