現在、急増している「鉄欠乏性貧血」についてお伝えします。
鉄欠乏性貧血は、
「めまい」「動悸」「息切れ」「疲れる」「怒りやすい」「うつっぽい」「肌トラブル」「嚥下障害」など、様々な症状がみられます。
「鉄欠乏性貧血」と診断されると、鉄を含む食材を勧められたり、鉄剤を処方されることになります。
サプリメントでヘム鉄を処方されることもあります。
しかし、一時的に改善してもまたすぐ再発したり、体調が悪くなった経験はないでしょうか?
単に、鉄を入れるだけでは根本的な改善とは言えません。
なぜ、カラダの中の鉄が欠乏するのか?
単に、鉄を含む食材を食べていないからではありません。
「酸化しやすい油」を摂りすぎていることが原因の一つです。
※他に、腸内環境の悪化や慢性炎症なども原因になる可能性もあります
「酸化しやすい油」とは、オメガ6とオメガ3です。
・オメガ6が多い油は、
ごま油、サラダ油、キャノーラ油、米油、大豆油、コーン油などです。
・オメガ3が多い油は、
亜麻仁油、荏胡麻油、EPA、DHAです。
現代では、これらの酸化しやすい油の消費量が爆発的に増えています。
酸化しやすい油を摂ると、カラダの中で酸化して「過酸化脂質」となり、様々な悪影響を及ぼします。
酸化の始まりは、活性酸素が水素を引き抜くことから始まります。
この水素を引き抜いてしまう、強力な活性酸素が発生するには、「鉄=Fe²⁺」が必要になります。
「鉄=Fe²⁺」は「過酸化水素(H2O2 )」から電子を奪い、「ヒドロキシルラジカル(•OH)」という強力な活性酸素となります。
カラダの中に「酸化しやすい油」があり、「鉄(Fe2⁺)」が多いと、「ヒドロキシルラジカル」が多く発生し、カラダにダメージを与えてしまいます。
Med Hypotheses.2007;68(3):562-4
それを回避するため、カラダはわざと鉄を減らす防御反応をすると考えられます。
鉄欠乏の方が、「鉄の多い食べ物」や「鉄剤」を利用しても、一時的にしか改善しないのはこのためです。
一時的に貧血が改善され、調子が良くなったり、パフォーマンスが向上すると思います。
しかし根本的な解決にはなりません。
赤身肉やヘム鉄を摂ることで、死亡率上昇・疾患リスク増加するのも同じ理由だと考えられます。
BMJ.2019 Jun 12;365:12110
Int J Cancer.1975 Apr 15;15(4):617-31
Med Hypotheses.2007;68(3):562-4
根本的な改善には、
「油の摂取量を適切量にする」
「酸化しやすい油を取らない」です。
特に女性は筋肉量が少ないため、「酸化しやすい油」を溜め込みやすいので注意が必要です。
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