残念ながら独学で栄養士になることはできません!
お金とか時間の問題ではなく、法律の問題で取ることができないのです。
国の法律(栄養士法)で2年以上学校で学ばないと取ることができないようになっています。
とはいっても、本当に独学で取れないのか疑問に思う人もいますよね。
この記事では根拠を説明しながら、栄養士が本当に独学で取れないのか説明していきます。
栄養士を最短で取るためにはどうすれば良いかも解説していきますので、最後まで見てください。
目次
栄養士の資格は独学で取れない
栄養士は独学で取ることは不可能なんです!
なぜなら、国が定めた教育機関で学ばないといけないからです。
栄養士法の第二条より「厚生労働大臣の指定した栄養士の養成施設において2年以上栄養士として必要な知識及び技能を習得した者に対して、都道府県知事が与える」という決まりがあります。
栄養に必要な知識や技術をしっかり取得したことを国が認める国家資格なんです。
国が認める以上、しっかりとした教育機関で学ばないと取ることが出来ない資格になっています。
栄養士になるためには最短でも2年かかる
栄養士の資格を取るには国の法律で最短2年かかります。
最短で取る人は短大や専門学校など2年で卒業できる学校へ通う必要があります。
ただし、カリキュラム上2年に必要なことを詰め込むため大変なのは間違いないです!
他の学部では夜間もありますが、栄養士は実技などの関係で夜間学校が存在しません。
管理栄養士の資格を取得したい人は受験資格が異なりますので以下の記事を参考にしてください。
社会人でも栄養士を取るための補助金制度がある
栄養士の資格を取るためには養成校へ通う必要があるため、社会人の方は金銭的に不安を感じる人が多いと思います。
社会人からの転職を考えている場合は国からの給付制度を利用することがおすすめです。
栄養士の学校へ通う場合は所得が減ってしまうため、生活が苦しくなることが容易に想像できると思います。
そういった負担を少しでも減らせるように使える制度は活用していきましょう!
給付金制度の特徴をまとめたので、自分に合うものを活用してください。
専門実践教育訓練給付金制度
この制度は週20時間働いている雇用保険の加入者で、3年以上働いている人が対象です。(高卒の方は2年で対象になる人もいます)
※(雇用保険は、週20時間以上働き1カ月以上働く人はみな加入しています)
学校へ支払った入学費や授業料の内、40万円が支給される制度です!
なので400万の学校へ通うと、40万円が戻ってくるようになります。
デメリットもあり、入学時には貰えないため最初にまとまったお金を自分で用意する必要があります。
雇用保険に加入しているかは、働き先の職場に確認してみてください!
教育訓練支援給付金制度
教育訓練支援給付金制度は初めて専門の教育(大学や専門学校など)を受ける方で45歳未満の方に支給されます。
失業している(仕事を辞めている)場合に支給される特徴があります!
前職の基本手当の日額の80%が金額が支給されます。
支給は2カ月ごとに支給されるためそこに注意してください‼
細かい条件や実際に給付金を貰えるかはハローワークに相談してみましょう。
出典:ハローワークインターネットサービス – 教育訓練給付制度
栄養士の資格を取ることで出来る仕事
実は栄養士でなくても栄養の仕事に携わることができます。
今では民間資格を取得して栄養関係の仕事をしている人が多くいるんです。
しかし、もしあなたが病院や高齢者施設などに勤務したいという強い思いがあるならば、栄養士の資格が必要不可欠になります。
それは栄養士の資格がないとできない仕事だからです。
この章では栄養士の資格を取得して具体的にどんな仕事ができるようになるのか紹介していきます。
栄養指導
栄養士の資格を取ることで栄養指導に必要な知識が身につき、適切な栄養指導ができるようになります。
その人の食べている物から何が必要なのかが分かるようになり、何を食べればバランスよくなるのかが分かるようになります。
特に現代では、脂質の摂取量が増えてきており多くの人がバランスの悪い食事をしているので高い需要が見込まれる仕事なんです!
偏食やダイエットなど栄養状態が多様な人が多いため、その人に合わせた栄養指導が必要な時代になったことが需要の後押しをしています。
その人に合わせたオンリーワンの指導ができると体調が変わっていくので非常にやりがいのある仕事だと思います。
献立作成・指導
高齢者施設などで献立作成や作成するための指導ができるようになります。
特に高齢者は日々の食事が摂れないと、体調不良や寝たきりの要因になることもあるんです。
そんな状態にならないように栄養バランスはもちろん、見た目や味の組み合わせなど食べやすくなるために献立を考えないといけません。
栄養士が献立を考えることで、寝たきりや体調不良を防ぐことができます。
食に対して関心や知識が高い栄養士だからこそ、安心して任せられる仕事なんです。
衛生指導
栄養士の仕事は実は衛生指導や管理もあります。
料理を安心・安全に食べるためには食品衛生の知識が必要不可欠なんです。
食中毒の原因となるウイルスや菌を適切に処置するためには、専門的な知識がないとできません。
さらには提供する料理がアレルギーなどの問題がないか、ある場合の代案はどうすればいいかなどの幅広い知識が必要になります。
人の安全を守るためになくてはならない重要な仕事なんです。
社会人でも働きながら取れる栄養に関する資格3選
栄養士の資格以外にも栄養に携わるための資格はあります。
国家資格ではありませんが、栄養に関する高い知識を手に入れることができる資格です。
栄養指導だけでなく、食品開発や食事に関する企画などを考える上で必要な知識を学ぶことができる資格がたくさんあります。
その中でも信頼度の高いおすすめの資格を集めました。
自分の目的や将来像に合わせた資格を探してみてください!
フードコーディネーター
新しいメニュー開発などフードビジネスの企画などを行うための資格です。
メニュー開発以外にもレストラン開業のプロデュースなど食品に関する仕事全般の知識を学ぶための資格でもあります。
仕事の規模によってはチームワークや各分野とのコミニュケーションを求められるため、そういった知識を学べる資格です。
日本フードコーディネーター協会が主催している資格で、公式テキストを利用して独学で勉強・受験することができます。
階級によって値段は違いますが、3級は登録料を含めて33,000円で取ることができます。
食生活アドバイザー
食に関する幅広い知識と専門性を持ち、健康的な生活を提案するスペシャリストを育成する資格です。
食事の内容のアドバイスだけでなく、生活習慣やストレス管理などその人の健康を良くしていくために必要な知識を学ぶことができます。
栄養指導を受ける人はダイエットや生活習慣病など何かしらの悩みを抱えている人が多いので様々な場面で必要になってくる資格です。
ユーキャンで取れる資格でスマホでテキストを見ることができるようになっているため、空いた時間に手軽に勉強できます。
ユーキャンで34,000円で取ることができます。
出典:食生活アドバイザー
臨床栄養医学指導士
栄養指導をしっかりできるようになり、それをビジネスとしてやっていけないと続けるのは難しいです。
この資格は栄養の知識を始め、ビジネス化に必要な経験・実績を積むことができるようにサポートする仕組みがある資格なんです!
80時間を超える動画や2,000枚を超える資料があり、動画は何回でも視聴できるようになっているため自分のペースで勉強できます。
認定試験用の症例レポートを提出して合格すると資格が手に入りますが、レポートはフィードバック着きで期間内なら何度でも提出可能です。
コースによって金額が分かれており、165,000円から受講できます。
出典:臨床栄養医学協会
まとめ
栄養士の資格は独学では取れません。
それは法律によって2年以上養成学校へ通う必要があるからです。
さらに、夜間学校もないため社会人は金銭的にも負担になってきます。
社会人の人は栄養士を取るときに補助金制度があるため、少しでも負担を少なくしましょう。
栄養士以外にも栄養に関する資格はあるため、自分のキャリアプランにあった資格の取り方を選ぶことが大切です。
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