
結論から言うと、パーソナルトレーナーは今後も将来性のある仕事だと言えます。
健康志向の高まりやオンライン指導の普及など、実はチャンスが広がっています。
また、会社員からフリーランス、経営を目指す道もあり、給料面も増やせる可能性が十分にあります。
けれど、SNSやネットの声を見ていると、「トレーナーは不安定だよ」「安定しない」なんて意見もちらほらあります。
この記事では、あなたがこれから進む道としてのパーソナルトレーナーの可能性を、実際にパーソナルトレーナーとして活動している私が、わかりやすく解説していきます。
- おすすめの資格
- 人と接する上で大切なポイント
- 周りのトレーナーと差をつける方法
将来に役立つ情報をたっぷり詰め込みました。
「自分にもできるのか?」「長く続けられるのか?」と悩んでいる方こそぜひ最後まで読んでみてください!
目次
パーソナルトレーナーの将来性はある?
パーソナルトレーナーは、今後も十分に将来性のある仕事といえます。
実際に今、全国各地で活躍しているパーソナルトレーナーがいるのも事実です。
例えば、会社員や業務委託、独立してパーソナルジムの開業など、働く幅や領域が広がっています。
この章では、パーソナルトレーナーの将来性がある理由を解説します!
パーソナルトレーナー業界の現状
パーソナルトレーナーの数は年々増加しています。
以下のデータはNSCA JAPANが出しているデータです。
会員数は年々増加していることがわかります。
参考:NSCA JAPAN
また、フィットネス市場はコロナ禍で下火となっていましたが、また上昇することが予想されています。
年々健康づくりやボディメイクへの関心が高まっており、運動指導の場がジムだけでなくオンラインにも広がっています。
さらに高齢化社会の進行によって「健康寿命を延ばしたい」というニーズも増えています。
参考:帝国データバンク
ただ単に筋肉を鍛えるだけでなく、ダイエットや生活習慣病の予防、姿勢改善など、人々が抱える多様な悩みに寄り添う仕事としての需要が期待できます。
このような世の中の変化により、パーソナルトレーナーの将来性は今後さらに広がっていくことでしょう。
パーソナルトレーナーの働き方について
パーソナルトレーナーの魅力は「人の人生を変えられること」です。
個別指導で結果にコミットし、健康と美をサポート。
クライアントの成長を間近で感じられるやりがいと、自分自身も成長できるところが魅力です。
パーソナルトレーナーの働き方も年々変化しています。
正社員だけではなく、フリーランスやジム経営、講師業など、活躍の場が広がっています。
例えば、パーソナルトレーナー正社員の平均年収は約352万、フリーランスのパーソナルトレーナーの平均年収は約500万円と言われています。
正社員では一般企業で働く人の年収(約430万円)よりも低いのですが、インセンティブ制度を儲けている会社も多く、トレーナーによっては平均年収を大きく超える人もいます。
パーソナルトレーナーはフィットネス市場が増えていることから就職先やクライアントも増えることで、今後も安定した仕事だと予想できます。
私の例では、会社員としてフィットネスジムで経験を積みながらキャリアアップし、フリーランスへ、その後は個人ジムを開業しています。
そこから経営や講師の道に進むというような道もありますよ!
参考:パーソナルトレーナーの年収はどのくらい?働き方別の年収や収入を上げる方法を解説
パーソナルトレーナーの将来性がないと言われる理由3選
パーソナルトレーナーは将来性があると言われる一方で、SNS上などでは「パーソナルトレーナーには将来性がない」という声も見られます。
主に以下3つの理由です。
①収入が不安定
まず第一に、収入が不安定ということが挙げられています。
大手ジムに所属していても、個人の売上や指名が減ると収入が落ちるケースもあります。
また、独立してもお客様の人数やリピート数などにより収入はある程度決まってくるため、収入の面で将来が不安と感じている方がいるのが現状です。
②年齢による体力の限界
次に、年齢による体力の限界が挙げられます。
トレーナー自身が年齢を重ねると、体力的に指導がきつくなってくるという声も多くあるのが現状です。
実際にパーソナルトレーナーとして会社員をしていた私は、一日多いときでは8名程度のパーソナルトレーニングを指導することもありました。
20代でも流石に疲れはあったので、40代、50代まで続けられる自信はありませんでした。
個人差はありますが、年齢による不安を抱えている方が多いのが現状です。
③パーソナルトレーナーの飽和
最後に、トレーナーの飽和による将来性も挙げられます。
需要が高まるということは、パーソナルトレーナーを目指す人も今後増えることが予想されます。
また、収入アップを求めて独立するトレーナーも増えることが予想されます。
そのため、自分で集客できない方は将来的には不安定になるでしょう。
以上の3点のように、パーソナルトレーナーは安定した職業ではないという見方もあるのです。
しかし、適切な知識や戦略を持つことで、この不安を小さくすることは可能です。
次章では、将来性を高めるための具体的な方法をご紹介します!
パーソナルトレーナーの将来性を高めるためには?
パーソナルトレーナーとして将来性を高めて他のトレーナーとの差をつけるカギは、以下の3つを磨くことです。
- 資格
- 専門性
- 人間性
パーソナル指導では、正しい知識と技術が求められます。
さらに、クライアントから信頼を得るには、表面的なトレーニングだけでなく、栄養学や解剖学などの専門知識も大切です。
そして、人間性やコミュニケーション能力が高いほど、クライアントとの信頼関係が築きやすく、長く続きます。
この章では、パーソナルトレーナーの将来性を高めるための3つのカギをそれぞれ紹介していきます!
資格
パーソナルトレーナーは実は資格がなくてもなることができます。
実際に、無資格で活動しているトレーナーも多いです。
資格を取得しているトレーナーは就職で有利になったり、プロとしてクライアントからの安心感を高めることができます。
例えば、NSCA CPTやNESTA PFT、JATI ATIなどがあります。
3つとも学ぶことのできる基本的なパーソナルトレーナーとしての必要な知識は大きく変わりません。
それぞれの特徴をまとめました。
資格 | 内容 |
アメリカ発祥の資格。スポーツについても力を入れている。CSCSという上位資格もある。 | |
アメリカ発祥の資格。ビジネスの知識も学ぶことができる。 | |
日本の資格のため、トレーナー間の交流が多い。 |
専門性
パーソナルトレーニングと言っても、お客様のニーズもたくさんあります。
例えば、筋トレやダイエット、健康予防。
それぞれトレーニングの内容や方法は違ってきます。
例えば「栄養指導」も専門性が発揮されるところです。
タンパク質を摂ると筋肉がつくとされていますが、実はそうでもありません。
タンパク質を摂りすぎることでのデメリットも存在します。
実際に私が臨床栄養医学協会で学んだことの一つに、「タンパク質を摂りすぎることで肝臓、腎臓への負担になる」ということを根拠を持ってクライアントに説明することができるようになりました。
タンパク質を摂りすぎることで、分解される時にアンモニアが発生します。
アンモニアを解毒するときに肝臓、濾過する時に腎臓に負荷がかかります。
また、タンパク質を多く摂ることで炭水化物を食べる量が少なくなり、日々の活動や筋トレなどをする際に必要なエネルギーを作るために、糖新生というものが働きます。
この糖新生は肝臓と腎臓で行われるため、過剰になると負担となってしまいます。
専門性を高めていくことで、「あなたから教わりたい」と言われるようになると、クライアントからの信頼度もより高く、将来性もより高まってくるでしょう。
人間性
パーソナルトレーナーはクライアントがいて初めて成り立つ仕事です。
現代ではAIが広まってきており、今後はさらにトレーニング業界にも進出してくることが予想されています。
そのため、コミュニケーション能力や、クライアントの悩みや求めるものを確実に提供できるような人間性が必要になります。
栄養や筋トレにもある程度の正解はあります。
例えば
- 3食バランスよく食べる
- カロリーを適切に
- 筋トレは週に⚪︎回、何セット
仕事や子育てが忙しい人にこれを全てやれと言ってもできないですよね?
その場合は隙間時間にできるトレーニングを指導するなど、その人の生活や状況に合わせて指導していくことが重要です!
パーソナルトレーナーとして長く活躍したいなら、資格や技術を身につけるだけでなく、人としての魅力を磨くことが不可欠です。
この3つを高めることで、将来性をしっかりつかむことができます。
パーソナルトレーナーを長く続ける方法は?
2章「パーソナルトレーナーの将来性がないと言われる理由」で紹介した通りパーソナルトレーナーは体力の問題などがあり、長く続けられないとも言われています。
ですが、将来を考えて活動することで、長く続けることは可能です。
この章では、パーソナルトレーナーを長く続ける方法を3つ紹介します!
講師を目指す
パーソナルトレーナーとしてクライアントとのマンツーマンのセッションでは、どうしても将来的には体力の問題が出てきます。
そこで、パーソナルトレーナーの育成や企業などへの講演をする講師を目指すことで、体力の不安を減らすことができます。
例えば、トレーナー向けのオンラインサロンを運営している方も見かけます。
講師を目指すには、より専門的な知識が必要になりますが、目指す価値はあるでしょう。
資格取得講座は一人当たり20~50万円程度のものがあります。
また、オンラインサロンは1ヶ月あたり1,000円~10,000円程度のものがあります。
人数が増えるほど売り上げも増えるようになるので、パーソナルトレーナーとして1対1のトレーニングをするよりも売り上げを上げることができます。
経営を目指す
同じく体力の不安を減らすには、パーソナルジムの経営を目指すことも一つの方法です。
まずは独立を目指し、その後にスタッフを雇用して経営を目指すことで、スタッフが売り上げを上げてくれる仕組みを作ることができます。
私自身、会社員トレーナーから現在は個人でジムを開業し、この形を目指しています。
スタッフを雇えるようになり、店舗の展開もできるようになってくると、売り上げは青天井です!
会社員として大手のジムで経験を積んでから独立し、経営を目指すこともおすすめです。
常に学び続ける
パーソナルトレーナーを長く続けるには、常に学び続けることが長く続ける一番の方法です。
トレーナーや体の知識はもちろんのこと、ビジネススキルやマーケティングの知識も学び続けるのが重要です!
これまでわかっていなかった筋トレや栄養の論文も毎年発表されたり、世の中やお客様のニーズも変化していくものなので、今後も新たなツールやサービスなども出てくることが予想されます。
常にアンテナを貼って現状維持にならないようにしましょう!
特に栄養学を学んでいるトレーナーはクライアントの成果をより出しやすく、信頼されるのでおすすめです。
パーソナルトレーナーとして将来性のある人の特徴3選
パーソナルトレーナーとして将来性のある人はこのような特徴があります。
- 人の役に立つのが好き
- コツコツ努力できる
- コミュニケーションが得意
パーソナルトレーナーは、クライアントの悩みに寄り添い、目標達成をサポートする仕事です。
そのため、相手の話に耳を傾け、根気よくサポートを続けることが欠かせません。
対人スキルが得意な人の方が向いていると言えます。
この章では、パーソナルトレーナーとして向いている人の特徴を3つ紹介します!
人の役に立つのが好き
人の役に立つのが好きな人は、パーソナルトレーナーとして向いています。
例えば、「ダイエットに成功した!」、「筋肉がついてきた!」などのクライアントが喜ぶ姿を見ると、大きなやりがいを感じられます。
コツコツ努力できる
コツコツ努力できる人もパーソナルトレーナーとして向いています。
4章「パーソナルトレーナーを長く続ける方法は?」でもお伝えした通り、目の前のクライアントの悩みを解決するためには、日々自分も学んでアップデートしていくことが求められます。
コツコツ続けられることで、成果を結ぶでしょう!
コミュニケーションが得意
コミュニケーションが得意な人もパーソナルトレーナーとして向いています。
クライアントがいて初めて成り立つ仕事なので、コミュニケーションスキルは必須です。
クライアントごとに体の状態や目標は違うので、細かく意思疎通をしながらプランを考える必要があります。
いかに「相手のために」と思えるかがパーソナルトレーナーとしての鍵になるでしょう。
もしコミュニケーションが苦手という方でも、知識やスキルを身につけ、お客様に求められていることを叶えていけるよう磨いていくことで将来性のあるトレーナーになれますよ。
周りと差がつくパーソナルトレーナーになるには栄養資格がオススメ
パーソナルトレーナーとして差をつけたいなら、栄養関連の資格を取得することがおすすめです。
トレーナーとして栄養学の知識を身につけることで、周りと差をつけて、活動の幅を広げることができます!
例えば、ダイエット指導や筋トレ指導、スポーツ指導には特にもってこいと言えます。
トレーニングはただ筋トレしたり、タンパク質を摂れば痩せたり、筋肉がつくというわけでもありません。
理想の体になるには、たんぱく質だけではなく、他の栄養バランスやカロリーなども重要とされています。
実際に私が指導しているクライアントの中には、これまでタンパク質を摂りすぎていたり、食事制限をしてきた方が多いです。
そのため、痩せにくく、筋肉がつきにくい体の状態になってしまっています。
このようなクライアントの悩みを解決して結果を出すためには、運動よりも先に栄養面を整えていく必要があります。
- クライアントが高いお金を払ったのに結果が出ない。
- トレーナーさんも頑張って指導したのに実績にならない。
これでは負のループになってしまいます。
私が以前会社員としてジムに勤めていた時には、常にこの悩みがありました。
栄養が大事なことに気付き、学んだことで、今はこのような方にも自信を持って指導することができています。
資格を取るなら、「臨床栄養医学協会」がおすすめです。
当協会では、医学的根拠をもとにした栄養の知識を学ぶことができます。
栄養の知識をつけないと、先ほどのようにクライアント、トレーナーともに悲しい結果になりますし、逆に正しい栄養学を身につけて実践できるようになると、自信を持ってお客様へ指導することができます。
興味のある方はぜひホームページをチェックしてみてください!
参考: 臨床栄養医学協会
まとめ
パーソナルトレーナーは、健康志向の高まりや働き方の多様化により、まだまだ将来性のある職業です。
一方で、「収入が不安定」「年齢とともに続けにくい」という声もあるのは事実。
ただし、資格や専門性、人間性を磨き、オンラインなど新しい働き方にも対応すれば、長期的に活躍することができます。
もしパーソナルトレーナーになりたいと思っていたら、まずは必要な知識を得ることから始めてみましょう。
資格取得や専門分野の勉強、コミュニケーション力の向上などをコツコツ積み上げれば、長く活躍できるはずです。
あなたの努力次第で、パーソナルトレーナーとしての未来は大きく開けていきますよ!
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