パーソナルトレーナーの栄養指導を徹底解剖!流れと必要スキルを紹介

一般社団法人臨床栄養医学協会

執筆者一般社団法人臨床栄養医学協会
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当臨床栄養医学協会では、生化学及び生理学に基づく栄養学に関する正しい知識の普及と、ビジネス化推進を行います。
「知識を得る」「資格取得」だけではなく、必要な経験・実績を積むことでビジネス化をサポート致します。

パーソナルトレーナーが栄養指導をするとき、糖質制限とかカロリー制限とかマニュアル通りの栄養指導をしていませんか?

これってあまり効果的ではありません。

マニュアル通りの栄養指導をしてる人は、停滞期が起こりやすく不調も起こりやすくなるつまり、お客様を代謝を低くしてしまうような状態にしてることが多いんです。

停滞期を起こしやすくする指導をしていると、栄養指導の結果が出なくなってしまうので、そのようなマニュアル通りの指導は、もうやめましょう!!

 

「痩せたい」

「筋肉をつけたい」

「ヒップアップしたい」

「身体を引き締めたい」

などトレーニングジムに通う目的は、様々ありますが、どのような目的であっても食事が重要です。

 

特に、「痩せたい」といったダイエットにおいては、食事管理が非常に重要になってきます。

痩せることだけにフォーカスして結果的に代謝を低くするような状態にしてしまうと、高負荷のトレーニングをしても筋肉をつけることが難しく、リバウンドしやすくなってしまいます。

 

トレーニング効果を上げるためにも栄養指導が非常に重要なため、ジムやフィットネスクラブ、スポーツジムでは、トレーニングだけではなく栄養や食事についてのアドバイスを行っているところが多く見られ、専任の栄養士を置いているところもあります。

 

それだけ需要が多いためパーソナルトレーナーには、運動生理学の知識の他に栄養学や健康に関する専門知識が求められています。

 

栄養学の知識なしでのトレーニング指導では意味がなく、筋肉がつかなかったり疲れやすくなったりトレーニング効果が半減してしまいます。

 

お客様一人一人に合ったトレーニングと合わせて食事指導ができることで、お客様が相談しやすく、どちらも行えることで収入アップにも繋がります。

 

しかし、個人の経験と一般的な知識だけで食事指導をしているトレーナーが多いのも現状です。

そのような食事指導は、必ずしもそのお客様に合っているとは言えません。     

既にあなたのトレーニング指導で効果が出ている場合も、更に栄養学に基づいた食事指導ができることで、より信頼できるパーソナルトレーナーを目指すことができます。

 

今後、栄養指導を始めたいと思っているパーソナルトレーナーも多いですが、イメージがついていない方もいると思いますので、具体的にどんなことをやっていくのか、パーソナルトレーナーが栄養指導を学ぶオススメの方法を二つ紹介していきます。

是非、確認してみてください、

 

パーソナルトレーナーの栄養指導の流れ

 

パーソナルトレーナーが栄養指導を行うためには、一般的な流れがあります。

基本は、この流れに沿って行うことにより、お客様もわかりやすくより説得力のあるアドバイスになります。

どのような流れかを確認していきましょう。

 

食事や生活状況の問診を行う

問診は栄養指導の中で最も重要で、そこからわかることが非常に多くあります。

 

例えば、疲労感を感じるといったお客様の場合

  • 睡眠不足ではないか?
  • そもそもカラダのエネルギーとなる ”糖質”が足りていないのではないか?
  • 血糖値が乱高下して、疲労感があるのではないか?
  • 腸内環境が乱れているのではないか? 

といった様々なことが考えられます。

 

夜中に目が覚めてしまうことはないですか?とか、食後に疲労感を感じたりしますか?とか腸内環境に問題ありませんか?など細かく問診をしていくことで、その症状が何故起こっているのか推測することができます。

 

そのためには、ある程度の栄養学の知識が必要となります。

問診からわかることは非常に多いので、最初に行いましょう。

なお、食事指導を行う前に、以下の情報を集めます。

身長、体重、年齢、日常の身体活動レベル、平熱、血圧、空腹感、食後の膨満感、腸内環境、むくみ、だるさ、アレルギー症状

 

このような情報を集め、その人がどんな食生活をしているのか?どんな性格をしているかを理解することが重要です。

 

また、これまでに行ってきたダイエットの期間、内容や理由、現在の悩みといった生活状況の問診も行います。

クライアントさんがこれまでに行ってきたダイエットの期間や内容は、現在の悩みに直結します。

例えば、糖質制限やカロリー制限、置き換えダイエット、ファスティングなどの情報を詳しくヒアリングすることによって、その方にあったアドバイスが出来るようになります。

 

問診から問題点を検討する

問診において、お客様から色々な情報を集めただけでは何の意味もありません。

その情報を元に、どこに問題があるのかを考えていきます。

問題点は、色々ある場合が多いですが、私が経験した中では、カロリーが不足していたりカロリーオーバーで身体の状態があまり良くなかったり、うまく筋肉がつかなかったりする方が多くいらっしゃいます。

 

ただ基礎代謝はどれくらいで、どれくらいのカロリーを摂ったらいいのか分からない場合は、メディカルズ本舗のサイトを利用するのがオススメです。 

メディカルズ本舗 では、お客様の性別、年齢、身長、体重、1日の身体活動レベルを入力することで、1日の基礎代謝量や1日に必要な摂取カロリー量が求められます。

 

指導する上で必要なカロリー量は重要なので、そこからクライアントさんに最低限必要なカロリーを計算し、その値を下回らないように食事指導をしていきます。 

 

食事指導を行う

一般的にパーソナルトレーナーによる食事指導では、お客様に3食の食事報告を行ってもらい、1日のトータルカロリーやお食事の内容を正確に確認し、その情報を元に不足している栄養素やオーバーしている栄養素の食事指導を行います。

 

私たちの協会では、栄養素が計算できるサイト カロリーSlism  を利用しています。

そのお客様がどんなものをどれ位食べたかを数値で入力することで、どんな栄養素をどれくらい摂れているかをグラフ化することができます。

 

例えば、ビタミンAが足りていないのであれば、何故その栄養素が必要なのか、どんな食材をどれくらい摂ればいいかを詳しく説明していきます。

 

お客様によっては、詳しくではなくて、すぐに改善するような食事法を希望する方もいますので、お客様の希望に合わせて指導しましょう。

 

  • ご本人が思っている食事バランスと同じだったか?
  • 実際はどのようなバランスになっているか?

などを認識してもらいます。


その上でお客様が摂り過ぎているものを制限するのではなく、回数や量を減らすなど、取り組みやすいアドバイスを行いましょう

 

パーソナルトレーナーが栄養指導するために必要なスキル

ここまで、1章の「パーソナルトレーナーの栄養指導の流れ」を読んでいただいて、なんとなく流れを知るだけでは、栄養指導が出来ないと気づいた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

その通りで、パーソナルトレーナーがお客様に栄養指導するためには、栄養素はもちろん、次のような知識も必要になります。

  • 栄養素に関する知識
  • 行動変容に関する知識
  • 栄養指導に関する知識

これらを順番に見ていきましょう。

 

栄養素に関する知識

もちろん栄養素に関する知識は、必須です。

どういった食材にどのような栄養素が含まれているかといったことが必要で、それぞれの栄養素がどんなふうに関わり合っているかを学び、症状とそれらを一致させることが重要です。

栄養の本質を理解していないと、表面上の知識だけでは栄養指導がうまくいきません。


例えばダイエットしたいお客様の場合、栄養の知識がないと一般的に摂取カロリーを減らす指導をする方が多く、痩せても逆にリバウンドの原因になってしまうことがあります。

また、栄養指導を行う上では、その栄養素が不足するとどんな症状になるのかといった深い知識が必要になります。

 

行動変容に関する知識

栄養指導するためには、行動変容に関する知識も必要です。

なぜならいくら栄養の知識があっても相手に変わってもらわないと、結局は無駄なものになってしまうからです。

 

行動変容に関する知識とは、簡単にいうと相手にどうやったら実際動いてもらうかといったスキルです。

幾つかの方法がありますが具体的なものとしては、小さなステップを設定し達成感を感じてもらいながら少しずつ進めていく方法があります。

ステップを積み重ねることで「自分は必ず成功できる」と信じる力も高めていくと、健康的な行動を続けることができるようになります。

 

またダイエット中はモチベーションが下がってしまったり誘惑に負けることが多くありますが、「トリガー」となる状況や感情に気付き代替行動を提案することで、衝動的な行動を防ぐことができます。

習慣になるまでの過程を理解することで、失敗をしても挫折しにくくなります。

 

このように行動変容に関する知識を使って栄養指導を行うことにより、単なる一時的な減量に終わらず長期的な生活習慣の改善へとつながりやすくなります。

 

栄養指導に関する知識                   

栄養指導にはコツがあります。                           

栄養学を学んでいきなり栄養指導をしようとする人がいますが、それでは、うまくいきません。

栄養とはまた別の栄養指導の知識が必要になります。

 

例えば、実際に指導している時に、お客様からSNSや雑誌で見た情報や聞いたことのないダイエット情報について聞かれることがあります。

その時に、しっかり答える必要があります。

 

何故、その方法で痩せることができるのか?とか、何故、それをあまり食べない方がいいのか?といった根本的なことを理解していることが、栄養指導では非常に重要になってきます。

 

パーソナルトレーナーが栄養指導を成功させるためには

ここまでパーソナルトレーナの栄養指導の流れと栄養指導をするために必要なスキルについて述べてきました。

本章では、パーソナルトレーナーが栄養指導を成功させるために必要なことを見ていきましょう。 

 

お客様の現在の状態を理解する

パーソナルトレーナーが栄養指導を成功させるために最も重要なことは、お客様の現在の状態を知ることです。

 

例えば、太る原因は沢山あります。

  • 食べ過ぎてしまってカロリーオーバーで太ってしまってる人
  • 全く食べてないカロリー不足1500kcalで太ってしまってる人

これどう考えても原因が違いますよね。

 

人それぞれだから、太る原因が違います。

太る原因って一つずつ違うから、まずそのお客様を見ないといけないんです。

 

お客様を見るためには問診、食事、血液の三つで状態をしっかりと把握して、そこからこの人は何が原因で今の状態になってるのかっていうところを考えないといけないんです。

 

もしカロリー不足だったら、身体の中で必要な車で言うところのガソリンがなく、いろんなガソリンをエネルギーにする栄養素もないっていう状態です。

代謝が落ちて、身体が脂肪燃焼しづらくなるのは当たり前ですよね。

 

まずその場合は、その人にどれくらいのカロリーが必要なのに、不足しているカロリーはどれくらいかっていうところを見ます。

 

また、例えば鉄が足りない、マグネシウムやカルシウムが足りないのは、その人の食事によって違うので、そういったところを カロリーSlism  とかを用いて、何が不足しているのかっていうところを見て個別のアプローチをしていく必要があります。

 

更に栄養素を充足するっていう視点だけじゃなくて、耐糖能の糖質を代謝する能力や腸内環境に問題はないか、消化能力は落ちていないかといったこともしっかりと見ていく必要があります。

消化能力が弱い人に消化が出来ないものを沢山食べさせても、栄養の吸収が出来ず素通りしちゃうだけですよね。

 

症状を深掘りしていく

そのような症状一つひとつを問診とかで拾っていく必要があります。

 

特にダイエットは、運動だけじゃなくて食事がその人の身体の代謝を決める重要な要因なので、パーソナルだとしても運動以外に食事にアプローチすることによって、その人のなりたい姿に、より早く近づけられます。

 

まず悩みや不調と合わせてお客様の状況を細かくヒアリングし、これまでや現状のお食事のどこに原因があるかを分析します。

分析後、お客様の状況に合わせて次のような提案をします。

  • 食材の選び方
  • コンビニで食事を買う場合の選び方
  • 外食の選び方
  • 食事量
  • 調理の仕方
  • 水分の摂り方
  • サプリメントや補助食品の摂り方

 

しかしお客様は、食材の選び方やコンビニで食事を買う場合の選び方など良い提案を受けても、その通りにできているかどうかわからないことがあります。

それをやることを不安に思ったり合っているのだろうか?といった疑問も出てきます。

 

また、お客様によっては、変える事が明らかに良いとわかっていても、現状を変えることは何かを失うことと感じてなかなか変えることを好みません。

何かを変えることで得られるものより失うものが大きいと感じると、それを避ける傾向があります。

食事や習慣を変えることが非常に手間がかかると感じると、続けることをやめてしまいます。

 

例えば、外食するお店で出される量が多いと感じていても、実際に目の前に多いと思っている量の食事を出されると、その場で量を変える事ができません。

多いと思っていても食べてしまいます。

目の前の状態が”良いもの”と判断し、行動を合わせてしまうのです。

 

このように食事や習慣を変える事をひとりでやることが難しい方こそ、伴走型の栄養指導が必要です。

定期的にお客様の食事や習慣、体調に変化がないかを確認しフィードバックすることで、お客様は安心して続けられ、より効率よくダイエットを進めることが出来ます。

 

運動に栄養指導を合わせることで、効率的にお客様の叶えたい姿に近づけることが出来ます。

栄養指導によってそういった力をつけながら、求められるパーソナルトレーナーになっていきます。

 

パーソナルトレーナーが栄養指導を学ぶ2つの方法

ここまでパーソナルトレーナーが栄養指導を成功させるために最も重要なことや栄養指導の必要性について述べてきました。

それらを学ぶためには、次の二つの方法があります。

  • 独学
  • 資格取得講座を受講

 

2つの方法について詳しくみていきましょう。

 

独学で学ぶ 

手軽に始められる”独学”は、ネットで得られる情報やYouTubeなどを利用して、栄養や栄養指導の仕方を学ぶことができます。

栄養学の本などを参考に学び、理解しにくいところやより詳しく学びたいところに絞ってYouTubeを利用する方法もあります。

 

特に、臨床栄養医学協会代表理事によるYouTubeは、資格講座を運営している協会からより専門的なことを学ぶことができるのでオススメです。

参考:れんのYouTube栄養大学

 

パーソナルトレーナにとって栄養指導に関する資格は、必須ではありませんので、必ずしも資格取得を目指す必要はありません。

ただ、本格的に栄養指導を行っていくなら、カリキュラムに沿って一通り学ぶことができる資格取得講座がオススメです。

 

次章では、資格取得講座を受講するメリットとオススメの資格講座を紹介します。

 

資格取得講座を受講して学ぶ                

資格講座は、専門学校に通ったり通信教育やオンラインで学ぶ方法があります。

私個人としても、独学よりこちらをオススメしています。               特に、コロナ禍以降、遠方の学校に通わなくてもオンラインで学べる講座が増えてきました。                                       パソコンや携帯があれば、簡単に自宅や移動時間に学ぶことが出来ます。

 

目的や用途に応じて様々な講座が幅広く用意されていますので、ご自身の目的や予算、ペースに合わせて、講座を選び資格取得を目指しましょう。

 

例えば、国家資格の栄養士免許を取得するには、厚生労働大臣が認定した教育機関を卒業する必要があるため、パーソナルトレーナをしながらの取得は、時間的に非常に難しいと思います。

 

しかし、民間の場合3ヶ月〜1年間、隙間時間を利用して学ぶことにより、ほぼ資格取得が可能です。

通信教育やオンラインでは、自分のペースで学ぶことができます。

さらに質問できる環境が用意されているものもあり、理解できなかったところをそのままにせず落とし込めるのでオススメです。

 

資格取得後に即実践可能な「臨床栄養医学協会」とは

ここまでパーソナルトレーナーが栄養指導を成功させるために必要なことと、なぜ栄養指導が重要であるかのポイントを見てきました。

 

私のオススメする「臨床栄養医学協会」は、医学論文や生化学を主とした科学的根拠に基づいた正しい栄養の知識から実践方法を広めようとしている団体です。

一通り学んだ後、望めば民間資格を取得できます。

 

臨床栄養医学協会では、問診やお食事の内容に加えて血液検査のデータも参考に、お客様の痩せにくさや筋肉のつきにくさの原因を深掘りする栄養指導を学ぶことが出来ます。

非常に多くの文献を参考にし科学的根拠に基づいているため、肌荒れや更年期症状の原因なども学ぶことができます。

 

また、パーソナルジム等で栄養指導を行っていて疑問点が出てきた場合、質問してアドバイスを求めたり、毎月行われるセミナーに無償で参加することが出来、継続して学んだり情報を更新することができます。

 

今後、間違った情報に惑わされたくないと思ったら、公式ホームページを参考にしてみてください。

公式HP:臨床栄養医学協会 

 

まとめ

まとめ

本編では、パーソナルトレーナーが栄養指導を行う流れや栄養指導に必要なスキル、ポイントなどを述べてきました。

更に、栄養指導を成功させるために最も重要なことについて述べました。

 

ここまで読んでいただいたあなたならお分かりになると思いますがパーソナルトレーナーが栄養の知識を身につけ栄養指導を行うことは、非常に重要です。

 

何故なら私たちのカラダは、食べたもので出来ており、1日3食たべていれば1年で1,095食、トレーニングより圧倒的に回数が多いのです。

お客様に合わせてトレーニング指導を行うように、お客様の状況や目的、悩みに合わせて食事アドバイスを行うことで、お客様の身体作りをより深く効率的にサポートすることが可能になります

 

栄養に関する知識を身につけ、お客様により良い栄養指導ができるパーソナルトレーナーを目指していきましょう。

一般社団法人臨床栄養医学協会

執筆者一般社団法人臨床栄養医学協会
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当臨床栄養医学協会では、生化学及び生理学に基づく栄養学に関する正しい知識の普及と、ビジネス化推進を行います。
「知識を得る」「資格取得」だけではなく、必要な経験・実績を積むことでビジネス化をサポート致します。

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