最近、【MCTオイル】が流行していますね。
すぐにエネルギーに変換されるため、
「ダイエットに効果的」
「スポーツでパフォーマンス向上」
と言われています💡
現代ではメリットだけを誇張するのが常識になりつつありますね(^^;;
今回は総合的に考えてお伝えしていきます👍✨
MCTオイルの効果
「MCTオイルはすぐにエネルギーに変換される」
それは間違い無いですが、それがメリットに働くとは限りません。
実際は
「代謝が低下して太りやすくなり、競技によってはエネルギー産生効率を低下させパフォーマンスを低下させる可能性」
があります。
その理由を詳しくお伝えします。
MCTオイルとは
まずはMCTオイルの正体をお伝えします。
MCTオイルとは「飽和脂肪酸」の中鎖脂肪酸100%の塊です。
代表的な特徴としては、
1、酸化しにくい
2、細胞などの構造になりにくい(脂肪になりにくい)
3、カルニチンを必要としない(素早くエネルギーになる)
です。
身体の脂肪の構成要素は長鎖脂肪酸が多いので、中鎖脂肪酸は脂肪組織の材料になりにくいと言えます。そして代謝でカルニチンを必要としません。
この2つの理由から、
「素早くエネルギーなり、ダイエットやパフォーマンス向上に繋がると考えられています」
しかしそれは間違いです。
MCTオイルはパフォーマンスを落とす可能性が高い
MCTオイルはスポーツでの使用には向きません。
特に強度の高い運動は絶対NGです。
強度が高ければ主に使われるのは「白筋(速筋)」であり、
素早く強い収縮が求められるのでクレアチンリン酸によるエネルギー産生と、解糖系でのエネルギー産生が中心となります。
そのため「糖」が主なエネルギー源となります。
75%VO2maxの運動(マラソン)の負荷でも80%は糖質を使います。
その理由は
「脂肪はミトコンドリアでしかエネルギーが作れない」
からです。
白筋(速筋)はミトコンドリアが少ないので、「脂肪」を効率よく利用することが出来ません。
※他にも脂質をエネルギー源にすることでのデメリットは山ほどありますが、割愛させていただきます。
スポーツ時に補給すべきは「糖」であり「脂質」ではありません。
※空腹時や饑餓状態(身体にエネルギーがない状態)では、MCTオイルでもメリットに働くことがあります。
そして負荷が極端に低い運動でも脂質がメインに燃えるのでメリットになることはあります。
MCTオイルで太りやすい体質を作る
なぜ太るのか?
この原因については多岐にわたります。
様々な要因が重なった結果、
「代謝低下」となり脂肪をため込みやすくなっていることがほとんどです。
代謝低下の最大の要因は
「脂質の過剰摂取」です。
脂質はエネルギーを作り出す上でもデメリットが多く、
特にオメガ6・オメガ3の酸化しやすい油により、ミトコンドリアが障害され代謝が低下します。
現代人は脂質の摂取量が急激に増えています。
1950年代は炭水化物80%脂質5%でしたが、
2019年では炭水化物52%脂質28%です。
特に若者では脂質の摂取量は増えています。
このような脂質過剰摂取時代に、さらにMCTオイルで脂質の摂取量を増やすのは代謝を大きく下げかねません。
ダイエットしたいのであれば、まずは脂質の摂取量を減らしましょう。
まとめ
「MCTオイルはすぐにエネルギーに変換される」
これは間違いありませんが、そこから導き出される身体の反応は良いものとは限りません。
特に脂質の過剰摂取となっている現代では、デメリットになる場合があるのでそれを理解して使用しましょう😊✨
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