
栄養指導をスキルアップするためには、3つのステップを踏みながら進んでいく必要があります。
栄養指導をスキルアップするための本や教材はたくさん存在しますが、今回は私が実際に試して成果を感じた、栄養指導スキルの磨き方をお伝えします!
まずは自己分析からスタートし、自分に必要な課題を明確にしましょう。
課題が明確でないと、学ぶ軸がぶれてしまい実践に活かすことが難しくなってしまいます。
そうなってしまっては学んだ時間やお金が勿体無いですよね。
また勘違いをしている人が多いですが、ただ栄養の知識ばかりをアップデートしても、クライアントが満足のいく結果を出せるというわけではありません。
栄養指導に重要なスキルの1つは「カウンセリング力」です。
ただこちらの話を聞いてもらうだけではなく、「聴き方」を意識することが大切になります。
他にもカウンセリング力を高めるために知るべきことがいくつかあるので、しっかりとお伝えしていきます。
こちらの冒頭では詳しい内容まで伝えきれないので、本文の方で栄養指導をスキルアップさせる方法をより詳しくまとめました。
こちらを読むとすぐに行動ができるような内容になっていますので、ぜひ最後までご覧下さい!
目次
栄養指導をスキルアップさせるために必要な3つのこと
栄養指導をスキルアップさせるためには必ずこの3つの要素が必ず必要です。
具体的には
- まずは自己分析し、自分に必要な課題を明確にする
- 最新の栄養学の知識を学び続ける
- コミュニケーションスキルを高める
この3つの要素が必要です。
まずは自己分析し、自分に必要な課題を明確にすることがとても大切なことだと言えます。
自分の課題がわからないと、スキルアップするために必要なことがわからないまま、闇雲に学んでしまいます。
そうなってしまっては、学ぶためのお金や時間がもったいないですよね。
自分に必要な課題を明確にしたら、さらに最新の栄養学を学び続ける必要があります。
栄養学というものは、次々に情報が更新されていきます。
自分が知っている知識が全てだと思わず、新しい情報を常に追っておくことが大切です。
しかし栄養学の知識をたくさん身につけても、本当に効果のある栄養指導が出来る訳ではありません。
ここでは、栄養指導を確実にスキルアップさせる方法をご紹介しますので、ぜひ参考にして下さい!
まずは自己分析し、自分に必要な課題を明確にする
栄養指導をスキルアップさせるために初めに行うことは、自己分析をしっかりと行って必要な課題を明確にすることです。
自分に足りていない部分を明確にせずに、ただ闇雲に学んでもそれが結局自分のスキルアップに繋がるとは限りません。
本当に必要な知識やスキルが何かわからず「知っていることを繰り返し学ぶ」「関係の薄い分野ばかりを学んでしまう」など、非効率に勉強を行ってしまうと時間もお金ももったいないですよね。
まずは自己分析をしっかりと行いましょう!
具体的な自己分析の方法は
⚫︎step1
まずは自分のクライアントのどんな悩みを解決するのかを改めて明確にする。
例「30代からの女性向けダイエット、代謝が低下して痩せずらい体を内から整えていく」
⚫︎step2
現在の自分が「知っていること」「実践できること」「曖昧なこと」を可視化する。
例
・知っていること→「女性が痩せづらくなるのは筋肉量が低下するため」
・実践できること→「ささみなどのヘルシーで高タンパクな食事の提案」
・曖昧なこと→「個人に合わせた適切なタンパク量が実は曖昧」
これをいくつか書き出し、自分にいま足りない分野や知識を明確にする。
⚫︎step3
足りない分野や知識の明確化
例「カロリー管理などを行ってきたが、思ったような成果が出ない時がある。
高タンパク食を提案してきたが、それだけでは痩せない?」
「こちらから様々な提案を行なってきたが、行動に移してもらえないことがある。結果的に思うような結果が出ない。」
足りない分野は
・食事に関する深い知識(栄養素の働きや食べ合わせなど)
・個人に合わせた食事内容と量の提案
・自分の提案を聞いてもらえるようにコミュニケーションスキルを身に身につける。
⚫︎step4
どの様に学んでいくのか、自分にあった学び方を具体的に考えていく。
例
・より深い栄養学の知識を得るために資格取得講座をオンラインで受講する。
・コミュニケーションスキルはまずは初心者向けの本を読んでみる。
このように栄養指導をスキルアップさせるために自己分析を行うことは重要なことです。ぜひ参考にして、課題を明確にして下さいね!
最新の栄養学の知識を学び続ける
栄養指導者にとって最新の栄養学の知識は欠かせません。
栄養学は1度学んで終わりではなく、学び続ける必要があります。
なぜなら情報が頻繁にアップデートされていく分野だからです。
少し前ならコレステロール値が高くなってしまう為、卵の摂取は1日に1個が推奨されていました。
しかし、今では卵の摂取量は2個以上でも健康的とされていますよね。
この様に少し前まではNGとされていたものが、最新の研究結果では健康的であると情報がアップデートされていることがあります。
逆に言えば、体にとって良いとされていたことが情報がアップデートされたことにより、
実は健康的ではなかったということがあります。
それを知らず、良かれと思ってクライアントに提案してしまっては大変なことになってしまいます。
栄養指導者の知識はクライアントの体調に直結します。
栄養指導を行うということは、責任重大だということを常に意識しましょう!
1度学んだ知識ではなく、必ず栄養学を学び続けましょう。
それがクライアントの結果へと繋がります。
コミュニケーションスキルを高める
栄養指導にとってコミニュケーションスキルはとても重要なスキルの1つです。
栄養の知識をたくさん身につけていても、コミニュケーションスキルがなければ、栄養指導は絶対にうまくいきません。
多くの方は「普段からコミュニケーションには気をつけている」と思っていますが、実はもっと奥深く栄養指導にとっては重要なスキルです。
クライアントに対して、「それはやめた方がいいですよ」「それは体に悪いです」など押し付けをしてしまってはいませんか?
こちらが良かれと思って提案や意見をしていても、これではなかなか意見を聞き入れてもらえません。
また、「何か普段から気をつけてますか?」「わからない点はありますか?」など、質問が漠然とし過ぎていてもクライアントは返答に困ってしまいます。
なかなか自分の日常から、マイナス点に気がつくことは難しいです。
まずはクライアントの現状を把握、受け止める所からスタートします。
その後できそうなことを無理なく提案し、小さな成果も一緒に喜んでいきましょう。
栄養指導をスキルアップさせる具体的な方法
栄養指導をスキルアップさせるための具体的な方法として、「書籍を読む」「講座を受講する」「YouTubeで学ぶ」など、様々な方法があります。
ちなみに私がおすすめしているYouTubeですが、学ぶときの注意点もありますので本文を読んで確認して下さい。
まずは学ぶべきことを明確にし、自分に合った勉強法を見つけていきましょう。
ここではおすすめの書籍も紹介しますのでぜひ参考にして下さい!
書籍を読む
栄養指導をスキルアップするためには、書籍を読むことをおすすめします。
書籍には栄養学だけではなく、栄養指導に必要な行動学などを一緒に学ぶことができるものもあります。
様々な栄養指導の例を紹介した本もあるため、現場での対応力がグっと上がるはずです。
また自分1人の経験では到底得られない視点や工夫を知ることができることが、大きな利点です。
書籍を選ぶときは必ず、難し過ぎないものを選びましょう。
自分のスキルにあっていないものだと、読むことが途中で嫌になってしまったり、知識として自分にしっかりと吸収できない場合があります。
また自分がすでに得ている知識ばかり載っている書籍を選ぶと、読む時間がもったいないですよね。
より難しくより多くの知識を一気に得ようとせずに、段階を踏んで知識を身につけていくことを意識しましょう!
そして、1章「まずは自己分析し、自分に必要な課題を明確にする」でも紹介していますが、自分はどんな知識を得たいのかを明確にしてから本を購入しましょう!
こちらはおすすめの書籍となります。
栄養学の基礎知識から最新トピックまでを網羅し、マンガと図解を多用して解説した本です。知っているようで意外と知らない食と栄養のあれこれが、わかりやすいビジュアルによって深く知識に定着します。
価格:¥1.540円(税込)
栄養学的な面と、複雑な体の代謝のしくみをなるべくやさしい言葉で解説した1冊です。食品によっては、時代的背景も関係していたり、健康ブームの空気にのって「良い食べもの」になっているものも。食と代謝はまだまだ解明されていないことも多いのですが、わかっていることをクリアにしながら、誤った認識に陥らない方向を知ることができます!
価格:¥1.100円(税込)
出典:本当に役立つ栄養学 肥満、病気、老化予防のカギとなる食べものの科学
YouTubeで学ぶ
最近ではYouTubeでも有料級の情報を得ることができるようになりました。
YouTubeで学ぶメリットは
- 基本無料で視聴できる
- 何度も動画を見返すことができる
- 自分の好きな時間に学ぶことができる
YouTubeで学ぶことはメリットもたくさんありますが、学ぶための動画をしっかりと選んでいく必要があります。
YouTubeだけではなくInstagramやX(エックス)など、SNSでは偏った情報が多く存在します。
偏った情報を鵜呑みにしてしまうことは、栄養指導者としてとても危険です。
どういった人が発信しているのか、この情報は本当に正しいのか?そういった点に気をつけて動画を慎重に選ぶ必要があります。
メリットとデメリットを理解しながら、YouTubeを活用しましょう!
【栄養学が学べるおすすめのYouTube】
講座を受講する
栄養指導をスキルアップさせる方法として、もっともおすすめしているのが栄養の講座を受講することです。
講座といってもその内容は様々なので、目的を持って選ぶ必要があります。
学びのスタイルも様々です。
通学かオンラインか…実技が必要な場合もあります。
自分のライフスタイルに合ったものを選びましょう。
講座の内容だけをチェックするのではなく、講座自体の口コミや講師の情報をしっかり集めることもとても大切なことです。
そうすることで、実際受講した際「思っていたのと違う」といったズレを解消してくれます。
また、講座を受講した後もアフターフォローが充実している講座はさらにおすすめです。栄養学を学んだだけでは、実際クライアントに貢献できるかわかりませんよね。
学んだことを活かせるよう、後押しをしてくれたり相談にのってくれる講座もありますので、そういった所もチェックしていきましょう!
栄養指導の質を高めるなら、カウンセリング力が超重要!
栄養指導の質を高めるためには、栄養の知識だけではなく「カウンセリング力」がとても重要になります。
栄養指導がうまくいかないと悩んでいる人の大半は、栄養学の知識不足ではなくカウンセリング力が不足しているでしょう。
栄養指導はただ自分の持ってる知識を伝えるだけでは、なかなか思った通りの結果を出すことができません。
クライアントはどうすれば快く行動ができるのか、しっかり考えて指導していくことがとても大切です。
ここではカウンセリングで意識すべき点とその重要性をお伝えします。
カウンセリング力を磨いて、結果を出せる指導者を目指しましょう!
「話し方」ではなく「聴き方」を意識する
カウンセリング力で特に意識を向けるべきは、話し方より聞き方です。
指導者側として「伝えなければ!」という気持ちになってしまうことも多いと思いますが、それでは結果が出る指導はできません。
必要なことだとわかっていても、一方的に伝えられると、なかなか受け入れることができないのが人間というものですよね。
クライアントの気持ちや考えをしっかり理解することを意識しましょう。
信頼関係を築くためには相手の話に丁寧に耳を傾けることが第一歩です。
人は「この人は話を聞いてくれている」「なんとかしてくれるかもしれない」と感じると、本音を話してくれるようになります。
また、今日からでも取り入れることができるのは
- うなずく・相づちを打つ
- 目線や表情で関心を示す
- 相手の言葉をくり返す
相手が話し出すのを待つ(沈黙を受け入れる)
些細なことですが、聞く姿勢を持つことでクライアントからの信頼が得られやすくなります。
聞き方を意識することができれば、自然と相手の生活スタイルに合わせた具体的なアドバイスができるようになります。
話し方ももちろん大切ですが、聞き方にも意識を向けて栄養指導を行いましょう!
相手の言葉に共感する
クライアントの言葉に共感することを常に意識しましょう。
共感とは「相手の気持ちを理解し、それに寄り添うこと」です。
栄養指導をする際、クライアントが生活習慣や悩みを打ち明けてくれないと適切なアドバイスができません。
共感することで「この人に話しても大丈夫」と思ってもらい、信頼関係が築かれやすくなります。
例えば
「甘い物がやめられないんです」と言ったクライアントの訴えに対して、「どうすれば辞めることができるのか、一緒に考えましょう」よりも「すごく分かります。疲れてると特にほしくなりますよね、一緒に甘いものを減らしていく方法を考えましょう」と、共感の言葉を盛り込むと「自分のことを受け入れてくれた」という印象になりますよね。
栄養指導において、悩みを打ち明けやすい状態を作ることはとても重要なことです。
相手の言葉に共感することを意識して、栄養指導を行なってみて下さい。
クライアント自身に自分を見つめ直すきっかけを作る
実はクライアント自身に自分を見つめ直すきっかけを作ることも、栄養指導者にとって大切なことです。
自分の現状や生活習慣に気づくことで、このままではいけないと本気で思えるようになります。
自分ごとと理解できれば、クライアントは一気に行動し、継続ができるようになります。
その気づきを手助けすることは、とても重要なことです。
そこで指導者に必要になってくるのが「質問力」です。
気づきを促す質問(オープンクエスチョン)を使うことをおすすめします。
オープンクエスチョンとは、はい・いいえで答えることのできない質問のことです。
「甘いものは控えていますか?」や「1日3食きちんと食べていますか?」は、はい・いいえで答えることができますよね。
オープンクエスチョンを使うことで、クライアント自身が自分を見つめ直すきっかけになります。
オープンクエスチョン例
- これまでに意識して変えてみた食生活の工夫があれば教えてください。
- 一日の中で「食べすぎた」と感じる場面はありますか?
- その食べ方になったきっかけは何かありますか?
こうして、クライアントに自分自身を見つめ直すきっかけを作りましょう!
栄養指導スキルを磨けば、自分の価値が上がり仕事も増える
栄養指導がスキルアップすると、自信がついて仕事にやりがいを感じられるようになります。
仕事にやりがいを持つということはモチベーションの維持に繋がり、結果的にクライアントの結果へと繋がります。
またクライアントの結果が回り回って、リピートや紹介に繋がるため、さらに仕事へのモチベーションが高くなっていきます。
ここでは栄養指導がスキルアップすると起こることを詳しく解説します。
自分の価値を一層高めるために、栄養指導をスキルアップしましょう!
自信がついて、仕事にやりがいを感じる
栄養指導をスキルアップすると、どんどんと自信がつき仕事にやりがいを感じられるようになります。
栄養指導をスキルアップすると、当然クライアントの目標を達成しやすくなりますよね。
そうすると「あなたのおかげです」と言われる機会が確実に増えていきます。
これだけでも仕事に対するやりがいを感じられるようになります。
「人の健康や生活を支える仕事」はとても責任のある仕事です。
だから自信を持ってアドバイスできるようになると、自分自身も心身ともに健康になることができます。
自信を持って仕事をしている自分を想像しながら、どんどんとスキルを磨いていきましょう!
リピートや紹介に繋がる
栄養指導がスキルアップすると、クライアントからのリピートや紹介に繋がります。
そうなると、仕事に対しても一層自信がつきますよね。
リピートや紹介に繋げるためには必ず信頼を得る必要があります。
栄養指導の結果だけではなく日々のちょっとしたやりとりや、対応の積み重ねもとても大切です。
例えば食事記録やチェックシートなどで、クライアントの変化を「見える化」したり、すぐに返答があると「きちんと気にかけてくれている」「後回しにされていない」と思ってもらえやすくなります。
「この人なら悩みを解決してくれる!」「この人を他の人に紹介したい!」そう思ってもらえるために、しっかりと栄養指導のスキルを高めていきましょう!
管理栄養士も知らない栄養学を知りたいなら臨床栄養医学協会!
先ほども紹介しましたが、栄養指導をスキルアップするために講座受講を1番におすすめしています。
そして国家資格を持っている人も知らない、栄養の深い知識を知れるのは臨床栄養医学協会です。
栄養の基礎から応用まで丁寧に教わることができるので、栄養学初心者から現場で活躍している人まで幅広く学ぶことができます。
講座は自分のペースでセミナー動画を視聴し、ズームセミナーでしっかりと復習することが出来るので、曖昧なまま講座が進んでしまう心配がありません。
質問等があった場合はいつでも質問ができるので、安心して学ぶことができます。
また総セミナー時間はなんと100時間以上となっており、2019年より行っている栄養セミナーは全て満員になるほどの人気です。
受講期間は3ヶ月で、80時間のアーカイブを好きな時間に視聴できるところも魅力的な部分です。
セミナーはすべてオンラインとなっていますが、毎週火曜日・日曜日リアルセミナーとなっており、より知識を定着させることができます。
「クライアントの結果のために受講したい」「自信を持って栄養指導したい」と受講し、資格を取得する人も少なくありません。
資格取得時や取得後のアフターフォローも充実しています。
栄養指導を確実にスキルアップさせるための近道です!
まとめ
栄養指導をスキルアップするためには、まずは自己分析からスタートして自分に必要な課題を明確にしましょう!
そして栄養の知識ばかりをアップデートするのではなく、「カウンセリング力」も身につけることがとても重要になります。
スキルアップすることで、クライアントから信頼を得ることができます。
そうすることでリピートや紹介にも繋がり、一層活動へのモチベーションも上がっていきます。
自信を持ってクライアントと向き合えるように、どんどんとスキルを伸ばしていきましょう!
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