ココナッツオイルがLDLコレステロールを増加させ、「身体に悪い」というレッテルが貼られています。
鵜呑みにするのではなく、論文を読み込んで情報を紐解きましょう!
この論文では、
ココナッツオイルは飽和脂肪酸が多い
↓
飽和脂肪酸はLDLコレステロールを上げる
↓
LDLコレステロールが高ければ心血管リスクが上がる
と説明しています。
そんな単純な話ではないので一つ一つ解説します!
【LDLコレステロールが上がる理由】
飽和脂肪酸は身体に脂肪やコレステロールとして合成しやすく、コレステロールの数値は上げやすいと言えます。
しかし、余程過剰に摂取しないとコレステロールは上がりません。
コレステロールが上昇したという論文のほとんどが、
「飽和脂肪酸の摂取量が明らかに多く摂取しており、全体的な脂質の摂取量も過剰になっている状態」でした。
全体のエネルギー比を見ても30%超えているものがほとんどで、飽和脂肪酸に関してもエネルギーの10〜20%程度を占めています。
これではLDLコレステロールが上がるの当たり前です^^;
(脂質はそもそもコレステロールになりやすいし、甲状腺機能低下させてコレステロールを余らせやすい)
※ただ原因はそれだけではありません
このような結果が、
飽和脂肪酸はLDLコレステロールを上げる→飽和脂肪酸が多いココナッツオイルは危険
と安易に考えてしまうのがとても怖いですね^^;
「脂質全体の摂り過ぎ」や「飽和脂肪酸の摂り過ぎ」が問題なのであって、ココナッツオイルを適量摂取する程度であれば全く問題ありません。
(例えば、たまに炒め物や揚げ物をココナッツオイルで調理するなど)
【ココナッツオイルの摂取と心血管疾患には関連性がない】
プカプカ人・トケラウ人は主にココナッツを主食としていますが、心血管疾患は稀です。
トケラウ人が飽和脂肪酸の摂取量が少ない食事をした場合、かえってLDLコレステロールが高くなったと報告されています。
コレステロール値は様々な要因によって制御されており、飽和脂肪酸だけの原因ではありません。
そもそもLDLコレステロールは重要な物質であり、下げればいいというものではありません。
そしてLDLコレステロールの上昇は、ただ単に飽和脂肪酸の摂り過ぎという話ではなく、様々な要因が複雑に絡んでいます。
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