食事指導ができるようになるための資格には、たくさんの民間資格が存在します。
そこから自身の目的に合った資格を選ぶことが重要になってきます。
しかし、たくさんありすぎて何がいいのか選べないということもありますよね?
「食事」は私たちの体にとって何よりも大切な部分です。
どれだけ他で頑張っても、食事をおろそかにしてしまうと結果は出てきません。
栄養学を独学で勉強すると、本当に必要な知識や情報は集まらないんです。
クライアントに指導していく上で、正しい栄養指導に必要な知識がないと信頼を得ることは不可能です。
こちらの記事では、栄養専門家である私が食事指導に関するおすすめ資格について、詳しく解説していきます!
目次
栄養のプロがおすすめする食事指導の資格3選
食事指導ができるようになるための資格といえど、たくさんの民間資格が存在します。
特定の職業に就くために必要となる公的な資格から、気軽に取ることのできる民間資格までさまざまです。
そこで、栄養専門家である私が本気でおすすめする民間資格を3つ紹介します。
食生活アドバイザー
食生活アドバイザーは、一般社団法人FLAネットワークが主催している資格で、健康的な生活を「食」の観点から提案することができる、食生活全般のスペシャリストを養成するための資格です。
「栄養と健康」や「食品学」といった食育系資格で習う基礎分野はもちろんのこと、「食マーケット」や「衛生管理」など食に関連した広範囲にわたる知識を身に付けられるのが特徴です。
食に関する幅広い知識を持ち、人々に食生活の適切なアドバイスを行うスペシャリストであることを示す民間資格になります。
食生活アドバイザーの資格取得におすすめできるのは、以下のような方です。
- 健康的な食事を提案できるようになりたい方
- 私生活に活かしたい方
- 飲食業や介護福祉施設、学校施設などで食事関連に携わっている方
日常生活においてのマナー指導などでも食生活アドバイザーの知識は役に立つことが多いので、取っておくと何かと役に立つ場面の多い資格だといえます。
【受験資格】なし
【金額】34,000円
【URL】食生活アドバイザー(2級・3級)資格取得講座|通信教育講座なら生涯学習のユーキャン (u-can.co.jp)
ダイエットインストラクター
ダイエットインストラクターは、健康的で理想的なダイエットを目指す人に対して適切なアドバイスを行うスペシャリストです。
勉強を通じて正しいダイエットの知識を学び、毎日の生活に取り入れるだけでなく、美容アドバイザーとしてのスキルも高めることができます。
正確なダイエットの知識を、食・心理・運動の3つの側面から学ぶことができるので、単に「痩せる」というだけでなく健康的かつ論理的なダイエット方法を習得できます。
正確なダイエットの知識を習得できるので、具体的には以下のような方におすすめです。
- ダイエット指導を基礎から学び、生活の中で生かしていきたい方
- 医療・福祉関係で働いている方
- 美容・健康セミナーの講師として働きたい方
- 正しい食事管理・食事指導や知識をプロから身に付けたい方
多くの方におすすめできる汎用性の高い資格なので、使い勝手という面でも高く評価できます。
ダイエットに関する正しい知識をもとに効果的なダイエット指導に役立つ資格です。資格取得に必要な学習期間は3ヶ月で、現役のパーソナルトレーナーが監修したカリキュラムを受けられます。
受験方法は在宅受験で、合格後に認定証が付与されます。
リバウンドせずにダイエットを成功させたい方やフィットネスジム、美容と健康に関するセミナーを開きたい方におすすめです。
【受験資格】なし
【金額】WEB申込価格 38,500円(税込)
【URL】ダイエットインストラクター資格講座|通信教育講座・資格のキャリカレ (c-c-j.com)
臨床栄養医学指導士
「臨床栄養医学指導士」は、一般社団法人 臨床栄養医学協会が認定する民間資格です。
他の栄養学の資格と異なり、学習内容に医学の知識が多く含まれています。
例えば、「エネルギー代謝学、腸内環境栄養学、筋トレ栄養学、睡眠栄養学、冷え性栄養学、貧血栄養学、便秘・下痢栄養学、浮腫栄養学」などです。
栄養学の知識を深く学べる講座で、医師や管理栄養士など国家資格保持者も受講されるほどです。
だからといって資格取得が難しいわけではなく、何度でもフィードバックしてくれたり、アーカイブ受講もできるのでライフスタイルに合わせた勉強ができます。
そのため、栄養初心者の人も多く受講されています。
資格取得後は協会内で継続的に学び続けられるシステムができており、セミナー講師、栄養コンサルとしても活動できます。
臨床栄養指導士の資格取得におすすめできるのは、以下のような方です。
- 栄養学の知識をとことん深く学びたい方
- ダイエットや不調に対する栄養コンサルができるようになりたい方
他の民間資格に比べると高額にはなりますが、それだけの価値がある資格です。
【受験資格】なし
【金額】受講料 一括払いで税込249,800円、分割払いで税込計259,200円
【URL】臨床栄養医学協会|栄養のビジネス化をもっと身近に (eiyoigaku.or.jp)
食事指導に必要な力
食事指導で必要な知識として、栄養学や身体の知識などは大前提として、相手の話を引き出すコミュニケーション能力も必要となってきます。
対象者の生活スタイルや食生活、困っていることなど、ヒアリングにより話を引き出せなければ適切なアドバイスはできません。
そのためには、傾聴する力・寄り添う(否定しない)力が必要です。
また、機能や構造などメカニズムの説明が必要な場面でも、専門用語をわかりやすく説明できることも必要となります。
困りごとや食事内容について、生活スタイルや対象者の性格も加味しながら、労う・褒める会話をワンクッション挟むといいでしょう。
その上できちんと専門家として言うべきことを伝えることが大切です。
食事指導の資格を取得して起こる変化
実は食事指導をするために資格は必須ではありません。
しかし、食事指導ができる資格を取得することで起こる変化があります。
クライアントや自身とっても嬉しい変化ですので、紹介していきます。
食事指導の効果が大きく変わる
栄養学や身体に関する知識があると、運動だけでは対応しづらいニーズに対応できるようになります。
ヒアリングを元に現状の問題点を抽出し、改善への道をお伝えする。
根拠のある知識で指導することで、対象者も納得して取り組める。
その結果、ダイエットや体質改善に大きな効果が出る。
といった良い効果が現れます。
栄養の知識をつけると身体の中の変化が分かるようになるため、効果的な指導ができるようになります。
適切に現状の問題点と改善方法を伝えることができるため、根拠を持って指導にあたれるのは強みですよね。
新たなビジネスで収入が増える
食事指導ができる資格を取得することで、新たなビジネスで収入が増えることが期待できます。
例えばパーソナルジムでトレーニングしている人の中には、「筋肉を大きくしたい」「身体を引き締めたい」など、いろんな目的があります。
どのような目的であっても「ボディメイク」には、食事が大きく関係しています。
そのため、食事指導はパーソナルトレーナーにとって切り離せないものです。
パーソナルトレーナー以外にも、サロンや個人で栄養コンサルをしていきたいといった人にも同じことが言えます。
専門的な知識を持って行う食事指導は効果が高いため、価値も高くなります。
いままで食事指導を行ってこなかったところでは、新たなビジネスとして取り入れられるため、収入アップが期待できます。
また、栄養指導は直接会わなくても、オンライン上で全てのやり取りが可能です。
時間や経費を削減できるので、効率よく新しいことに挑戦できるようになるんです。
資格取得の際の注意点
食事指導ができる資格を選ぶ際に、注意したいことが2つあります。
- 将来の目的を決めた上で資格取得をする
- 資格取得後のフォロー体制を確認する
です。
詳しく解説していきます。
将来の目的を決めた上で資格取得をする
資格を保有することで現在のスキルを上げることができます。
トレーナーや美容の仕事では、ダイエット資格の勉強で得た知識を生かすことで幅広い指導を行えるようになるので、より信頼を得られるようになるでしょう。
ただ、種類が豊富にあるので、取得する目的や学べる内容は必ずチェックが必要です。
特定の分野に特化した資格もあるので、自分とのニーズが合うかどうか確認しましょう。
自分が取得する目的や高めたいスキルを考慮し、取得するべき資格を決めましょう。
資格取得後のフォロー体制を確認する
栄養や食事に関する内容は、日々アップデートしていっています。
また、実際に食事指導していく中でわからないことや困ったことも出てくる可能性が高いです。
そんな時に自分の力だけで解決していくことは難しいですよね?
そのため、資格取得後も学び続けられる環境や、関わり続けられる環境の整った協会で資格取得することが望ましいです。
資格の中には、資格取得して終わり、といったところもあります。
クライアントに良いものを還元していけるよう、学び続けることが大切なのです。
まとめ
手軽に情報収集ができるSNS上でも、間違った食事法が蔓延しているのが現状です。
例えばダイエットには様々な手法がありますが、ダイエットの本来の目的はただ体重や脂肪を減らすだけではなく「美しく健康的な身体を手に入れること」にあります。
健康的な食生活を送るには、正しい知識と実践法を知っておかなければなりません。
科学的根拠に基づいた正しいダイエット方法やコツを習得できるので、これによりSNSや流行の情報に惑わされることなく自分自身で情報を取捨選択できるようになります。
それをクライアントに還元していければ、クライアントが望む結果に近づけることでしょう。
民間資格は多岐に渡りますが、自身が学ぶ目的などと照らし合わせることが重要です。
これからの将来設計も踏まえ、取得する目的や高めたいスキルを考慮し、取得するべき資格を決めましょう。
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