
健康を守るために、一番大切なのは、正しい栄養の知識を持つことです。
なぜなら、どれだけ運動や睡眠に気をつけても、食事で身体に必要な栄養が足りていなければ、細胞を元気にすることはできないからです。
実際に、現代の日本人女性はカロリー不足や栄養バランスの偏りが指摘されており、ダイエットや忙しさから糖質や脂質を極端に減らす食事を続けた結果、疲れやすさや生理痛、肌荒れ、メンタル不調など、さまざまな体調不良に悩む方が増えています。
私たちは日々、健康情報があふれる中で何を信じたらよいか迷いがちです。
しかし、どんな情報も土台となる栄養学の基本がわかっていなければ、本当に自分や家族に必要なことを選ぶことはできません。
この記事では、なぜ健康を守るために栄養の知識が必要なのかや、健康と栄養の知識が身につく資格について、まとめました。
主婦の方でも無理なく学べるおススメの資格を紹介していきます。
健康のためにまず何から学ぶべきか悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
健康を守るためになぜ栄養の知識が必要なのか?
健康を守るためには、正しい栄養の知識が必要不可欠です。
なぜなら、健康と食事は直結しており、私たちの体は食べたものでつくられているからです。
どれだけ運動や睡眠に気をつけていても、体を動かすエネルギーや細胞を修復する材料が不足していては、健康を維持することはできません。
また、日本人の長寿を支えてきたのは、昔から続いている栄養バランスの取れた食事ですが、その伝統も失われつつあります。
幼少期から大人になるまで栄養について学ぶ機会は少なく、どういった食事が基本になるのか学ぶ場も少ないのが現状です。
そのため、SNSやテレビで発信される何となくヘルシーそうといったイメージだけで食事を選んでしまう人が多く、それによって健康を害する食習慣になってしまっていることもあります。
また、一般的に健康に良いと言われるものでも、今の自分の体の状態に合っていなければ、不調の改善にはつながらないということを知っておく必要があります。
そのため健康を守りたいと思うなら、まずは正しい栄養の知識を身につけることが大切です。
食事と健康の深い関係
私たちの健康は、毎日の食事で支えられています。
運動や睡眠、ストレスケアなどももちろん大切ですが、健康を維持するためにはまず体に必要な栄養素をしっかりと摂ることが欠かせません。
なぜなら、体をつくっている約37兆個の細胞を元気にする材料こそが日々の食事だからです。
例えば鉄が不足すれば酸素を運べず疲労感が増し、ビタミンC不足は免疫力低下につながると言われています。
このように、鉄分やビタミンCなどの単体の栄養素だけが注目されがちですが、実はどの栄養素も単体で力を発揮することはできません。
バランスよく栄養をとることで初めて身体の中で働くことができるのです。
そのため、バランスの良い食事こそが健康的な身体づくり、命を守る土台になるのです。
栄養素やエネルギーが足りないことで、肌荒れやアレルギー、慢性的な怠さなどの不調がでていることに気づいていない人が多くいます。
しかし、食事で細胞の働きを整えることで改善のきっかけになることがあります。
つまり、健康を維持するためには、まず食事を整えて細胞を元気にすることが何よりも大切なのです。
知らないうちに進む栄養不足と健康への影響
実は、現代の日本人女性は必要なエネルギーを十分に摂れていないことが多いと言われています。
厚生労働省の調査でも、20〜40代女性の多くが推奨量よりも摂取カロリーが少なく、慢性的なエネルギー不足状態だという報告があります。
この背景には、太らないためには食事量を減らすべきという思い込みや、糖質制限、ファスティングなどのダイエットの流行が影響しています。
糖質を減らすと一時的に体重は落ちますが、糖質は体の主要なエネルギー源であり、極端に制限すると集中力低下、疲労感、生理不順、PMSの悪化など、様々な不調を招きます。
また、慢性的な糖質不足はカラダの代謝自体も下げてしまいます。
一見、健康的に見えるダイエットが、実は栄養不足を加速させ、体調を崩す原因となっていることは少なくないということを知っておく必要があります。
健康情報に振り回されないために大切なこと
今はSNSやネットで健康情報が簡単に手に入る時代ですが、そうした情報に振り回されてしまうことも少なくありません。
例えば、糖質制限はダイエットに効果的という情報は世の中に多く存在します。
その情報を鵜呑みにして糖質制限ダイエットに取り組み、短期間で体重を落とすことができても、同時に代謝も落としているので、糖質制限をやめるとすぐにリバウンドしてしまいます。
それだけでなく、糖質を制限した結果、生理痛やPMS、頭痛、イライラなどのメンタル不調も引き起こす可能性があります。
また、玄米食が健康によいからと好きでもないのに頑張って食事に取り入れても、消化力が弱い人にとっては胃腸に負担をかけ、逆に腸内環境の悪化の原因になっていることもあります。
だからこそ、まずは基本的な栄養の知識を学び、自分や家族に合った食事を選べるようになることが、健康を守る上でとても大切です。
健康と栄養の知識が身につく!おすすめ民間資格5選
今は民間の栄養の資格も様々であり、通信講座で受講できるスタイル講座が多く、自分のライフスタイルに合わせて資格取得を目指すことができます。
その中でも、健康維持に必要な知識を学べるおすすめの栄養資格を5つまとめました。
健康管理士
健康管理士は、生活習慣病予防や健康維持に必要な基礎知識から、病気予防、栄養管理、メンタルヘルス、運動など幅広い分野を学べる資格です。
栄養学だけではなく、健康全般を体系的に学べるのが特徴です。
【おすすめな人】
- 家族の生活習慣病予防をしたい人
- 医療や介護現場で患者さんの健康アドバイスに活かしたい人
- 幅広い健康知識を身につけて自分や周りの健康管理に役立てたい人
価格:約79,000円(受験料込み・通信講座の場合)
食生活アドバイザー
食生活アドバイザーは、栄養学の基本に加えて、食品表示、衛生管理、マナー、食文化など、日常生活全般に関わる食の知識を幅広く学べます。
食育や生活習慣病予防など、家庭で役立つ内容も充実しています。
- おすすめな人
- 家族の健康を守るために食全般の知識を幅広く学びたい人
- 食品表示や衛生管理など、仕事や家事に直結する知識も身につけたい人
- 食育や保育、介護、接客業などで活かしたい人
価格:2級 7,500円、3級 5,000円、通信講座 約39,000円
詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
健康食アドバイザー
健康食アドバイザーは、健康維持やダイエット、病気予防に役立つ食事法や栄養バランスの考え方、体調に合わせた献立作りなど、実生活に直結する食の知識を学べます。
おすすめな人
- 日々の献立作りに役立つ実践的な栄養知識を身につけたい人
- ダイエットや体質改善を食事で実現したい人
- 家族や友人に健康的な食事提案をしたい人
価格:約38,500円
生活習慣病予防プランナー
生活習慣病予防プランナーは、糖尿病や高血圧、脂質異常症など生活習慣病の基礎知識と予防法、栄養管理、運動指導、カウンセリングスキルなどを総合的に学べる資格です。
おすすめな人
- 家族や身近な人の生活習慣病予防をサポートしたい人
- 医療・介護・福祉分野で予防指導に活かしたい人
- 自分自身の生活習慣を見直したい人
価格:約39,600円
臨床栄養医学指導士
臨床栄養医学指導士は、基礎栄養学から血液データの読み取り、症状や体調に合わせた食事指導、分子栄養学まで、より専門的かつ実践的に学べる資格です。
医療従事者や管理栄養士の受講も多いですが、家庭の健康管理に活かしたい主婦やパート看護師さんの受講も増えています。
おすすめな人
- 家族の体調管理を根本から見直したい人
- 食事指導やカウンセリングで副業やキャリアアップを目指したい人
- 健康情報に振り回されない確かな知識を身につけたい人
価格:249,800円
詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
参考:臨床栄養医学指導士とは?取得すべき4つの理由と受講生のリアルな声を紹介
健康・栄養資格の活かし方
健康や栄養の資格の活かし方は色々ありますが、大きく3つあります。
・家族の健康管理に活かせる
・栄養相談・セミナー講師など副業に活かせる
・医療や福祉の現場で活かすことができる。
この3つについて、詳しく解説していきます。
家族の健康管理に活かせる
健康や栄養の知識は、家族の毎日の健康管理にすぐに役立ちます。
とくに子どもの体質やアレルギー、成長期の栄養バランスはネット情報だけでは限界があります。
なぜなら、バランスの良い食事といっても、その人の身長と体重はもちろんのこと、腸内環境や食の好みなど色々な事が関係してきます。
そのため、自分で根拠ある知識を持つことで、自分の家族の今の状況に照らし合わせて必要な食材選びや献立づくりに活かすことができます。
また、アトピーや花粉症など、体質改善に役立つ食材や避けたい食品を学び、毎日の食卓で取り入れるだけでも体調が変わったという声は多いです。
このように家族の不調を減らすためにも、母親自身が栄養の正しい知識を持つことは大きな強みになります。
大切な家族の健康を守るには、ママ自身が知識を身に付け、考える力を身に付けるのが一番の近道です。
栄養相談・セミナー講師など副業にも活かせる
栄養の資格は、自分や家族の健康を守るだけでなく、副業としても活かして収入アップにつなげることもできます。
SNSの普及で、食事管理や栄養相談をオンラインで気軽に受けたい人が増えています。
資格を持つことで信頼性が高まり、経験を積んでいくことで、オンラインカウンセリングや地域のセミナー講師など活動の幅も広がります。
例えば、子育てや体調管理に悩むママに向けて食育講座をオンラインで開催している人や、ダイエット指導のサポーターとして栄養相談を個別に受けている人もいます。
資格を取ることで食のプロとして自信をもって活動することができます。
もし、現在栄養士など他のスキルを持っている場合は、その資格と掛け合わせて独自のスタイルで講座を開くなどビジネスを拡大していくことも可能です。
医療や福祉の現場でも活かせる
今現役で医療の現場で働く人にとっても、栄養の資格は大いに役立ちます。
クリニックや介護施設などでは、生活習慣病や栄養不良の患者さんに食事指導が求められることがあります。
しかし、忙しい現場では専門知識があっても限られた時間でしか伝えられないことも多いのが現状です。
また、患者さんが実際に受けたい指導というのは教科書的な概論ではなく、より実践的で自分の生活習慣に合わせた食事方法が知りたいという人がほとんどだと思います。
そのため、なぜ食事を整える必要があるのか、根拠のある指導内容とよりその人が実践可能な食事指導を一緒に考えていく必要があります。
栄養を基礎から学び、身体のメカニズムを理解したうえで、なぜ食事を変える必要があるのか説明できると、食事のアドバイスにも説得力が増し、患者さんからも相談されやすくなります。
また、医師や管理栄養士と連携する場面でも、基礎知識があると話がスムーズになり、現場での信頼度が高まり、自信をもって仕事をすすめることにつながります。
また、仕事でのスキルアップだけでなく、患者さんとの関わり方に深みが出るのも大きなメリットといえます。
健康・栄養の資格を取得した人の実践例
実際に資格を取って生活や働き方がどう変わったのか、リアルな声を知っておきましょう。
資格を取ったものの使い道がないのでは?という不安を持つ人は多いです。
しかし、正しいステップで学び、行動に移した人の多くが自分や家族の体調が変わったり、収入につながったと実感しています。
子どものアトピー改善のために資格を取り、献立を変えた結果、自分も子どもも肌荒れが軽くなった。
専業主婦でしたが、栄養の資格を取得して、ダイエットインフルエンサーさんの栄養カウンセリングのサポーターとして副業収入を得ている方もいます。
資格を取って終わりではなく、学んだことをどう活かして行動するかが一番大切です。
受講者の声 – 臨床栄養医学協会|栄養のビジネス化をもっと身近に
一生使える栄養学を基礎から学び即実践できる方法
家族や自分の健康を守るためには、表面的な知識だけでなく、体の仕組みを理解した上で実践に落とし込める深い栄養学が必要です。
今はSNSやネット上にさまざまな健康情報があふれていますが、それらをただ取り入れるだけでは、かえって不調を招いてしまうこともあります。
なぜこの食材が必要なのか?、この症状にはどんな栄養素が不足しているのか?といった根本から考えられる知識があれば、もう迷わなくなります。
そんな実践的な栄養学を学べるのが「臨床栄養医学協会」です。
臨床栄養医学協会では、家庭での食事づくりに役立つ基礎から、体調不良の原因や改善策までを医学的視点で学ぶことができます。
例えば、子どものアレルギーや肌荒れ、自分自身のPMSや慢性的な疲労感など、今抱えている不調に対して、なぜその症状が起こるのか、問診、食事内容、血液データから読み解いていきます。
講義の中では、人体の生化学的なメカニズムや細胞レベルの働きを理解していく事で、なぜその不調が起こっているのかを理解し、それを実践的な食事指導までつなげられるようにカリキュラムが組まれています。
資格取得にかかる費用は、一般的な通信資格と比べるとやや高めに感じるかもしれません。
しかし、一度しっかりと学んでしまえば、一生使える知識が身につきます。
この情報は正しいのかなと迷うことなく、家族や自分に合った食事を自信を持って選べるようになる安心感は、何にも代えがたい価値です。
さらに、この資格は日々の食卓だけでなく、副業や仕事にも活かせる内容です。
例えば、学んだ知識をもとに栄養相談を行ったり、食事サポートや講座開催をして、誰かの健康づくりを支える活動にもつなげられます。
自分や家族のためだけでなく、誰かの役に立ちたいという思いを形にできる資格です。
少しでも気になった方は、ぜひ一度、臨床栄養医学協会のホームページをのぞいてみてください。
きっと、これからの食事選びと健康づくりに自信が持てるきっかけになるはずです。
参考:臨床栄養医学協会
まとめ
ここまで、健康を守るためになぜ栄養の知識が必要なのか、そして日々の生活や仕事に活かせる資格についてお伝えしてきました。
私たちの体は、毎日の食事でつくられています。
どれだけ健康情報を取り入れても、基礎となる正しい栄養学を理解していなければ、根本的な体質改善や不調の予防にはつながりません。
だからこそ、家族の健康や自分自身の体調管理に役立つ深い知識を、今のうちに身につけておくことが大切です。
栄養の知識は、これからの人生において一生ものの財産になるはずです。
日々の忙しさの中でも、家族の笑顔と自分の元気を守れる自信を手に入れるために、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
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