柔道整復師が生き残っていくためにはスキルアップが必要不可欠です。
年々同業者の数が増えており、お客様の取り合いになることが簡単に予想できる現状です。
倒産する施術所の全てが資本金5,000万円以下で、スキルアップして稼げることができる人だけが生き残ることができるのが分かっています。
柔道整復師を続けるためには、質の高いサービスを提供できることや差別化ができないといけない現状なんです。
この記事では柔道整復師を約10年続け、整形外科やトレーニングジムや整体などを経験してきた情報を基にスキルアップの方法を紹介しています。
読んだ人が差別化や給料アップなど、生き残るために必要なことをまとめたので参考にしてみてください!
目次
柔道整復師の現状と将来
柔道整復師は将来人で溢れると聞いたことはありませんか?
施術所の倒産件数も増えており、そのほとんどが経営不振な現状です。
そんな中、新しく柔道整復師を雇うのは難しい状態なんです。
2022年の厚生労働省の調査では柔道整復師は前回の2020年の調査から4%増加していました。
過去2年ごとの調査を比べても毎回4%前後増加しています。
年々増加する同業者がいる中、生き残るためにはスキルアップをして差別化をしていかないといけない現状なんです!
参考:株式会社東京商工リサーチ
柔道整復師がスキルアップする方法
スキルアップの方法といっても闇雲に勉強しても上手くいくことの方が少ないです。
どんなに勉強して知識を学んでも、実践で使えないものなら意味がないですよね。
学校やセミナーで学んだことが現場で使えない・使うことがなかったという人はたくさんいます!
そうならないために、実践で使えるスキルアップの方法を4つ紹介していきます。
それぞれに、利点や特徴があるので参考にしてみてください。
解剖・生理学や手技の勉強をする
もっとも大切な方法は解剖・生理学を学ぶことで、身体の構造を把握することです。
身体に不調を抱えている時、解剖や生理学の知識があることで不調の予測や仮説をたてることができます。
その不調の予測や仮説が立てれても手技の方法を知らなければアプローチができません!
膝の伸展制限があったとして、その原因はたくさんあります。
原因を探るためには解剖の知識は必要不可欠ですし、その原因へのアプローチの方法を知らなければ望んだ結果を得られないのです。
強みのある職場へ転職する
2つ目の方法として強みや特色のある職場へ転職することです。
それぞれの接骨院や病院によって、客層や分野など違いがあります。
そういった特色のある接骨院へ転職することで新たな気づきやアプローチの方法を知ることができます。
接骨院以外にもトレーニングジムやデイサービスなどの選択肢もあります。
それぞれの職場によって学べることや必要になる知識を覚える必要があるため、かなりのスキルアップに繋がります。
コミュニティーに参加する
1番手軽にできることはコミュニティに参加することです。
ネットで検索すると部位別や手技別で様々なコミニュティーがあります。
そういった所で情報交換やセミナーに参加することでスキルアップに繋がります。
最近ではサブスクで使える会員制のセミナーサイトも増えてきているため、手軽に参加できるようになってきています。
コミニュティーで人と話すのが苦手な人もセミナーや質問の解答をするなど、様々な目的のコミニティーがあるため、自分にあった所をみつけてみるのもいいと思います!
関連資格を取得する
やれることを増やすなら資格を取ることをお勧めします。
資格によっては手当がつく職場もあるため、転職の材料にもなってきます。
何より信頼度の高い資格があれば、仕事の幅が増えるためスキルアップに直結します。
どんな資格がいいかは人によって違うと思います。
関連資格の詳しい説明は「3章.柔道整復師の関連資格」でお伝えしています。
柔道整復師の関連資格
関連資格を取ることでスキルアップに繋がる資格があります。
柔道整復師ができる範囲外の内容や学ぶことができない領域の資格だからです。
様々な資格を取ることで知識や考えが増えるため、仕事をする上で出来ることが増えていきます。
中には資格がないと仕事ができないこともあります。
どの資格も強みがあり、持っているだけで優位になることもあるので参考にしてみてください!
鍼灸師
鍼灸師は手技だけでは改善できない筋肉の奥にある痛みや凝りにアプローチができます。
鍼や灸は置くことができるため持続した刺激を同部位に与えることができ、より質の高いアプローチができるようになります。
怪我をした時の治療を行う柔道整復師に対して、鍼灸師は怪我を未然に防ぐことや不調を改善することができます。
両方の資格を持っていることで治療の幅はかなり広がると思います。
最近では美容鍼灸など美容分野での需要も増えているため、今後利益を見込められる資格だと思います!
理学療法士
理学療法士は病気やケガなど身体機能が低下した人に対してリハビリテーションを行います。
患者の身体機能や動作、社会的な状況など多角的に状況を把握した上で必要なリハビリを行なっているんです。
柔道整復師がみる怪我以外にも内科疾患や脳梗塞などの中枢疾患など幅広い病気の知識が必要になるため、かなりのスキルアップができます!
資格習得後も協会に所属すると、研修など様々な治療に必要な知識を紹介してくれるため、知識のアップデートができます。
柔道整復師と組み合わせることで怪我からの回復や再発防止まで対応できるようになります。
介護福祉士
介護福祉士は介護が必要な方の身の回りのケアを行います。
介護施設で機能訓練指導員として働く柔道整復師は持っているだけで給料が上がるところもあります。
特に、最近では処遇改善制度というものが、導入され介護士という役職に対して給料があがるようになりました。
なお、この制度は機能訓練指導員は対象外となっています。
正直介護施設で働く場合や接骨院などの開業を目指している人は患者の介助に必要な知識が詰まっている資格のため取ることを検討してもいいと思います。
アスレティックトレーナー
アスリートとの健康管理やケガの予防・応急処置やスポーツ復帰までのリハビリテーションなどを行います。
柔道整復師がプロなどの実業団へ入るためには必要になってくる資格です。
日本スポーツ協会が発行している資格で受験資格を得るためには学校へ通うか、関連団体からの推薦を得る必要があります。
合格10〜25%と低く、筆記試験と実技試験両方を合格しないといけません。
資格取得後も定期的に研修に参加しないと資格が消失してしまうため、常に新しい知識を学ぶ機会があります。
NSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA-CTP)
スポーツパフォーマンスやフィットネスの向上を目的とした資格で、88カ国の地域で活動を行っている世界的な資格です。
アメリカに本部を持つ資格で、様々なニーズに合わせた指導ができることを証明できる資格です。
協会の会員になり、18歳以上で高校を卒業している人なら受けることができます。
合格率は協会の発表では約65%です。
海外での活躍を考えている人はアスレティックトレーナーより国際的な知名度が高いのでお勧めです!
臨床栄養医学指導士
柔道整復師で栄養と思った人もいるかと思います。
実はケガの治療や筋トレをしていてもベースとなる栄養が足りていないと身体は変化することができないんです。
ケガが治るためには、膠原繊維はもちろん代謝を促す栄養やエネルギーが必要なんです。
栄養の知識が無いとケガの治りが遅い、筋トレなど指導をしていても身体が変わらないという問題が解決できなくなってしまうんです!
この資格は柔道整復師として開業や副業を考えている人にお勧めの資格です。
働きながら取るなら臨床栄養医学指導士
関連資格をお伝えしてきましたが、実際どの資格をとってもスキルアップに繋がると思います。
しかし学校などに通わないといけない資格がほとんどで、実際に取るとなると社会人では難しい所もあります。
臨床栄養医学指導士は特徴として、正しい栄養の知識をより多くの人に伝えるためにビジネス化に繋げれるように力をいている資格です!
認定方法も症例のレポートをフィードバックして貰いながら合格していくため、資格取得後には実際に栄養指導ができる状態になれます!
将来スキルアップして独立や開業を考えている人は時間のある今のうちにこの資格を取るのをお勧めしています!
実践で活かせる栄養学を学べる
臨床栄養医学指導士は実際に栄養指導するために必要な知識を学ぶことができます。
教科書に載っている基本的な情報だけでなく、栄養指導に必要な症状や身体の仕組みなどを一通り学ぶことができます。
柔道整復師として働きだしたときに、学校で習った知識だけでは分からないと思ったことはありませんか?
この資格は実践で使える知識を学び、症例レポートを通じてアウトプットすることで合格後には栄養の仕事ができる状態になれます!
さらに、症例検討会も行っているため困ったときに相談できる環境が整っています。
資格取得後もビジネスへ繋げるバックアップが充実している
資格の発行元である臨床栄養医学協会はビジネスへ繋げれるように様々なバックアップを行っています。
正しい栄養の知識を身に着けてもそれをビジネスとしてやっていけないと社会へ広がっていかないからです。
資格取得後は妊活やダイエット、美容などの養成講座も用意されております。
さらにはマーケティングやSEO、インスタ集客方法などビジネス化に必要なコンテンツも用意されております。
特に柔道整復師は集客など自分でお客様を集める機会や知識自体が少ないのでこの資格を通じて学ぶことができるのでお勧めしています!
自分のタイミングで勉強できる
臨床栄養医学指導士の勉強は自分の好きなタイミングでできます。
動画ベースで勉強をするため、空いた時間や休日などの都合のいいタイミングで勉強できるのです!
接骨院や夜勤がある仕事だと学校などに通うのは難しいですよね。
独学で本を読むにしても理解に時間が掛かるし、疲れていると眠くなって集中も続かなくなって来る人もいると思います。
この資格は動画視聴で自分の好きなタイミングで出来るだけでなく、定期的な復習会やラインを使った質問回答などで勉強しやすい環境が整っています。
臨床栄養医学協会についての詳細はこちらからご確認ください!
まとめ
柔道整復師が生き残っていくためにはスキルアップをして差別化が必要です。
しかし、やみくもに勉強してもスキルアップはできません。
実際に学んだことが現場で使えない・使うことがなかったという人はたくさんいます!
実践で使えるスキルアップの方法として、解剖学や生理学・転職やコミュニティに参加する・関連資格を習得するなどの方法があります。
その中でも臨床栄養医学指導士は実践で使える勉強ができるだけでなく、ビジネス化に繋げるバックアップを行っています。