プロが実践する伝わる栄養指導パワポ術を公開!誰でも簡単作成ガイド

一般社団法人臨床栄養医学協会

執筆者一般社団法人臨床栄養医学協会
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当臨床栄養医学協会では、生化学及び生理学に基づく栄養学に関する正しい知識の普及と、ビジネス化推進を行います。
「知識を得る」「資格取得」だけではなく、必要な経験・実績を積むことでビジネス化をサポート致します。

相手にしっかり伝わる栄養指導のパワーポイントを作るためには、作成する際の構成やポイントを知る必要があります!

栄養指導は単に説明するだけではなく、相手に行動をしてもらうことが最終の目的だということを理解しながら作成を進めていきましょう。

 

栄養指導のパワーポイントの作り方をわかっていないと、作成時に大量の時間を使ってしまったり、まとまりが悪く結局相手に伝わらないパワーポイントが完成してしまいます。

そうはならないようにしっかりとパワーポイントの作成方法やポイントを知る必要があります。

 

また、伝えたいことをたくさん詰め込みすぎると、結果的に何を伝えたかったのかが分かりづらくなってしまう可能性がありますので、情報量も伝えたい相手を思って決定するように意識することがとても大切です。

 

私自身、過去に何百枚もの栄養指導のパワーポイントを作成をしましたし、他の方が作ったものも沢山見る機会がありました。

そこで実際得た知識やポイント、良い構成などを紹介していきます!

 

相手にしっかりと伝わるようなスライドが作れるように、一緒に段階を踏みながら進んでいきましょう!

 

臨床栄養医学指導士とは
臨床栄養医学指導士とは

パワーポイントで栄養指導する時に最も重要なこと

パワーポイントで栄養指導する時に重要なことは、伝えたい相手を明確にすることです。

明確にすることで、自分ごとだと感じてもらい、より相手にとって必要な情報が伝わりやすくなります

 

例えば、20代に伝えるパワーポイントと、80代に伝えるパワーポイントでは見た目も内容も変わってきますよね!

 

20代の方だと、コンビニなどをよく利用するかもしれないので、そういった部分も考えてスライドの作成をしなければいけません。

また、論理的な説明が必要な場合もあります。

見ていて飽きさせないデザインも意外と大切だったります。

 

対して80代の方は伝わりやすさが重視されます。

また文字の大きさにも配慮が必要ですよね。

お年寄りはどうしても買い物など、頻繁に行くことは難しいので、そう言った部分も解消できるような指導が必要になります。

 

年齢別だけではなく、ライフスタイルや性格にあった栄養指導を意識することが大切です。

 

このように同じお題でも伝える相手が変わると内容がガラッと変わります。

まずは伝える相手は誰なのか?をしっかりと明確にしましょう!

 


パワーポイントを作るときの流れ

流れや構成を知ることで、より伝わりやすいパワーポイントを作ることができます!

ここでは「高血圧」を例に流れや構成をお伝えしていきます。

順番に行うことで、違うお題でも分かりやすいパワーポイントを作成することができるので、順を追って一緒に進んでいきましょう!

 

まずはターゲットを明確にする

1章:パワーポイントで栄養指導する時に最も重要なことでもお伝えしたように、ターゲットを明確にする必要があります。

 

職場や学校等でパワーポイント作成時のお題が決まっている場合、そのお題で悩んでいる人はおおよそこういった人だと言うことを考えて、一度書き出してみましょう。

 

「高血圧」がお題だとすると、20代ではなく40代以降から多くみられます。

だとすると40代以降にしっかりと伝わるように情報を細分化したり、深ぼっていきます。

例えば

  • この年代の食事の内容や、生活習慣
  • 高血圧がみられる男女の比率
  • どうして高血圧は40代以降に多いのか

 

こういったことを知ることで、実際改善してもらうにはどういった伝え方がいいのか、行動に移しやすいのかをターゲット目線で考えることができ、伝わりやすいパワーポイントを作成することができます。

 

ターゲットを間違えると、見た目や内容がいいパワーポイントを作成したとしても重要なことが伝わらない可能性があり、結果的に行動してもらえない可能性がありますので、ターゲットを明確にすることはとても大切なことです!

 

表紙

ターゲットが決まったら、表紙の作成を進めます。

表紙のデザインはそのパワーポイントの目的を一目で伝えるものになるので、とても重要な役割を果たします。

ここで、いかに興味を持ってもらえるかがポイントです

しっかり第一印象にはこだわっていきましょう!

 

長すぎるタイトルは避けて簡潔に伝えるように意識します。

逆に「高血圧とは」や「40代の健康管理」など、短すぎるとざっくりしすぎているため、意味が伝わりづらくなってしまうのでその点も注意が必要です。

 

具体的なタイトルの例

  • 「40代からの高血圧対策 ~食事と生活習慣で血圧コントロール~」
  • 「高血圧を予防する食生活 ~40代からの健康習慣〜」
  • 「40代・50代必見!血圧を下げる食事のコツ」

 

大体「20〜30文字以内」がベストなタイトルの長さとなりますので意識をしてみて下さい。

一目で何の話なのかが伝わることが重要です!

 

また表紙のデザインですが、お題を一目で連想させるイラストやカラーを選択します。

血圧計で測定している人や健康的な食事をしている中年男性・女性のイラストを入れると、「高血圧について伝えたいんだな」と言うことが一目で分かりますよね。

 

専門的な画像などを入れると、内容自体が難しく感じられてしまう可能性があるので、親しみやすいイラストなどを活用することがおすすめです!

なぜ栄養指導が必要なのかを伝える

1番初めに「なぜ栄養指導が必要なのか」をしっかりと伝えましょう。

これを1番に伝えなければ、自分ごと捉えてもらえずスライドが進んで行ってしまいます。

それでは意味がないですよね。

 

「このスライドはあなたにとって重要な内容であること」という事が伝わる内容を必ず書き込んでいきましょう。

必要性を感じてもらえないと、栄養指導の内容を実践してもらえなかったり、生活習慣の改善を行ってもらえません。

 

例えば栄養指導を行わず、高血圧を放置してしまった場合どうなるのかを伝えます。

具体的には、脳卒中のリスクUP、心筋梗塞や心不全の原因、動脈硬化が進んで血管がボロボロなる…など高血圧を放置した先の未来を想像してもらいましょう。

 

高血圧を放置した怖い未来を想像してもらうだけで、栄養指導による食事改善がどれだけ重要なのかが伝わります。

 

また、「脳卒中や心疾患のリスクを大幅に減らせる」「健康的な食生活が家族全体の健康にも繋がる」など、栄養指導を受けた後はどのように未来が変わっていくのかもしっかり伝えていきましょう!

 

具体的なアドバイス

次にお題に対して、症状を改善する具体的なアドバイスを伝えます。

ここでいうアドバイスと言うのは、必ず簡単に行動に移せるものです。

相手のことを思っていても、無茶なアドバイスだとなかなか受け入れてもらえません。

それでは栄養指導の意味がないですよね。

 

何をすべきかのアドバイスだけではなく、なぜそれが重要かも一緒に伝えることでより納得しやすく、実践につながりやすくなります。

 

【例】減塩のコツ

★アドバイス

  • しょうゆやソースを 「かける」から「つける」に変更する。
  • ラーメンなどスープは飲まない。

 

★なぜそれが重要か

塩分を過剰に摂取してしまうと血圧が上がる。

高血圧は症状がないうちに進行するものなので、毎日の意識が大切。

 

この流れで伝えることで、相手に納得してもらい行動を起こしてもらいやすくなるので、是非参考にして下さい!

 

実践できる具体的な行動を伝える

アドバイスより一歩踏み込んだ具体的な行動や例を伝えてあげましょう。

 

コンビニなどを活用する際の注意点や、簡単にできる作り置きの方法、レトルトを選ぶコツなど、現代人が便利で活用するものが具体案ならより実践しやすいですよね!

 

【例】

・高血圧にならない為に選ぶべきコンビニ食材

・血圧が上がらないおすすめのレトルト食品

・5分で簡単にできる健康作り置きレシピ

 

この様に誰でも実践できそうな文言を意識すれば、これなら実践できそう!と思ってもらいやすくなります。

 

栄養指導は行動に移してもらえなければ意味がありません。

簡単に誰でも実践できる具体的な行動を伝えることを意識しましょう。

 


パワーポイントをつくる際のポイント

パワーポイントを作る際に抑えて欲しいポイントがいくつかあります。

見やすさや伝わりやすさは栄養指導にとってとても大切なことです。

ポイントを意識して作り込むことで、内容がしっかりと相手に伝わったり、行動に移そうと思ってもらえます

誰でも簡単に取り入れることができるので、参考にしてより良いパワーポイントを作成して下さい!

 

文字は大きくシンプルに!

文字は大きくシンプルにすることを意識して下さい。

栄養指導を行う際、伝えたいことがどうしても沢山出てきます。

それを小さな文字でずらっと書き込んでしまうと、結局何を伝えたいのかが分からなくなってしまいます。

それではせっかく作成したのに勿体無いですよね。

 

文字は24pt以上、色は3色以内に抑えると見やすい文字になります

パワーポイントを見る相手をしっかり意識しながら文字の大きさも意識しましょう。

 

写真、図、イラストを活用する

パワーポイントを作成する際は写真、図、イラストをうまく活用して下さい。

どうしても文字だけになってしまうと、内容を難しく感じてしまったり、見る側の興味や関心を引くことが難しくなってしまいます。

 

イラストを入れることで、関心を持ってもらったり、見ていて飽きないパワーポイントを作成することができます。

 

医学的で専門的な画像などを入れてしまうと、内容自体が難しく感じられてしまう可能性があります。

写真を使う際は伝える相手にとって受け入れやすい写真かを1度考えてみて下さい。

イラストなどは無料で使えるものが多いので、是非活用して下さい!

参考:いらすとや

 

★イラストなし

★イラストあり

 

1スライドに付き、1メッセージを意識する

3-1「文字は大きくシンプルに!」でもお伝えした通り栄養指導を行うと、どうしても伝えたいことが沢山出てきます。

 

沢山書き込みたくなってしまうと思いますが、それでは結局何を伝えたかったのか分からなくなってしまう場合があります。

そうならない為に、1スライドにつき1メッセージを意識して作成をして下さい。

伝えたい部分を分かりやすく、端的に伝えるのがポイントです。

 

スライドを作成した後、文章を見直し、端的で分かりやすい構成になっているかを見直し

してみて下さい。

 


パワーポイントの適切な時間とスライド枚数

パワーポイントを作成する際の適切な時間とスライド枚数をお伝えします。

まず、意識をして欲しいのは枚数より持ち時間です。

パワーポイントの発表時間によってスライドの構成や枚数が変わってきます。

 

一般的でしっかり伝わりやすいのは15枚〜25枚です

詳細や具体例を入れることで、相手に興味や関心を持ってもらうことができます。

それぞれのポイントを押さえながら、スライド枚数を決定して下さいね。

 


おすすめの無料テンプレートサイト

栄養指導のパワーポイントを作成する際のおすすめテンプレートサイトをお伝えします!

最近では無料のテンプレートサイトが増え、お金をかけずにパワーポイントを作成することができます。

また、イト内に使える写真やイラストなどが沢山用意されているので、見やすく、伝わりやすいパワーポイントを作成することが可能です。

 

ここでは2つのおすすめサイトをご紹介します!

 

Canva

Canva(キャンバ)はデザイン性の高いスライドを簡単に作ることができるテンプレートサイトです。

写真やイラストなどの無料の素材も使えるので、Canva1つで簡単にパワーポイントを作成できます。

 

また、テンプレートの種類が豊富で、プロっぽいデザインが簡単に作れる部分がとても魅力的な部分です

使い方も超簡単で、パソコンだけではなくスマホでも作成ができるので、空き時間などにも作成を進めることができます!

 

参考

Slidesgo

Slidesgo(スライドゴー)は無料でおしゃれなテンプレートが手に入るサイトです。

「健康」「医療」など、カテゴリー別に多数のテンプレートがあるので、デザインが苦手という人にとてもおすすめです

カスタマイズや操作方法も簡単なのに、見た目もレベルの高いパワーポイントを作成することもできます。

 

テンプレートが多いので、デザインを考える時間を短縮でき、内容や文章に集中できるのは魅力的な部分ですよね!

参考:【Slidesgo】スライドテンプレートは「Slidesgo」が便利!ダウンロード方法まとめ!

 


まとめ

相手にしっかり伝わるパワーポイントを作るためには、作成する際の構成やポイントを知る必要があります。

 

栄養指導は単に説明するだけではなく、相手に行動をしてもらうことが最終の目的だということを理解しながら作成を進めていきます。

 

難しいなと思われない工夫や、見ていて飽きない工夫もしっかり意識し、行動に移してもらえるようなパワーポイントを作成しましょう!

一般社団法人臨床栄養医学協会

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