通信講座で理学療法士の資格は取れない!その理由と資格取得方法を解説

一般社団法人臨床栄養医学協会

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「知識を得る」「資格取得」だけではなく、必要な経験・実績を積むことでビジネス化をサポート致します。

通信講座で理学療法士の資格は取れない!その理由と資格取得方法を解説

結論から言うと、通信講座で理学療法士資格は取得できません。

日本では国に指定された専門学校などの養成学校に最低3年通い、カリキュラムを学ばなければ理学療法士・作業療法士の国家試験の受験資格を得ることができないためです。

とは言っても、仕事をしながらでも資格を取りたい人もいるかと思います。

学校によりますが、昼間部でも1〜2割は社会人経験のある人がおり、夜間部は割合としてはさらに多くなります。

資格を取るために、仕事をしながらライフスタイルを変えて勉強している人もいます。

通信講座のみで国家試験受験資格を得ることはできませんが、仕事をしながら理学療法士資格を取得し、実際に理学療法士として働いている人もいます。

この記事では、社会人が仕事をしながらできるだけ時間的・金銭的な負担が少なく理学療法士資格を取得するための方法や実際の体験談などを紹介していきますので、参考にしてみてください。

通信講座では理学療法士資格は取れない

通信講座では理学療法士資格は取れない

理学療法士になるためには、理学療法士国家試験に合格する必要があります。

しかし、理学療法士国家試験は誰でも受験できるわけではありません。

必要な条件を満たし受験資格を得る必要があるのです。

その条件として、厚生労働省は養成校で3年以上の教育課程を修了した者でなければならないと定めています。

養成校は文部科学大臣または都道府県知事が指定した学校で

大学(4年制)

短期大学(3年制)

専門学校(3年制・4年制)

があります。

理学療法士として患者さんにリハビリテーションを提供する際には、解剖学や運動学、生理学などを学習してしっかりと知識をインプットしたうえで、実際に患者さんのそばで動作を指導したり、身体を支えたりなどの実技を行う必要があります。

そのため理学療法士の養成校では、机に向かって行う授業学習だけではなく、リハビリの実践方法や現場での業務を学ぶための実技演習や臨床実習がカリキュラムに組み込まれています。

臨床実習では、実際の現場で現役の理学療法士の指導のもと、患者さんへのリハビリ計画の立案・実施なども行います。

そのため、通信講座のみでは理学療法士をめざすことはできないのです。

仕事をしながら最短で理学療法士資格を取得するためには

仕事をしながら最短で理学療法士資格を取得するためには

現役の社会人が理学療法士を目指す方法は、大きく2つあります。

1つは、現在の仕事を辞めて学生として昼間の養成校に通う方法。

もう1つは、仕事を続けながら夜間の養成校に通う方法です。

日中仕事をしながら最短で資格取得するなら、夜間3年制の養成学校に通うことになります。しかし全ての専門学校に夜間部があるわけではありません。

その場合、最短で資格を取るには昼間部3年制の養成学校に通うことになります。

夜間・昼間部の特色を紹介していきます。

夜間部3年制の養成学校

一般的に18時から21時頃までの間に2~3コマの授業を受けるカリキュラムが組まれています。

夜間に学校に通えば、昼間に仕事をして安定した収入を得ながら学べるというのが大きなメリットです。

条件さえ整えば正社員として働きながら、資格取得を目指せるでしょう。

また、夜間の学校に通う生徒は昼間と比べて年齢層が高い傾向にあり、同じ社会人を経験した同世代がいることも多いです。

同じような境遇の仲間が見つかりやすいのもメリットです。

しかし、全ての専門学校に夜間部があるわけではありません。

昼間の学校と比べて養成校の数が少なく、自分の住んでいる地域に該当する養成校がない場合もあります。

まずは、夜間部のある専門学校を探すところからのスタートになるでしょう。

夜間に3年制の養成学校が地域にない場合、夜間4年制か昼間部に通うことになります。

夜間の養成校のほとんどは4年制となっていることが多く、理学療法士免許を取得するまでに時間を要します。

昼間に仕事をしながらの勉強は、思っているよりも両立するのが大変です。

心身への負担が大きいこともデメリットの1つに挙げられます。

昼間部3年制の養成学校

夜間3年制の養成学校がない場合、最短で理学療法士免許を取得するには昼間部3年制の養成学校に通うことになります。

3年制の養成学校は短大・専門学校が選択肢に挙げられます。

基本的には朝9時から夕方までの間に、4〜5コマの授業を受けるカリキュラムが組まれています。

養成校の選択肢が多いのが大きな特徴です。

昼間に学校に通うメリットとして、最短3年で理学療法士免許が取得できることが挙げられます。

1日に受ける授業数が夜間よりも多く、より学業に専念することが可能です。

一方、昼間の学校は、現役学生が多く、社会人経験者や同世代が少ないという特徴があります。場合によっては、クラスになじみにくいと感じることがあるかもしれません。

また、朝から夕方まで授業があるため働く時間が限られてしまいます。

職種によりますが、正社員としてフルタイムで働くのは難しい可能性もあります。

終業後の時間を活用すると、バイトをする程度の収入しか得られないのがデメリットに挙げられます。

資格取得にかかる学費

 

資格取得にかかる学費

資格取得に際し、学費は気になることの1つだと思います。

理学療法士養成校は国公立や私立、3年制や4年制など複数の種類があります。

以下の表は種類ごとに学費をまとめたものです。

国公立大学4年制約250万円
私立大学4年制約600万円
専門学校3年制約450万円
専門学校4年制約550万円
専門学校3年制(夜間)約300万円
専門学校4年制(夜間)約450万円

また、学費以外にも諸費用がかかります。

教科書:20~40万円

実習費:0~80万円

雑費:約2万円

理学療法士養成校では医療に関して専門的な内容を学ぶため、専門書の教科書代や実習着などが必要となることが特徴です。

また、臨床実習があるため交通費や宿泊費なども必要とします。

学費だけで計算せず、諸費用も事前に把握しておきましょう。

国からの給付金制度の紹介、学費免除制度

国からの給付金制度の紹介、学費免除制度

厚生労働省により専門実践教育訓練指定講座として指定された養成校に社会人から入学した場合、国から教育訓練支援給付金を受けることが可能です。

まず、雇用保険被保険者または離職者が条件を満たすと専門実践給付金を受給でき、受講費用のうち50%(年間上限40万円)が訓練受講中6ヵ月ごとに支給されます。

また、所定の基準を満たした場合、受講経費の20%(年間上限16万円)が追加で支給され、最大70%(年間上限56万円)を受け取ることができる制度です。

参考:専門実践教育訓練の給付金のご案内

社会人経験がある人を条件とする給付金であるため、社会人から理学療法士をめざす場合は、希望の学校が専門実践教育訓練指定講座の指定校かを確認しておきましょう。

 

また、独自の学費免除制度や奨学金を設けている学校もあります。

学費を抑えたい場合は免除制度や奨学金のある養成校を選ぶことも一つの手段です。

例として、2つの学校の制度を見ていきましょう。

専門学校社会医学技術学院(東京都小金井市中町)

・医療施設の奨学金

社会医学技術学院のために各施設が無利子の給付型奨学金制度を設けており、これらの施設へ就職し、一定期間働くことで奨学金の返還が免除となります。

・社会医学技術学院奨学金

経済的支援が必要な最終学年の学生を対象とし、夜間学部8名程度、昼間学部4名程度に10万円が給付されます。

関東リハビリテーション専門学校(東京都立川市錦町)

・入学時特待生

受験者から選抜された生徒について、初年度のみ授業料のうち一定額が免除される制度です。

社会人から入学した人の実体験

社会人から入学した人の実体験

ここでは社会人から理学療法士を目指した人の体験談を紹介します。

仕事をしながら学校に通うことは想像以上に大変です。

体験談を読むと想像がつきやすく、悩んでいる方の参考になると思いますので、ぜひ読んでみてください。

①お金のやりくり、社会人を辞めた理由、学び直し中の挫折を克服するコツ

参考:【転職体験談】一般企業から理学療法士へ!失敗しない転… | リハビリ系 | ベスト進学のまとめ (best-shingaku.net)

理学療法士に似た資格

理学療法士に似た資格

理学療法士に似た資格に柔道整復師とパーソナルトレーナーがあります。

柔道整復師は医療系国家資格であり、仕事内容も似ているところがあります。

同じような仕事内容に見える理学療法士と柔道整復師ですが、実際には施術内容だけでなく勤務先や開業権についてなど違いが多くあります。

大きな違いを以下にまとめましたので、参考にしてみてください。

理学療法士柔道整復師パーソナルトレーナー
資格国家資格国家資格民間資格

(資格を必須としない)

開業権なし

(医師の指示のもと理学療法を実施するよう法律で定められている)

あり

(一定の範囲内であれば自身の判断で評価や治療を行うことができ、適用条件であれば健康保険の申請も可能)

あり
仕事内容筋肉増強練習や基本動作練習などの運動療法、温熱や電気刺激などの物理療法を用いた理学療法を行い、身体機能の回復を図る骨折や脱臼などに対する応急処置や捻挫・打撲・挫傷の応急処置と回復期の後療を行いケガの治癒を行う1対1のマンツーマン指導を中心に、ダイエットや理想の体作りのサポートを行う
勤務先病院などの医療施設や介護福祉施設、身体障がい者施設、児童福祉施設など整骨院、整形外科、介護関連施設

独立開業する人も

ジム・パーソナルジム・フィットネスクラブなど

まとめ

残念ながら、通信講座では理学療法士資格は取得できません。

それほど専門性の高い国家資格ということです。

理学療法士自体に年齢制限はないため、社会人として就業を経験してからでも遅くはありません。

働きながら理学療法士になりたいという方は、夜間学校に通うことが第一選択になるでしょう。

夜間学校のメリット・デメリットを十分考慮し、納得のいく選択をするようにしましょう。

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