理学療法士に必要とされる専門的な技術とは?向いている人の特徴も紹介

一般社団法人臨床栄養医学協会

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「知識を得る」「資格取得」だけではなく、必要な経験・実績を積むことでビジネス化をサポート致します。

理学療法士に必要とされる専門的な技術とは?向いている人の特徴も紹介

理学療法士は、患者さんのリハビリをする上で多くの技術が求められます。

しかも、その技術はどれも専門性が高く、身につけるためには努力が必要です。

 

もし養成校に入った後に、思い描いたものと違っても、途中で進路変更をするのはなかなか難しいです。

この記事では、実際に理学療法士として働いている私が、必要だと感じた技術をはじめ、理学療法士に向いている人を紹介していきます。

 

記事を読み終えた時には、理学療法士にどのような技術が必要なのか具体的にイメージしやすくなると思います。

是非最後までご覧ください。

 

理学療法士になるために必要な技術は?

理学療法士になるために必要な技術は?

理学療法士に必要な技術は、働く場所によって大きく変わっていきます。

例えば整形外科の病院では、骨折に対する治療など特有の技術を求められたりもするでしょう。

しかしながら、どの職場でも理学療法士にとって共通して必要な技術があります。

現場で働いている私自身が、どの理学療法士にも必要だと感じる5つの技術をお伝えします。

 

問題抽出能力

理学療法士は、患者さんの生活や現在の身体能力などを評価して、問題を抽出する能力が求められます。

問題抽出能力とは、身体の状態を把握した上で、得た情報から患者さんが目標としているものに対して何が問題となっているかを導き出す能力のことを指します。

 

例えば「腰が痛い」という患者さんがいるとします。

その原因として筋肉によるもの、骨や神経によるものなど、様々な原因が推測されます。

そして、患者さんの状態を確認した上で、何が最も原因になるかを判断していく力が必要になります。

 

問題が明確にならない状態で、リハビリを行っても見当違いの治療をしてしまい、十分なリハビリ効果が得られない可能性が高いです。

逆に問題が明確になれば、その問題点を解決するようにリハビリを進めていくことが可能となり、質の良いリハビリを提供することができます。

 

なので、あらゆる身体を評価する手技を駆使し、全ての情報を整理した上で問題を導き出す能力が不可欠となります。

 

治療技術

理学療法士の治療技術は、問題となる原因の改善を図るために重要なものとなります。

理学療法士の治療で、患者さんの回復が大きく左右されるため、今後の人生を良い意味でも悪い意味でも変えてしまいます。

 

治療が上手くいくことで、歩行が可能となり自宅退院する患者さん・・・

治療が上手くいかないことで、歩行が困難となりベッドで生活する時間が長く、自宅退院ができない患者さん・・・

簡単な例になりますが、結果は一目瞭然でしょう。

 

現代では、あらゆる治療手技が使用されていることや、どれだけの自己研鑽をしているかによって治療技術にも一人ひとり個人差があります。

そのため、近年では「誰に診てもらうか」がとても重要となってきており、その要因の一つに治療技術も大きく関わってきていると思われます。

 

身体の基礎知識

理学療法士の身体基礎知識として、「解剖学」「生理学」「運動学」があげられます。

環境によって、必要とされる知識が変わってきますが、この3つは実際に理学療法士として働いていて、外せない知識だと感じます。

基礎知識がなければ、前述した問題抽出や治療には結びつきません。

 

むしろ、この3つの知識をどれだけ深く知っているかで理学療法士の技術にも大きな差が出てきます。

なので、身体基礎知識を学ぶことは理学療法士の技術に大きく影響するため、とても重要なものとなります。

 

動作観察・分析力

理学療法士は立ち上がりなどの基本動作や歩行をはじめ、あらゆる動きを観察し、その動きを分析する能力が求められます。

動きから異常が起きている部分を見抜き、それに対して改善を図ります。

 

例えば、骨折による影響で歩き方が変わっている人がいます。

その歩き方を分析して、ある筋肉が弱いことが推測できれば、それに対してのリハビリを提供できます。

 

人の動きは関節のかたさ、筋力や生活習慣などによって多種多様なため、総合的に分析して問題を抽出する必要があります。

また治療前後での動作の改善がみられたか、繰り返し観察をして変化をみていく必要があるため、理学療法士にとって必要な要素となります。

 

コミュニケーション力

理学療法士にとって、コミュニケーション力はとても重要です。

なぜなら、患者さん、その家族など様々な人と普段から密に関わっていく仕事だからです。

 

問診では、その人の希望や困っていること、痛みがある場合は部位や痛みがいつ生じるかなどを細かく聞いていかなければなりません。

治療技術がどれだけ高くてもコミュニケーション力が低いことで、上手く治療が進められず良い結果に結びつかないことがあります。

みなさん、ないがしろにしてしまいますが、コミュニケーション力は医療職として必要な技術となってきます。

 

理学療法士の活躍場所

理学療法士の活躍場所

多くの理学療法士の働く場所は医療や訪問リハビリなどの介護施設が大半を占めています。

2025年より、日本は75歳以上の高齢者の割合が非常に高いとされている「後期高齢社会」になります。

 

そのため、多くの高齢者が病院や介護施設での利用が増えるため、理学療法士の需要もさらに高まってくるでしょう。

しかしながら、近年の理学療法士は病院に留まらず活躍する場所をどんどん広げてきています。

 

理学療法士で培ってきた技術を上手く組み込み整体師、ピラティスインストラクターやトレーナーとして活躍する方も増えてきています。

現在の理学療法士は、多種多様な働き方ができるようになってきており、自身の努力次第で活躍できる場所を広げられる職業になっています。

 

理学療法士に向いている人

理学療法士に向いている人

理学療法士は多くの知識や技術が求められ、時には大変なこともあります。

しかしながら、実際に理学療法士で働いていると、やりがいや楽しさを感じることが多いです。

ここでは、私が感じる理学療法士に向いている人を紹介していきます。

 

自己研鑽ができる人

理学療法士として日々学ぶ姿勢は、とても成長する上で重要となります。

患者さんを良くするために、自ら研修会に行くなど自己研鑽できる人はどんどん技術が磨かれていきます。

独学も悪いことではありませんが、細かい技術や思考はできる方に教わることで、より多くのものが得られるでしょう。

 

実際に現場で働いていると、職場で学ぶだけではなく研修会に足を運んでいる人は、患者さんに質の良いリハビリをしている人が多いです。

そのため、普段から自己研鑽ができる人は、理学療法士として働くのがおすすめといえます。

 

人との関わりが好きな人

理学療法士は、人と関わることが好きな人にはおすすめの職業と言えます。

理学療法士で働く以上、患者さんをはじめ、家族や他スタッフなど多くの人と関わります。

 

病院で働いている理学療法士は、1日に担当している患者さんと、それぞれ1対1で最低でも20分以上のリハビリをします。

1日のほとんどが人と関わるため、普段から人とお話したりすることが好きな人におすすめな職業です。

 

根拠付けて物事を考えられる人

理学療法士は、理論的に考えることも多く、物事を根拠付けて考えられる人に向いています。

医療現場にいる以上、根拠が全くない治療を患者さんに行うことはできません。

 

現代では様々なリハビリ技術があり、研究が少なく根拠が不明確なものもありますが、その患者さんに良い効果があれば選択することもあります。

しかしながら、できる限り根拠がある治療を選択していくのが基本となります。

 

例えば、最も筋力がつきやすいトレーニングの回数なども様々な研究から報告されており、そのトレーニング回数を選択したりします。

なので、普段から治療など行う上で根拠付けて考えられる人が理学療法士に向いていると言えます。

 

理学療法士のやりがいは?

理学療法士のやりがいは?

理学療法士のやりがいは、なんと言っても患者さんの回復に関われることだと感じています。

患者さんがリハビリで回復し、喜んでいる姿を見た時や感謝の言葉をもらった時に、やりがいを感じる瞬間の一つです。

 

私も現場で働き続けて、多くの患者さんが元気になって自宅退院する姿をみています。

その度に患者さんやその家族に「ありがとう」と感謝の言葉をいただきます。

 

その「ありがとう」の一言が、今でも私の理学療法士として頑張ることができる原動力になっています。

なので、患者さんの回復に関わることができるのは、理学療法士のやりがいになってくると思います。

 

まとめ

理学療法士として働くと、様々な技術が求められてきます。

その度、技術の習得や技術を磨き続けなければなりません。

 

それを大変と思うか、やりがいと思うのかは人それぞれですが、患者さんのために学び続ける理学療法士は素晴らしい職業の一つです。

今回は理学療法士に必要な技術を中心にお伝えしましたが、理学療法士を目指すか悩んでいる方の判断する一助になれば幸いです。

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