栄養学の知識なしにダイエットは成功しません。
あいまいな知識でダイエットが成功したのであれば、それは偶然です。
次に同じ指導をした場合に上手くいかない可能性は高いです!
糖質制限やカロリー制限などの制限系のダイエットをすると、簡単に痩せることができます。
しかし制限系のダイエットにはマイナス点がいくつかあって、痩せてもリバウンドしたり、体調不良に繋がったりしてしまいます。
表面上の知識だけだと、このような良くない指導をしてしまう可能性が出てきます。
さらにそういった指導は不信感や不満に繋がり、クライアントが離れてしまう原因となります。
ここを改善するためには栄養学の本質を知っていく必要があります。
この記事ではダイエット指導において栄養学の重要性と、栄養学の学び方も紹介していますのでぜひ参考にして下さい!
目次
ダイエットにおいて栄養の知識は必須
栄養の知識がないダイエット指導は基本的に食事制限が多くなりがちです。
しかし制限をかけるダイエットでは様々な面でマイナスになってしまいます。
例えばクライアントに無理な食事制限をし、結果的にストレスとなり暴飲暴食をさせてしまうケースがあります。
また、必要な栄養素が不足して、本来ダイエットでは必要不可欠な代謝が低下してしまい、痩せづらい体を作ってしまいます。
これではクライアントに結果を出すのはかなり難しいです。
本来ダイエットとは「痩せる」といった意味ではなく「生活習慣改善」です。
健康を守るための取り組みだということを前提にし、クライアントの生活や身体状況をしっかりと把握して、食事指導をすることが本来のダイエットだと言えます。
適切にダイエット指導をするには必ず栄養の知識が必要です。
ダイエットに必要な栄養学の3つの基礎知識
より良いダイエット指導には幅広い栄養の知識が必要ですが、ここではより大切な3つの基礎知識をご紹介します。
「糖質や脂質は太る」「タンパク質はとにかく多くとる」「カロリーは少なく」などのダイエット情報が本当に正解なのか是非確認をしてみて下さい!
三大栄養素について
人間には必要な栄養素が沢山ありますが、特にこの三大栄養素は健康や活動に必ず必要なものです。
三大栄養素とは「炭水化物」「脂質」「タンパク質」の3つのことを指します。
主にどのような働きしているのか説明していきます。
【炭水化物】
人間の主なエネルギー源です。
摂取した糖質全体の約60%が脳に使われており不足することで頭が回らない、肝臓への負担、全体的な栄養素不足を引き起こすため最も重要な栄養素だと言えます。
【脂質】
細胞膜の構成成分、ホルモンの合成などに使われています。
脂質過剰になると三大栄養素のバランスが崩れてしまい、結果的に炭水化物不足になってしまうため
摂取量には特に注意が必要な栄養素です。
【タンパク質】
タンパク質は主に20種類あり、筋肉の成長と修復、免疫機能の支援、 免疫系の細胞や抗体などが作られており、免疫機能の正常な機能に必要な栄養素です。
脂質と同じく摂取量には注意が必要な栄養素です。
これら1つでも欠けたり、バランスが悪くなってしまうと体はうまく機能することができません。
代謝が低下したり、暴飲暴食をしてしまったりと結果的に痩せづらい体を作ってしまいます。
糖質や脂質は控える、タンパク質は多くとるといった情報を信じて指導してしまうと危険です。
ダイエット指導者によくあるパターンの1つが「ダイエット中はタンパク質を多く取るように!」と指導してしまっていることです。
タンパク質の過剰摂取はエネルギー不足を引き起こす可能性がありとても危険です。
さらにタンパク質を過剰に摂取すると肝臓に負担をかけてしまうことになり、肝機能が低下してしまうと、代謝も低下してしまうため太りやすい体になってしまいます。
タンパク質の過剰摂取はダイエットにおいてマイナスだと言えます。
結論、三大栄養素は個人の状況に合わせて適切な量をとる必要があります。
食事の全体的なバランスの目安は
- 炭水化物50%〜60%
- 脂質20%〜25%
- タンパク質13%〜20%
このバランスを意識しましょう!
適正カロリーについて
オーバーカロリーだと太るというのは一般的に知られていますが、カロリーは低ければ低いほどいいものだと思っていませんか?
カロリーは低いといって良いものではなく、個人によって取るべき適正なカロリーがあります。
適正カロリーは現在の身長、体重、日々の活動量から計算します。
カロリーは多すぎも少なすぎもNGで、どちらもダイエットにおいてマイナスに働きます。
例えばカロリーが不足している場合、身体にとって必要なエネルギーが不足しているため、その分のエネルギー源として筋肉を分解します。
その結果、筋力が低下し引き締まった体を作ることが出来なかったり、栄養不足で暴飲暴食を起こします。
また、カロリーが不足してしまうと身体の代謝が低下して脂肪をより溜め込みやすくなってしまうため、ダイエット指導において適正カロリーを知ることはとても重要なことです。
「メディカルズ本舗」では必要な情報を入力するだけで適正カロリーを知ることが出来るのでぜひ活用して下さい。
参考:bmiと適正エネルギー量計算します|全国に宅配のメディカルズ本舗
代謝について
代謝とは食べたものをエネルギーに変える過程のことです。
代謝が低下した状態では、食べたものを上手くエネルギーに変えることができないため、脂肪が付きやすい体になってしまいます。
代謝が下がる原因としては
- 脂質過剰
- 高タンパク食、栄養不足
- カロリー不足
などがあります。
代謝低下の原因はさまざまで、原因が重複している可能性も高いです。
代謝には基礎代謝とエネルギー代謝が存在します。
基礎代謝とは、たとえ寝たきりだとしても「生きているだけ」で消費される最低限必要のエネルギーのことです。
基礎代謝は年齢や性別によって変わります。
エネルギー代謝とは日々の活動や運動、食事をすることで消費されるエネルギーのことです。
代謝を低下させない、または代謝を上げていくには日々の食事内容がとても重要になります。
ダイエットにおいて代謝はとても重要なものです。
実は危険!?〇〇制限ダイエット
ダイエットと言えば制限系のダイエットですが、制限系のダイエットでは必要な栄養素が必ず不足してしまいます。
糖質制限はエネルギー源である糖質が不足し、カロリー制限なら全体的な栄養バランスが不足します。
結果的に体重は減っても、一番落ちてほしい脂肪はなかなか落ちません。
また栄養不足から異常な食欲が湧いてきて暴飲暴食、リバウンドに繋がります。
2章「代謝について」でも説明しましたが、栄養不足で代謝は低下します。
ダイエットで代表的なのは糖質制限ですが、本来糖質制限とは治療で行うものです。
糖質制限ではエネルギー源である糖質が不足してしまうため、リバウンドの原因になります。
ではなぜダイエットで糖質制限が行われているのでしょうか?
それはリバウンドはしますが、短期的に効果の出やすいダイエットだからです。
糖質を取らないことにより筋肉と体の水分量が一気に落ちていきます。
筋肉と水分が体から減った分、体重の数字が落ちるのは当然ですよね。
ここで重要なのが体重が落ちただけで脂肪は落とせていないということです。
これが糖質制限で痩せたと錯覚するトリックです。
これではダイエットが成功したとは言えませんよね。
その上、糖質不足で代謝低下、糖の処理能力の低下、腸内環境悪化など様々なリスクを抱えることになります。
結果的に糖質制限する前より痩せづらい体になってしまいます。
辛い食事制限をしたのに、より太りやすい体を作ってしまうことになるので、しっかりと必要な栄養素を摂取しながら代謝をあげて痩せることが大切です。
栄養学を活かしたダイエットの基本的な流れ
栄養学を学んだだけでは質のいいダイエット指導は難しいです。
残念ながらクライアントは知識を述べただけでは行動に移してはくれません。
伝え方がとても大切です。
ダイエットの結果を出すには指導方法まで学んでいく必要があります。
ここでは栄養学をダイエットに活かすための流れをご紹介していきます!
クライアントの身体状況確認する
当然ですが、体の状態は個人によって変わります。
しっかりと結果が出せるように、個人の身体状況をしっかり確認することはとても大切です。
普段の食事内容だけではなく、生活リズム、生活習慣、睡眠、疾患や体調不良の有無など、細かい部分まで分析が必要になります。
ここまで分析する理由は痩せるための道筋は個人によって変わり、その上で最善の指導ができるようにするためです。
食事内容から生活習慣まで、全てがダイエットに繋がっています。
現在の状況を把握しないままだと、痩せることが出来なかったりリバウンドをしてしまう可能性があるので身体の確認は必須です。
足りない栄養素を効率よく補っていく
ダイエットに悩んでいるほとんどの人が必要な栄養素を摂取できていません。
例えば代謝を上げるために必ず必要な糖質をダイエット中は抜いている。
もしくは必要な摂取量の半分しか食べていなかったなどが当たり前です。
この間違いを指摘し、糖質を取るように指導をするなら「しっかり糖質をとりましょう!」では結果の出せるダイエット指導はできません。
糖質が足りてない人はほとんどの場合、糖の処理能力が低下してしまっています。
糖の処理能力が低下している人が、沢山の糖分を急に摂取してしまうと体はその処理に追いつかず、逆に体調不良になってしまう可能性があります。
このような事が起こらないためにも、クライアントの身体状況を把握した上で徐々に適切な量を増やしていく必要があります。
糖質だけではなく、その他の栄養素も個人によって量の調整が必要になってきますので、栄養学を理解した上で指導することが大切です。
継続できる食生活の提案
個人によって生活スタイルが違うので、食生活も変わります。
本当は自炊し、バランスの良い食事を3食とって欲しいのですが難しい場合が多いです。
そんな時はクライアントのライフバランスに合わせて栄養を補える最善の食生活を提案しましょう。
仕事が忙しく自炊が難しい人にはコンビニでバランスよく食べられる方法や簡単に自炊出来る方法なども提案ができると良いです。
無理なく継続できることがダイエットにおいて一番大切なことです。
しっかりクライアントにあった食生活の提案をしましょう!
ダイエット成功率が上がる栄養学の学び方2選
成果の出せるダイエット指導者になるためには、学び方が大切になってきます。
SNSなどの断片的な情報をかき集めて指導してしまうと、ダイエットの成果だけではなくクライアントの健康状況にも関わりますので、しっかり情報を選んで学ぶようにしましょう。
今回私がおすすめする2つの栄養学の学び方を紹介しますので是非参考にして下さい。
ダイエット専門系のYouTubeを活用する
最近ではYouTubeでも栄養学を学ぶことが出来ます。
YouTubeをおすすめする理由は動画形式で内容が理解しやすかったり、スキマ時間も活用できるといったところです。
しかしYouTubeでは情報が正しいのか判断が難しいので、学ぶ先を選ぶことは大切です。
私がおすすめする「れんのYouTube栄養大学」は栄養学の協会代表理事からダイエットに関する栄養学を学ぶことが出来ます。
ダイエットの知識だけではなく、幅広い栄養学を学ぶことができるのでよりダイエット指導に役立ちます。
ダイエットに特化した栄養講座を受講する
ダイエット指導者に特化した栄養講座をオンラインで学ぶことができます。
オンラインで受講出来るので、時間や場所に縛られることもなくしっかり学ぶことが出来ます。
結果を出せるダイエット指導者になるための講座の具体的な選び方をご紹介します。
- ダイエットに特化した栄養講座であること
- ダイエット以外の幅広い栄養学を学ぶことも出来る
- ダイエットの具体的な指導方法も知ることが出来る
ダイエット以外の幅広い栄養学を知る事で、さらに質のいいダイエット指導をすることが出来ます。
講座を受講するならより幅広い栄養学を学べる環境を選ぶことが大切です。
成果につなげるためには資格取得がおすすめ
資格は自分に専門的なスキルを持っていることを証明するものになります。
クライアントにスキルを証明するだけではなく、資格取得までの過程でたくさんの学びがあるので自分への自信にも繋がります。
資格取得の講座もたくさん存在しますが、私が特におすすめする資格取得講座を紹介します。
それは臨床栄養医学協会です。
この講座では、資格取得の過程で具体的な栄養指導の方法を学ぶことができたり、資格取得後のアフターサービスも充実しています。
資格取得後のサロンでは、実際クライアントの指導で悩んでいることを相談できたりもします。
さらにダイエットに特化した資格も取得可能なのでダイエット指導者として確実に成長できます。
ここまで実践的でアフターサポートも充実している資格取得講座はなかなかありませんので、こちらをおすすめします!
参考:臨床栄養医学協会
まとめ
ダイエットと栄養学は密接に関係しています。
栄養学の知識を取り入れることで、クライアントに無理な食事制限などをさせてしまうことなく成果が出せるダイエット指導者になることが出来ます。
栄養学を学ぶ環境選びもとても大切になるのでぜひおすすめのYouTubeや講座を参考にして下さい!
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