栄養指導の資料って自分で作るのは本当に大変ですよね。
それでも栄養指導ではクライアントに理解し、行動してもらうためにも資料ってとても重要になってきます。
どのようにしたらクライアントに使用してもらえる良い資料が素早く作れるのか、栄養指導する人であれば悩むと思います。
この記事では使ってみて実際に使いやすかった資料サイトを紹介していきます。
また、クライアントに伝わりやすい栄養指導資料の作り方やコツまで紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください!
目次
栄養指導のおすすめテンプレートサイト
栄養指導の資料を1からすべて自分で考えて作成するのはかなり大変です。
そこで、まずは多くの方が使用するテンプレートサイトを紹介します!
無料で使えて、栄養指導する人にとっても嬉しい情報が発信されているサイトなので、是非活用してみてください!
栄養士・管理栄養士の皆さまをはじめ、介護や医療の現場で働く人向けに約90種類の豊富な無料テンプレートが使えます。
栄養資料だけでなく、無料で使えるオリジナルイラストもあるので、自分で資料を作る際にも便利ですね。
さらに病態別に書き込みが可能な資料や読み物などのツールがダウンロードできます!
クライアントとのコミュニケーションにも役立つツールですのでぜひ活用してみてください!
参考:栄養指導Navi
日本栄養士会
栄養管理・栄養指導業務に役立つ指導媒体や指導マニュアル、実態調査や報告書など、資料種別が掲載されています。
会員は100を超える資料を使用・閲覧できるものの、非会員でも約20種類の無料テンプレートが使用できます!
栄養資料だけでなく、最新の調査報告で知識をアップデートしたい方は参考にしてみてください!
最短で栄養指導資料の作成する流れ
テンプレートがあったとしても、栄養指導資料をスムーズに作成するには事前準備がとても大切です!
最初に準備をしていなければ、目的を見失ったり一貫性のない資料になってしまうこともあります。
この章では、栄養資料を作る前に必要なことを紹介します。
リサーチと情報収集
クライアントの状態や食事状況や、その栄養指導でのクライアントのゴールをしっかり把握しておくことはとても重要です。
例えば、ご高齢の少食な糖尿病患者に栄養指導をするのに、若年性の糖尿病についての資料やメニューを渡してもクライアントは困ってしまいますよね。
なので、資料を作成する前にはできる限りクライアントの情報を集めておきましょう!
資料を作成する際に実際に役立つ情報を7つ紹介します!
- 年代/性別
人それぞれとはいえ、年代・性別で抱えやすい悩みもあり、さらに好まれる資料や知識の傾向があります。クライアントに行動に移してもらいやすい資料を作成するために把握しましょう。
- 症状/アレルギー
現在の体の不調やアレルギーを把握しましょう。
- 薬の使用
副作用を必ず調べ、NGを必ず把握しましょう。
- 栄養指導の目的
会社の方針やクライアントの目的をしっかり把握することが重要です。
目的を見失わないように必ず設定しましょう。
- 家族構成
一人暮らしなのか、家族がいるのか、ヘルパーさんはいるのか、などです。
誰が食事を作るのか、作りやすい環境にあるか、日常の食事に関する情報が得やすいです。
- 現在の生活
体は食事だけでなく睡眠時間/運動習慣も大切です。運動量によって必要カロリー量も変わるので把握しましょう。
- クライアントが栄養指導へ期待すること
深い資料が欲しいのか、ざっくり全体が知りたいか、親切なサポートが欲しいか、など、クライアントの期待も把握することが重要です。
会社の方針にもよるかもしれませんが、人対人の指導ですので指導方針として知っておいて良いでしょう。
内容の構成とデザインの下書き
内容の構成やデザインは1度決めれば使い回せるため、2-1「リサーチと情報収集」の内容を元に構成を作成することがおすすめです!
内容は以下の順番で、現状から理想の状態まで順序立てて組むことが重要となります。
- 現状:クライアントに現状を把握してもらう
- 分析:現状を元に、問題点・改善点をわかりやすく明記
クライアントによって知識・理論ベースの説明を入れてあげると、より理解してもらいやすくなります。
- 理想の食事:クライアントにとってどのような食事が理想的か、実例を紹介
- 改善のコツ:どのようにしたら理想に近づくのかアドバイス
このようにすれば、クライアントが資料を読むことで食事改善をしやすくなります!
とはいえ、いきなり資料作成はページ構成や内容を配置するのに時間がかかりやすいです。
- 使用するテンプレート
- 使用する画像
- ページ構成
など、手書きやドキュメントでもいいので、実際に資料作成に移る前に簡単に下書きすることをオススメします!
実際の資料作成
ここまできたらあとは資料作成に入るだけです!
会社指定のツールを使ったり、個人であればCanvaやGoogleスライドで無料で作成できます。
是非ご自身の使いやすいツールで作成してください!
もちろん見やすいデザインを作るのも大切ですが、相手の人がどんな資料を望んでいるのか、喜ばれるかを想像しながら作成しましょう。
相手に響く栄養指導資料を作成する3つのコツ
2章までで使用できる栄養資料は作成できると思います。
しかし、せっかく作るなら相手に響く栄養指導資料を作りたいですよね。
この章ではクライアントが行動に移しやすくなるための3つの大切なコツをお伝えします!
ぜひ参考にしてください!
クライアントに合わせたカスタマイズをする
クライアントの症状だけでなく、性格や期待することを踏まえてワンポイントアドバイスを追加したり、書き込み可能な資料を準備することも、相手に響きやすい栄養指導の資料作成のコツとなります。
このような資料を受け取ったクライアントは嬉しさや心強さを感じられ、行動に移しやすくなります。
資料一つで信頼関係も作れるので、ぜひ取り入れてみてください!
実践的なアドバイスとサポートをする
本当にクライアントのことを思って理想的な食事を紹介したとしても、クライアントの今の食生活やライフスタイルと離れすぎると行動に移しにくくなってしまいます。
せっかく作ったのにそうなると悲しいですよね。
もちろん理想の食事を紹介するのも大切ですが、「クライアントの現在の食事」から理想に近づけるためにはどうしたらいいか、という資料を作るなどして、より行動に移しやすいように工夫するのも重要です!
理想の食事に近づくためのハードルを少しでも下げていきましょう!
分かりやく説明とビジュアルを用意する
資料作成では、やはり分かりやすさがかなり重要になります。
簡潔な説明や、表の作成、画像を使うことで読みやすさが格段に上がります。
フリー素材でも良いですし、先ほど紹介したCanvaでも沢山の無料素材が使用できます。
文字だけでなく、しっかりメリハリのついた資料を作成するようにしましょう!
この記事を執筆している臨床栄養医学協会なら、800ページ以上ある協会内の資料を使用できます。
豊富な文献やデータに基づく資料のため、様々な症状の原因や対策までしっかりカバーされています。
さらに、未経験の方でも栄養指導レポートを提出後、丁寧なFBがあるので、栄養指導未経験の方でも安心して活動ができます!
詳しくはこちらのページをみてみてください。
参考: 臨床栄養医学協会
まとめ
クライアントに実際に行動に移してもらいやすくするには、かなり重要なツールである栄養指導資料の作成方法のイメージはつきましたでしょうか?
1人1人異なる症状や悩みを持っているので最初は作成が難しく感じられると思いますが、繰り返し作成するうちにどんどん良い資料が作成できるようになっていきます。
この記事を見て、より良い資料が作成できることを願っています!
コメント